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Power Shift – Energy Democracy Vol.2 イベントレポート

2月17日(金)に第二回目となるパワーシフトのイベントを開催しました。
第一回目の様子はこちら

今回は、3つの視点でトークを行いました。
全体の司会・進行を務めたのはBeGood Cafe代表理事のシキタです。
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第一部【企業から変えるパワーシフト!】
ゲストは渡邊智恵⼦さん(アバンティ)、本山博幸さん(神奈川県松田町長)、自由の森学園中学校高等学校の先生お二人。モデレーターを務めるのはFoEジャパンの吉田さんです。
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前回のイベントパワーシフト宣言をしてくださった渡邊智恵⼦さんは、こだわりのオーガニックコットン事業、現在社員の約95%が女性を占める「株式会社アバンティ」の代表です。将来を担う若者へ、自らができること、そして企業ができることとは。
14,000坪の広大な敷地の『小諸エコビレッジ』は「こもろはす会議」「NPO法人太陽光発電所ネットワーク」そして「株式会社アバンティ」の3つの団体が一緒になって活用されています。ここに併設されている体育館、フィールドトラック、キャンプ場を活用し、より良いサスティナブルで自然に触れあったライフスタイルを提案されています。従業員にとっても環境の良い会社でありたい。
「“学ぶ”ことはもういいんです。“行動”に移しましょう!」とても好奇心旺盛で、行動力のある渡邊さん。今後のアバンティの活動にも注目です。
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続く神奈川県松田町長の本山博幸さんは、松田町内における再生可能エネルギーの地産地消と地域防災対策を推進されています。
「小さな町でも、人が動けば社会が変わる!」「みなさんも自分の地域の自治体にパワーシフトを促すことだってできます」と心強いお言葉をいただきました。
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2011年の原発事故がきっかけで、エネルギー問題にさらに取り組んでいる自由の森学園中学校高等学校の取り組みを紹介していただきました。「地球と社会の持続可能性に関心を深めていく教育活動の一つ」としてパワーシフトを選択したそうです。また、入学試験ではエネルギーのことから環境問題全般まで、考えさせることを重視した試験問題が出されるそう。地産地消、フードマイレージ、TPP、エネルギーなど、入学試験を受けるだけでも環境問題について考えるきっかけを与えてくれそうです。
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休憩を挟んで、電力会社4社による電力会社アピールタイムもありました。
昨年から電力の自由化が始まった日本。スーパーマーケットで食材を選んで買うように、みなさんが自分のライフスタイルに合った電力会社さんを選べるといいですね。
ハッピーエネルギーグリーンピープルズパワー湘南電力みんな電力
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第二部【発電ビジネスやりませんか?】
ゲストは飯田哲也さん(ISEP)、鈴木なんべい幸一さん(アースガーデン代表)、藤川まゆみさん(NPO法人上田市民エネルギー代表)の3名をお迎えしました。

まずは飯田哲也さん。太陽光の急成長とコスト低下の加速、311以降、日本全国各地に太陽光を拡大する日本における「太陽光ブーム」など、写真と具体的なデータと数字を基に説得力と現実味のあるお話ししていただきました。
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NPO法人上田市民エネルギー代表の藤川まゆみさんと、ついに発電ビジネスを始めた鈴木なんべい幸一さん(アースガーデン)は、今まで想像していなかった発電ビジネスを始めることになった経緯や、ソーラーシェアリングのお話しを、終始愉しく和やかな雰囲気でお話ししてくれました。こちらも今後の動向に注目です!
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第三部【出来ることから始めよう!】にはピーターバラカンさん(ブロードキャスター)、沖野修也さん(Kyoto Jazz Massive)など音楽関係者や、スローコーヒー代表取締役の小澤陽祐さん、そして清水イアンさん(350.org Japan)、奥田愛基さん(ReDEMOs)らの活動家らも出演。
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自分の周りの身近な電気の話から民主主義の話まで、大いに盛り上がった第三部。
沖野修也さんは、東京電力第一原発事故から、現在進行形で、1人の人物が起こしている福島の未来への大きな第一歩をご紹介。
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大学時代まで環境問題などに全く興味がなかったという小澤さんが、株式会社スロー設立、そしてスローソーラー焙煎で有機コーヒーを作りだした経緯。
続くピーターバラカンさんは、自身のライフスタイルのお話しから、トランプ政権やBrexitなど世界中で今疑問視されている“民主主義”に対する鋭いご意見まで。
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一方「それでも民主主義をあきらめない」という奥田さんの力強い発言は、SEALDSや現在のReDEMOsの活動があってこその、感慨深い内容でした。
清水イアンさんは、自分が所属する地球温暖化問題に取り組む国際環境NGO350.orgが行う直近の活動内容の紹介に限らず、市民が行動を起こし力を発揮する「POWER WITH」を主張。
それぞれのに共通することは、「自分の力で社会を動かすことができる」、「出来ることから始めよう!」、「行動すること、それを継続すること」。
このイベントの開催によって意見交換・共有をし、参加者の知見を深めると同時にモチベーションアップにも繋がれば幸いです。
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「食・水・エネルギー」。自分の生活や、環境問題を考えると、このキーワードに辿りつきます。
世界中で色々な問題が山積みの中、私達にできることは「行動(アクション)すること」なのかもしれません。

今回イベントにご来場いただいた皆さま、どうもありがとうございました!
参加できなかった方も、まずは4月に行われる『アースデイ東京』にご参加してみてはいかがでしょうか。

■プログラム
18:30 ドアオープン
19:00〜19:40 トーク(1)”企業から変えるパワーシフト!”
渡邊智恵⼦(株式会社アバンティ)、本山博幸(神奈川県松田町長)、自由の森学園中学校高等学校
コーディネート:吉田明子(国際環境NGO FoE Japan)
19:40〜19:50 電⼒会社アピールタイム
ハッピーエネルギー(太陽ガス代理店)、グリーンピープルズパワー、湘南電力、みんな電力
19:50〜20:00 Music by 沖野修也
20:00〜20:40 トーク(2)”発電ビジネスやりませんか?”
飯⽥哲也(NPO法⼈環境エネルギー政策研究所所⻑)、藤川まゆみ(NPO法⼈上⽥市⺠エネルギー代表)、鈴⽊幸⼀(アースガーデン代表)
20:40〜21:00 つながるワークショップ & Music by 沖野修也
21:00〜21:50 トーク(3)『出来ることから始めよう!』
沖野修也(⾳楽プロデューサー)、⼩澤陽祐(スローコーヒー 代表取締役)、イアン清⽔(350.org)
21:50〜 Music for by 沖野修也

■開催概要
日 時:2017年2月17日(金) 18:30受付開始、19:00スタート、22:00終了
会 場:LOFT9 Shibuya(〒150-0044 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS(キノハウス) 1F)
主 催: パワーシフトキャンペーン運営委員会、NPO法人BeGood Cafe、アースデイ東京2017
協 力:FoEジャパン、アースガーデン、350.org、エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議
チケット:前売り1,500円(http://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/58047)当日1,700円、学生1,200円(税込・ドリンク別)
*ご自宅の電力領収書をご持参すると100円引き

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