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■クボタ地球小屋2015 開催!

terra-koya

2007年より毎年開催している小学生向けサマーキャンプ型環境授業、クボタeプロジェクト『地球小屋(TERRA-KOYA)』。9回目となる本年は、農業に関心の高い「スーパー農業キッズ」が集まり、農業講師の元でプログラムを行いました。
長野県北安曇郡の大自然の中で、子ども達は自然や農業について学び、体験し、また大いに遊び、とっても充実した時間を過ごしました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

開催概要
実施期間 2015年7月27日(月)〜7月30日(木)
開催場所 カミツレの里 八寿恵荘 [〒399-8604 長野県北安曇郡池田町広津4098]、近隣農園
主  催 NPO法人ビーグッドカフェ
特別協賛 株式会社クボタ
旅行企画 株式会社アンファンス
開催レポート

■ DAY1【7月27日(月) 晴れ

仲良くなって、キックオフ!

東京駅から長野県明科駅まで約3時間の道のり。電車の中ではキャンプネームを考えたり、農業クイズをしたりするうちに、緊張した雰囲気が解け、テンションが上がってきました。写真のとおり、みんな笑顔いっぱい!

大きな荷物をもって到着した八寿恵荘。新しい館内、裸足で歩くと気持ちのいい床にみんなわくわく!
朝からの移動でお腹が空いた子ども達を迎えてくれたお昼ご飯は、「かやくご飯のおにぎり」です。「これから地球小屋のプログラムが始まるみんなが力をつけられるように」という想いが込められています。みんな残さず、ぺろっと平らげました。

お腹が満たされたところで、このキャンプの開会式へ。
クボタ地球小屋の校長先生ドンガバチョや、スタッフから挨拶があった後、みんなでキキソソを歌いました。
いよいよキャンプのスタートです。

今回のステージとなるカミツレの里は「カミツレ=カモミール」を使った製品を作っています。まずは、カミツレの里のカモミール工場を見学。みんな、カミツレエキスができる行程に興味深々です。
工場見学の後は、みんなが仲良くなるゲームをしました。人を大根に見立てて引っ張る「農家と大根」や、円になって自己紹介をするゲームを通して、お互いの名前をだんだん憶えていきます。

カミツレのお風呂につかり、初めての香りに不思議そうな表情の子ども達。今晩の夕食はみんなの大好きなオムライス!担当チームが「いただきます」を担当します。
夕食後ナイトプログラムでは、車座になってみんなの農業への想いを聞きました。「好きな野菜・嫌いな野菜」、「育てている・育ててみたい野菜」や「農業で興味のあること」をシェアリング。一つの野菜でも好きな人・嫌いな人がいること、同じ農業分野に興味を持っていることなど発見がたくさんありました。

一日の最後には、チームごとに一日を振り返ります。「発見したこと・わかったこと」「楽しかったこと・嬉しかったこと」「明日の目標」の3テーマごとにしおりに書き込みます。新しい友達に出会い、楽しいスタートを切れた1日目でした。

■ DAY2【7月28日(火) 雨のち晴れ

お米の研究

朝は毎日6時起床。6時半からはモーニングプログラムです。2日目の朝はあいにくの雨のため、室内プログラムに変更。
全員の名前を憶えられるよう、みんなで名前当てゲームや、記憶ゲームをしました。
頭を使ったら後の朝ごはん、おかわりに行列ができています!

さて、今日のテーマはお米の研究です。
まずはドンガバチョから「日本のお米文化について」のお話のあと、最新の精米機で精米体験。精米機の値段を聞いて、「高いけど買いたい!」という声も。実際に精米機を動かし、稲穂→玄米→白米の流れを理解しました。
おいしいご飯を炊くために、お米のとぎ方もしっかり教わります。お米を水に浸している間には、クボタのほんちゃんから「稲や田んぼの仕組み」についてお話がありました。みんなメモを取りながら、熱心に聞き入っています。

そろそろ浸したお米を炊き始めます。今回使う「愛農かまど」は、保温性の良い特殊なかまどです。お米を炊く時に大切な「目・鼻・耳を使って窯の中の状態を想像してみること」、薪割り・くべ方を教わり、いざ実践!

炊きたてのお米はふっくら大成功!このご飯を使って、チームごとに塩・梅干し・お味噌のおにぎりを作ります。小さいコロコロおにぎりや、ボールみたいな特大おにぎりなど、個性豊かなおにぎりがたくさん!中には、羽窯に残った「おこげ」が気に入って最後まで食べている姿も。
笹で包んだおにぎりをもって、お米を作ってくれた田んぼの先生「いっちゃん」の田んぼへ移動し、田んぼを眺めながらおにぎりをいただきました。

お昼ご飯のあとは、お米の教室。無農薬・有機栽培の稲作を行う「いっちゃん」のお話を聞きました。化学肥料や農薬の影響、体にも環境にも優しい稲作にかける想いが分かりました。
お話のあとは、待ちに待った田んぼ体験!稲の様子を観察したり、見たことない虫を捕ったり、初めての体験が続きます。体を動かした後のスイカは最高!

夕食は大人気のミートソーススパゲッティ。カミツレの里ならではのカミツレプリンは大人気で、おかわりを懸けてジャンケン大会!みんな初めて見る食べ物にも進んでチャレンジしました。
ナイトプログラムでは、耳を澄ませるゲーム。目隠し鬼ごっこのような「コウモリとガ」では、みんな元気に走り回り盛り上がりました。ゲームの後は、山の上にある大かえで広場へ。ドキドキしながらも暗闇の中を自由に歩き、夜の森を感じました。

■ DAY3【7月29日(水) 晴れ

野菜と種の研究

3日目、早朝のモーニングプログラムでは、近くの森を散策しました。夜の森と朝の森、いろんな違いが感じられます。
朝ごはんで力をつけた後は、本日のメイン会場である菜園で、お昼のカレー作りのために夏野菜を収穫します。ジャガイモとねぎ、トマトとバジルのように野菜を上手に育つ組み合わせや、鳥・動物の被害に遭いにくい育て方ポイントなど教わりました。収穫の仕方の説明を聞いたら、チームごとに収穫・調理する野菜を決定し、収穫スタート!大きなじゃがいもやキュウリに驚きながら、どのチームもたくさん野菜が採れました。


八寿恵荘にもどったら、収穫した野菜を使ってカレー作り!野菜を切ったり、火おこしをしたりと、みんなで協力して作ります。10種類以上の野菜と、オーガニックのカレー粉、隠し味に味噌を少し。とってもおいしい「地球小屋特製カレー」ができました!

自分たちで採った野菜を、新鮮なまま料理したカレーは一段とおいしく、おかわりが進みます。緑のトマトのように初めて食べる野菜や、苦手な野菜も食べられた!と嬉しい驚きがたくさんありました。

お腹が満たされたところでみんなのお待ちかね、クボタの農機具体験!日本メーカーで一番大きいトラクターやコンバイン、田植え機を体験しました。関東甲信クボタのみなさんにサポートしてもらいながら、初めて乗る農機具に大興奮!トラクターとコンバインはエアコンやオーディオが搭載されていて快適な農作業ができることに驚きました。

午後の野菜の教室では、菜園でキャベツの苗植えを行いました。トマトの間にキャベツを植えると、トマトがちょうどいい日陰を作ってくれるのです。家に帰ってもできるように、植え方のポイントを教えてもらいながら植えました。
野菜の教室最後は、カモミールの種取り&種まきです。カミツレの里で採れたカモミールを乾燥させて採れた種を蒔きました。今回は満開のカモミール畑が見られなかったけれど、お家に帰って植えたカモミールからお花が見られるのを楽しみに、種を持ち帰ります。
この日、クボタさんから稲穂のプレゼントをいただき大喜びのみんな!大事そうに新聞紙に包んで持ち帰ります。

3日目の最後は、キャンプファイヤー。
今回は通常のキャンプファイヤーとは一味違い、火を囲んでのパーカッションワークショップです。それぞれ好きな楽器の前に座り、これから何が起きるのかドキドキワクワク。ドンガバチョの点火でに火が灯ると、雰囲気も盛り上がってきました。ドンドン叩いたり、足踏みをしたり、声を出したり。ルールは、何をしてもOK!自由に楽しむことを一番大切にします。
最後は、自分や家族、地球、大切なものに感謝をしながら、音を奏でました。みんなの心に響く、思い出のキャンプファイヤーになりました。

■ DAY4【7月30日(木) 晴れ

これからも農業でつながろう!

楽しい時間はあっという間で、いよいよ最終日です。
モーニングプログラムでは、八寿恵荘のデッキでどんな音が聞こえてくるか耳を澄ませます。聞こえた音をイメージして絵を描き発表しました。それぞれの才能が光ります。
午前中は、カミツレの里ならではのお土産作り。乾燥カモミールのお花や葉を集めて、入浴剤と香り袋を作りました。お家の人も喜んでくれることでしょう。そのあとは、4日間の振り返りを行います。それぞれ楽しかったこと、学んだこと、家に帰ってやってみたいことを発表しました。来る前には知らなかったこと、想像したいなかったことをたくさん学び、充実した4日間になりました。

昼食後、いよいよ最後のプログラム、修了式です。一人ひとり名前を呼ばれると、「修了証」と思い出ファイル、お土産が渡されました。地球小屋の修了証には、「トラクターチャンピオン」や「虫取りチャンピオン」のように、それぞれが活躍したことをチャンピオンとして表彰します。みんな個性豊かで、いろんなことにチャレンジした4日間。
ここで終わり…と思いきや、子ども達からスタッフへのサプライズプレゼント!スタッフ一人一人にメッセージのプレゼントがありました。みんなの想いの詰まったメッセージ、とっても嬉しかったです。

修了式が終わると、バスに乗り込み明科駅へ。カミツレの里やスタッフのみなさんとのお別れ、4日間の楽しかった思い出が頭に浮かびます。お世話になったみなさんに御礼をして、東京への帰路につきました。
4日間共に過ごした仲間や学んだこと、体験が大切なお土産になったと思います。
スーパー農業キッズのみんな、また会おうね!

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■クボタ公式ウェブサイト 地球小屋紹介ページ
http://www.kubota.co.jp/epro/terrakoya/index.html

■クボタ公式Facebookページ
https://www.facebook.com/KUBOTACorporation/

■カミツレの里
八寿恵荘
『カミツレの里』は、北アルプスの山々に囲まれた豊かな自然の中にあります。
カモミールを用いた入浴剤やスキンケアアイテムの「華密恋」シリーズを製造・販売している「カミツレ研究所」のカミツレ畑や製造工場、そして八寿恵荘が佇む里です。
昨年リニューアルオープンした「八寿恵荘」は、自然素材を使った木の建物で、高濃度のカミツレエキスを入れた「華密恋の湯」、自社農園の採れたて野菜を使った美味しいお料理を楽しめる素敵な宿です。日本初のビオホテルとしても認定されました。
公式ウェブサイトはこちら