■クボタ地球小屋2012【特別編】開催!
2007年より毎年開催している小学生向けサマーキャンプ型環境授業、クボタeプロジェクト『地球小屋(TERRA-KOYA)』。第6回目となる本年は、東日本大震災を受けた被災地支援の一環として、山形県庄内町を会場に、福島県の小学生を対象とした特別編を開催しました。安曇野の自然の恵みに触れながら、子ども達とともに大いに遊んで学び、たくさんの笑顔が生まれた3泊4日となりました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
開催概要
実施期間 | 2012年7月24日(火)~7月27日(金) |
開催場所 | 月の沢温泉 北月山荘 [〒999-6609 山形県東田川郡庄内町立谷沢西山1-67]、近隣農園 |
主 催 | NPO法人ビーグッドカフェ |
特別協賛 | 株式会社クボタ |
開催レポート
■ DAY1【7月24日(火)】曇り時々雨
11時47分、子ども達を乗せた電車が定刻に清川駅に到着。緊張の面持ちで大きな荷物をしょって電車を降りてきました。4日間を過ごす「北月山荘」に到着。どんな4日間が始まるのか、車の中の子供たちはまだ、不安でいっぱいだったのではないでしょうか。
みんな朝早かったので腹ペコ、まずは、お昼ご飯です。「預け鉢」の説明を聞いて、「いただきます」をして、さあ、召し上がれ。最初のご飯はお餅の入った野菜汁とサラダ、野菜の煮つけでした。
お昼ご飯の後は、オリエンテーション。雨だったため、急きょ大広間で行い、続いてアイスブレイクも大広間で行いました。いろんなゲームをやって、まずはみんなの名前を覚えて仲間になりました。
ゲームは大人も参加、子どもと一緒に本気で大はしゃぎです。
次はミサンガ作りです。みんなで協力してミサンガを作り、チームカラーを塗ったらできあがりです。続いて、初めての記念撮影。まだ少し緊張してるかな?
記念写真の後、やっと外が晴れました。外に出てまずは最初の「キキソソ」を練習、これでもう全員仲間です。キャンプ中、何度も歌うので振り付けも一緒に早く覚えましょう!
次は月山から来た山の達人「山伏(やまぶし)」さんが、トレードマークのほら貝を吹きながら登場です。
なんと、山伏さん、月山の頂上にある神社から「火」の神様を連れて来てくれました。私たちのキャンプの無事をこの「火」が見守ってくれるそうです。山伏さんからいろいろお話を聞いた後は、山伏さんとみんなの中から選ばれた代表選手が丘をかけっこしました。みんなのおじいさんと同じ年に見える山伏さんの方がするすると先に丘をのぼってしまいました!さすがです。
夕食の後は、ナイトウォークの予定でしたがやはり外は雨。大広間でゲームをしました。このゲーム、チームで一つの答えを探すのに、手や身振りは使わずに、言葉だけというのがルールのひとつ。キャンプの中で一番頭を使ったゲームとなりました。
ゲームの後は、一日の振り返り。日記を書いていたら、サプライズゲストとして、クワガタも登場しました!今日一番楽しかったことをみんなで発表したら、就寝の時間です。また明日元気であそびましょう!
■ DAY2【7月25日(火)】曇り時々雨
2日目の朝のモーニングウォークも残念ながら雨。「植物と仲良くなろう!」をテーマに、植物から見ると、動物や人間はどんな存在なのか、みんなで一緒に考えました。みんな、いつもとちがう見方、考え方に興味深々です。
朝ごはんの後は「お米の教室」です。キャンプの校長先生、ドンガバチョからお米の研ぎ方を教えてもらって、みんなでお米を研ぎました、おいしくなーれ。その後は、ほんちゃんとキャサリンからの「お米の教室」です。スライドを使って、稲作文化のこと、日本の農業のことなどについて勉強しました。
次はみんなで山菜取りです。夕食で天ぷらにしてもらう「葛(くず)」の新芽と若葉をたくさん採りました。その間に、みんなで研いだお米は大きな羽釜(はがま)でおいしく炊けていました。おいしそうなおこげもできました、おこげは羽釜ならではですね。炊けたご飯は一人ずつ分けてもらって、自分でおにぎりを作ります。おにぎりにはたくあんとしそ巻を添えました。
出来たおにぎりは、笹の葉っぱで包みます。笹の香りもして、とってもおいしそう!おにぎりを手拭いで包んだら、おにぎり弁当の出来上がりです。
今度はできあがったおにぎり弁当を持って、田んぼへ出かけました。小雨もふってきたので、田んぼの横でランチタイム。笹の葉で包んだおにぎりの味はどんな味でしょうか。お昼ご飯の後は、近くの水路で水遊び。
ずっと庄内町でお米を作っている農園主の内藤さんをキキソソを歌ってお迎えしたあと、田んぼについていろんなお話を聞きました。キャンプ中にみんなが食べているお米も内藤さんがつくったお米です。みんなで内藤さんへのお礼に田んぼの草取りをお手伝いすることにしました。一列になって、素足で田んぼに入って草取り隊!みんなでやると早いですね。
草取りの後は、北月山荘に戻って稲わら工作。お米は食べるだけでなく、稲もわらとしていろいろなものに使います。乾いた稲を木槌で柔らかく叩いてから、両手で挟んで縄にしていきます。おじいちゃんの手は魔法のようにくるくる縄ができるのですが、初めてチャレンジするみんなはなかなか難しそう。でも、少しずつコツをつかんでみんなで編めるようになりました。
自由時間は外でたき火をしました。ルールは大人が必ず一緒にいること。女子だって、のこぎりや鉈を使って薪を割っていきます。
夕食のメニューは、芋の煮っ転がし、葛(くず)の天ぷら、月山筍のお味噌汁とフルーツポンチです。「天と地と作ってくれた人に感謝して、いただきます」みんなで採った「葛(くず)」の天ぷらは、ほんのり甘くてとてもおいしかったです。
食事の後はナイトウォーク、近くの玉川にカニとり網を仕掛けに行きました。川に舞うホタル達とライトで交信しながらもどってきたら、みんなで振り返りをして2日目も終了です。
■ DAY3【7月26日(木)】曇り時々雨
モーニングウォーク、朝ごはんの後は、自然観察ウォークです。北月山荘の近くにある鶴巻池を歩きながら、熊も大好きな「桑(くわ)の実」をたくさん食べました。とてもおいしかったです。
鶴巻池で採ってきた花や葉っぱをペットボトルに貼って、今夜のキャンプファイヤーで使うトーチを作りました。
その後は、いつも美味しいご飯をつくってくれる北月山荘の こうちゃんに教えてもらって、野菜たっぷりお味噌汁づくり。まずは、人参やごぼう、タマネギなどいろんな野菜を包丁で切っていきます。切った野菜を出汁(だし)が入った大きなお鍋に入れて行きます。おいしくな~れ。
野菜を煮ている間に、みんなで炭を囲んでお餅を焼きました。メニューは全部で4品。野菜たっぷりお味噌汁、焼き餅、つきたてみどりのきな粉餅、デザートはスモモでした、おなかいっぱい。
午後は楽しみにしていた川遊び。宿から走って5分の玉川まで「川で遊ぶぞー、イエーい!」。川ではボートに乗ったり、水中生物を探したりして遊びました。
夕食の後は最後の夜のキャンプファイヤー。昼間にみんなで作ったトーチのろうそくに月山の火を頂いて、チームごとに入場します。月山の火がみんなを守ってくれています。
いよいよキャンプファイヤーが始まり、ゲーム、歌と楽しく過ごし、最終日の夜も終わりました。
■ DAY4【7月27日(金)】晴れ
最終日の朝は、お土産づくり。竹細工で写真スタンドをつくりました。3本の竹をうまく組み合わせて、ひもでしっかりつなげます。写真タテができたら、家族にメッセージカードを書きました。メッセージカードを写真タテにのせると、素敵なお土産ができました。
食事の後は、森とお別れ。ひとりずつ月山の火を小さなロウソクにもらって、その火に思いをのせて、ふーっと火を消します。火が1つずつ消えるたび、静かに思いが心の中に入って行くようでした。
大広間に戻って次は修了式です。地球小屋では全員がチャンピオンとして表彰されます。今年もいろんなチャンピオンが誕生しました。そしてチームリーダーからはキャンプでとった写真や日記が入った「思い出ファイル」をいただきます。最後に、庄内町のみなさんにも感謝の気持ちをお伝えしました。
みんなで思い出ファイルを持ってイエーーイ。そして、記念植樹、栗の木を植えました。いつか、みんなが大人になってここに戻ってきた時には、きっと大きくなって、「おかえり!」と迎えてくれるでしょう。
みんなで最後のキキソソ、「愛と智慧(ちえ)と力でつーながーろおー♪」。
そして、、、全員でありがとう握手。みんなでつくりあげた楽しい4日間でした。
全てのプログラムを終えて、狩川駅で電車を待っているときにチームごとに記念撮影。はい、グリーンチーム♪ 次はレッドチーム♪
そして、、、ブルーチーム♪ 最後は、オレンジチーム、でした。
まだまだ電車が来ないといいねーー
とうとう電車が来てしまいました。一緒にたくさん遊んでくれたコバちゃんとハイタッチしてお別れです。みんなまたおいでね~。
この後、無事JR福島駅にて予定通り解散しました。みんな、またどこかで会えるのを楽しみにしています!
■クボタ公式ウェブサイト 地球小屋紹介ページ
http://www.kubota.co.jp/epro/terrakoya/index.html
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