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伊勢神宮の神嘗祭

10月15~17日、伊勢神宮の神嘗祭(かんなめさい)に行ってきました。
神嘗祭と新嘗祭(にいなめさい)ってご存知ですか? そもそもその昔、天照大御神が孫である瓊々杵尊(ににぎのみこと)に稲穂を持たせ、これで日本という国を治めよとのことでした。ですので、その稲が実って、ますその収穫を天照大御神にお届けし、お召し上がりいただくこと、それが神嘗祭なのです。
ちなみに、新嘗祭は11月23日。新米を神様がお食べになり、次に国民が食べ、その後に天皇陛下がお召し上がりになる。新嘗祭はその天皇陛下がお召し上がりになる日なのです。
国民より一歩引く。国民の健やかな生活を思う天皇陛下の姿勢に頭がさがります。
その新嘗祭を残すことができず、いまは勤労感謝の日となっています。

毎年、10月16日に伊勢神宮を流れる五十鈴川に船を浮かべ、新米の米俵を積んで、みんなで曵いていきます。
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この「初穂曵き」の祭りが楽しい! 揃いのハッピを着て、じゃぶじゃぶ川を歩きます。でも、若者が途中で暴れます。つまり祭りを盛り上げていくのです。
倒れるとビシャビシャ。気をつけて曵きます。

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そもそもこれに参加したのは、松下政経塾のご紹介で「修養団」という100年を越す歴史の社会奉仕団体を薦められたからです。

この修養団で、「神嘗祭特別講習会」があり、参加しました。ここの大講堂がこれ。
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また、ここの大広間にある太鼓。
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ここで、日本文化の神髄を叩き込まれます。日本の神話と歴史、日本の精神、大切な絆など。日本の神話や歴史など弱い私はどきどきでした。まず正座が長く出来ないので大弱りです。(泣)
この研修での食事はこういう感じ。
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質素な和食。一汁三菜。しかし、これが美味しい!! つまり、本物のいい食材を使って、丁寧に作っているから美味しいのです。写真の炊き込みご飯は、人生最高に美味しかった。
地方文化の豊かさってこういうものなんだなあと思いました。華美でなく旨い。

10月16日の夜は、伊勢神宮内宮で儀式。しかし、照明もなく真っ暗で何が起きているのか全く不明。で、勿論撮影禁止。う~ん。
10月17日の朝から、あらためて参拝。撮った写真にも光が溢れる。
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正宮の澄んだ空気と清らかなたたずまい。とてもいいお力をいただきました。で、撮影禁止…。参道にある荒祭宮(あらまつりのみや)の前で解説を聞きました。
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伊勢神宮、そして出来れば神嘗祭は、みなさんもぜひ行った方がいいです。身も心も洗われます、はい。
そうそう、2013年は式年遷宮で、お引っ越しです。

「全国エコツーリズム大会 in 岩手にのへ」 #2

~みちのくの原風景に生きる知恵をみる~奥南部の雑穀文化とエコツーリズム

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【10月23日(日)】

この日は朝から、各コースの報告会がもたれました。どのコースも本当に各地域の歴史/文化/ひと/食にふれて、味わい深い時間を持てたようでした。こういった、一般的な旅行と違った「エコツーリズム」はこれからの大切な文化体験として広がっていくのではないかと確信しました。
最後に、プロマークジャパン代表の小林寛子さんのお話は興味深いものでした。
「活きる知恵をどう伝えるか?→ストーリー(物語化)→感動→記憶に残る体験」
「地域が地域らしく誇りと自信を持って輝くことは本物の日本体験を求める訪日観光客にとっても魅力的→訪日観光は地域おこし活動のひとつのツールになる。」
参加者のみなさんが地域起こしを本気で考えている熱気を感じました。

この報告会で解散となりました。
たくさんの方達が参加されたこの「全国エコツーリズム大会 in 岩手にのへ」ですが、地域に触れ、地域を味わうことの意味と楽しさを発見した旅となりました。同時にこれは、エコウォークの大きな可能性を感じる旅でもあったのです。スタッフのみなさま、有り難うございました。

「全国エコツーリズム大会 in 岩手にのへ」#1

~みちのくの原風景に生きる知恵をみる~奥南部の雑穀文化とエコツーリズム

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BeGood Cafeが、ご縁あって、日本エコウォーク環境貢献推進機構の事務局をおあずかりすることになりました。
http://www.ecowalk.jp
で、まず全国エコツーリズム大会に参加し、業界団体との親睦を図って来ました。

エコ10月21日ツーリズムは、その土地固有の風土をみつめ、地域資源を観光に活かそうという考え方です。
岩手県二戸市では20年も前から地域資源を宝とし、それを「未来に通ずる本質的な価値」と位置付けてまちづくりをしてきました。その宝の一つに「雑穀文化」があります。寒冷地の二戸地方では、かつて稗や粟などの雑穀が主食でした。それは自分の生まれた土地の味や季節の味を大切にしようという「身土(しんど)不二(ふに)」の実践でもあったのです。
今回の「全国エコツーリズム大会in 岩手にのへ」」では、その”心の味わい”を楽しむことが大きな目的でした。

「全国エコツーリズム大会 in 岩手にのへ」開催概要

開催期日 2011年10月21日(金)、22日(土)、23日(日)の3日間
会場 二戸市民文化会館、二戸パークホテル、他
主催 全国エコツーリズム大会 in 岩手にのへ実行委員会
共催 二戸市、NPO法人日本エコツーリズム協会(JES)

参加レポート

【10月21日(金)】
初日にはシンポジウムが1,000人の参加者を迎えて開催されました。
C.W.ニコルさんが基調講演を行い、日本が世界でもまれに見る自然の豊かな国であり、まだまだそれを利活用する余地の大きいことを話されました。
その後は、400人の参加する大交流会。二戸の名産や名物料理がたくさん並び、熱い交流が始まりました。日本エコツーリズム協会会長や二戸市長の挨拶や、地域おこしの先頭に立つ方達のお話しがあり、大いに盛り上がりました。
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【10月22日(土)】
『天を衝く』(高橋克彦著)では、国を統一せんとする豊臣秀吉の最後の戦いが、ここ九戸で壮絶に繰り広げられたことが描かれています。北の鬼と呼ばれた武将九戸政実が、南部本家との対立し、秀吉と戦う様を忍ぶのが、今回私が参加する第2コース「坂本地区」のテーマです。
まず、九戸城跡を訪れました。いまもきれいに整備されている九戸城本丸の跡を歩きながら、地元のガイドさんの丁寧な説明にみんなが聞き入っていました。
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さていよいよ天ヶ塚に向けてウォークの出発。
天正19年(1591)九戸の戦いで、豊臣軍の戦死者を葬ったので天ヶ塚と言われる。当時は豊臣秀吉は天下様といわれており、豊臣軍の墓地であるために「天ヶ塚」となったそうです。
大切に手を入れてある里山の道を歩くとヤマナシ、しめじなどたくさんの山の恵みを見つけることができました。尾根の途中で、ひと休み。ここで、ほうの葉に粟餅とあんこをのせて食べましたが、これが美味しいのです。
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慣れない私には、強行軍のウォークでしたが、やっと南部曲がり家に到着。
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ここで昼食。地元の方達「えのえの会」のみなさんの手作り料理をいただきました。雑穀の入ったおにぎりや12種の山菜の入った野菜汁などなど、本当に美味しいものばかり。
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そして、デザート(?)には、栗と黒蜜のおやきも。
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昼食後は、庭で郷土芸能「七ツ物」を見せていただきました。これも戦いにちなんだもので槍や弓をもって子ども達が踊り、男衆が楽器を打ち鳴らします。こういった伝統芸能がこの小さな集落で大切に守られていることが、なにより嬉しかったです。
隣接する農家で、古民具の見学と雑穀の脱穀体験をしました。そして楽しかったのが、豆腐作り。この石臼を回すことで、上にのった大豆が挽かれ、脇から豆乳が流れ出てきます。そこにニガリをいれれば豆腐として固まるわけです。
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ウォークを終えてバスに乗り、折爪展望台へ。ここの見晴らしは最高でした。
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ここの山の家で、夕食と「夜なべ談義」が始まりました。またまた、地元の美味しいものがたくさん並びましたが、面白かったのがこの「干し餅」。きれいですね。飾ってもいいくらいです。
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続く»

光より速い素粒子発見

朝日新聞 2011年9月24日朝刊より

「名古屋大や神戸大などが参加する国際共同研究グループOPERAは23日、素粒子の一つニュートリノが、光より速く飛ぶことを示す実験結果を発表した…。」
hikari

困ったことになって来た。
地球が中心だった天動説の世界から、16世紀にニコラウス・ コペルニクスが唱えた天動説に移行。また、100年も前にアインシュタイン氏が特殊相対性理論を唱え、世界が変わってしまった。
この「光より速い素粒子発見」の何が困るかというと、「因果律」が崩壊する。
「原因」があって「結果」が生じる…、これが真理のようだが、これが崩壊する。「原因」の前に、「結果」が存在してしまうのだ。
私は、常々「光の二重性」にさえ疑問を呈して来た。光が、あるときに「波」であり、あるときに「粒子」であるなどというのは詭弁である。どう考えてもおかしい。そろそろ実証科学の呪縛から抜け出し、科学が宇宙的真理の解明に向かった方がいいと思う。

ツノゼミと創造主

週刊新潮 2011年9月1日号参照

ツノゼミ1

ツノゼミ1

ツノゼミ2

ツノゼミ2

私はことあるごとに、ダーウィニズムを否定してきた。神なき進化論などこの地球上のわずか20%程度の人々が信じている逸話にすぎない。
その他の親愛なる地球人は、天地創造から個人の人生まで、すべてを神のご意志であると信じている。
ここに二つの写真を掲載する。これは今年9月1日号の週刊新潮に掲載されたグラビア記事であるが、正直言ってびっくりした。
これは、たかがだ1cmに満たない大きさの「セミ」である。なぜセミがこんな姿にデザインされないといけないのか?
これは、まさに「見る者がいる」ことを前提に、神がデザインしたものではないだろうか。
最近の科学の世界では、「インテリジェント・デザイン」という概念がマジョリティになりつつある。
こうして私達が、太陽系の惑星「地球」で、青空の下、秋刀魚をたべて、紅葉を眺めることは、宇宙の中では確率論的にもありえない奇跡である。
では、なぜその奇跡がおきたのか(おきているのか)?
それは、宇宙のすみずみまでをインテリジェント・デザインする何者かがいるからである。これが、科学の先端なのだ。
http://www.dcsociety.org/id/
http://blog.goo.ne.jp/chorinkai/e/c0a846e71f8c2823026cf05b97b922e4/?ymd=200512&st=1
ツノゼミは凄い。ありえない。

『ツノゼミ ありえない虫』幻冬舎刊もお薦め

イラク・アフガンで5兆円が消えた… 朝日新聞 2011年9月1日付け 夕刊

米国は第1次湾岸戦争で米兵の死者を相当数出して社会的な批判を浴びた。そこでそれ以降の戦争では、本来米軍が行なう業務も「民間への外部発 注」 を行なうようになった。ブラックウォーター社(現:XeサービシズLLC(ゼー・サービシズLLC))が飛び抜けて有名だが、戦闘への参加、戦地 での護衛、治安維持活動、危険地域での輸送、後方支援、軍事コンサルティング等を米軍に代わって行なっている。つまり、危険な軍事行動も「民間委 託」すれば、「米軍の死傷者」は確実に減る。そうやって、見かけ上は「米軍は少ない死傷者しか出していない…」を実現している訳だ。

さて、この朝日新聞に出ていた記事をお読みください。「過去10年間にこうした契約に支出された公金のうち、最大600億ドル(約4兆6千億 円)が不正行為などで無駄になったとし、民間業者への依存 を深める米政府に改善策を勧告した…。」昨年の時点で、イラクとアフガンの駐留米兵が14万人に対して、なんと民間業者が26万人もいるそうだ。国防総省、CIA、米軍、そして民間業者 がずぶずぶの関係になって、5兆円のお金をパクっているのだろう。アメリカの病巣は深い。

飛び交う電波 捕まえて「発電」 朝日新聞 2011年8月15日付け 夕刊

「テレビやラジオ、携帯電話などが送受信している空中の電波の電力を回収するシステムを米ジョージア工科大のチームが開発した。取り出せる電 力は ごくわずかだが、センサーを動かしたりすることに使えそうだという…。」まあ、取り出せる電力はごく小さいものだろうが、画期的だ。凄い!

で、もっと感動は、その「電力を回収するのに使う紙製のアンテナとセンサー」。写真をご覧ください。なんか、サイケで嘘みたいなデザインだ。 これで空気中から電気を取り出すの~? ほんと??

肉牛の悲劇(2011年8月19日付 朝刊)


「福島 あえぐ牛農家」と題された記事が載っていた。これは、1ヶ月に及んだ長期の肉牛出荷停止について書かれた記事だ。放射能の影響で牛農家さんが大変らしい。 しかし、私が驚いたのは、肉牛が悲惨な育てられ方をされていると知ったことだ。
「肉の赤身にサシ(脂肪)を入れるために、出荷時期をにらみながら、えさに含まれるビタミンを減らし
つまり、牛は命ぎりぎりまで栄養バランスをわざとくずされ、出荷される時には発作で死んでしまう直前まで太らせているということだ。肉牛がそんな 異常で不健全な状態で出荷されているとは知らなかったし、可哀想だ。私達は、そんな肉を食べている…。牛農家さんには悪いが、これは恐ろしい 話だ。寒気がする。

タイ版農的知恵、発見!

東芝地球未来会議で訪れた「The Royal Nature Conservation Center」 をご紹介しよう。
ここは、1989年から設立準備が始まった王室のプロジェクトであるが、プミポン国王の「たるを知る経済」(Sufficiency Economy)を思想的背景として、PanyaPulivekin氏によってタイの伝統的手法を後世に伝えるためのセンターとなった。 ちなみに、Panyaさんは、タイ農業銀行の支店長だったが、6年前にやめてこの道に入ったという方。約8,000坪という広い敷地の中に、さまざまな農 的工夫が凝らしてある。
まずは、「Check Dam」という手法。これは、小さな水路を造って、そこに何カ所も壁を造る。

  

 

水をせき止めることで、長く水を水路にとどめる。雨期には水が溢れるのを防ぎ、乾期には湿気をつくり出す。みんなで造り ました。木の杭を2列に突き刺して、間に石を置きます。これだけ。簡単です。

 

これは、水分の有効利用という意味では、パーマカルチャーで言うところのスウェイルという考え方と同じ。 また、水の流れをせき止めていく手法は、パーマカルチャーのバイオジオフィルターと同じである。
次は、「Blanketing the ground」という手法。刈った草を竹の根元に置き、堆肥ものせて、竹に栄養を与える。水分の乾燥も防ぎ、土中のミミズや微生物を守る効果がある。

 

これも、パーマカルチャーでいうマルチングである。しかし、わざわざ何故 竹にマルチングするのかが分からなかった。日本ならほっといても竹は生長するのに。
園内には、こうやって竹のといがめぐらされている。雨水をためて、こうやって各所に水を届けているのだ。

 

園内には、薬草が多種植えられている。Panyaさんもいたるところで、ぱくぱく草を食べていた。この写真は薬草療法を重んじるオブジェである。

 

さて、園内の中央にある池に水車がある。これは、ぐるぐる回ることで水に空気をまぜ込んでいるのだ。勿論、魚などの住みやすい環境にするため。

 

また、こんなモノも浮いている。これは、なんと「フローティング田んぼ」だ!
こうやって浮いているところに苗を植えて、稲を育てている。アイデ アが奇抜だ…。

 

タイの農的知恵だが、なんとパーマカルチャー的であるのか。Panyaさんは、パーマカルチャーもビルモリソンも知らななったが、故福岡正信のこ とは尊敬していると語っていた。
http://www.bhumirak.com/ez/index.php?page=englis-version

タイのカウボーイ牧場がエシカルだ! その四

第4回東芝地球未来会議事前報告

このファームチョクチャイは、2008~2010まで3年連続でアグロツーリズム部門の金賞を得ている。

さて、東芝地球未来会議 2011の参加高校生達が泊まるのは、「FARM CHOKCHAI CAMP」というキャンプサイト。

で、こういうテントに泊まります。

日本でテントに泊まるというと、簡易なテントか、もうコケが生えていそうな貧相なテントだが、全く違う! オシャレでよく掃除された素敵なテ ントだ。中はこういった清潔なベッドで、なんとエアコンがある!!!

テントを閉めてしまうと勿論暑いのでエアコンは必要。 勿論タイマーで夜中には止まるように設定がベター。テントの中には、金庫もあるし、お風呂セットやドリンクもある。エコの観点からはエアコン はいかがなものかと思うでしょうが、なんせここはタイなので暑いのです…。

さて、あと話題2つ。ひとつ目は、アグロフォレストリー。パーマカルチャーなどに詳しい方はご存知でしょうが、単一品種栽培よりも、混植が環 境負荷が低い。林の中でオーガニックコーヒーを育てたりするのがアグロフォレストリーだが、なんとここでも始めていた。まあ、テストだそうだ が、意識の高さには脱帽する。

ふたつ目は、カウボーイ達によるロデオ大会もある。まったくエコと無縁だが、来園者は馬に乗っておおはしゃぎです。

エンターテイメントで魅了し、エコとエシカルを学ばせる、凄いところです、ここは。
■特報!■  来年のVISIONS 2012 フォーラムには、FARM CHOKCHAI社のCEO、チョーク氏が来日・登壇してくださるそうです! お楽しみに!!
http://www.farmchokchai.com/th/index.html

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