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くじら座ミラの謎

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くじら座ミラ
この写真は、朝日新聞2007年8月16日付け夕刊に載った記事です。
「くじら座のミラが彗星のような尾を持つことを、米国の研究チームが米航空宇宙局(NASA)の宇宙望遠鏡キャラクシー・エボリューション・エクスプローラーを用いて確認した。尾の長さは13光年あり、これまでに知られる天体の尾の中では最長になるという。16日付英科学誌ネイチャーに報告された。……秒速130キロもの超高速で宇宙空間を移動し、その勢いで外層のガスを長い尾として引きずっているらしい。」とありました。
う〜ん。
う〜〜ん。
これは、変だ。絶対に変。簡単には納得できない。
ご一緒によ〜〜く考えてみましょう。

ミラという天体からのガスが尾になっているということは、理由が2つ考えられます。
理由(1)宇宙空間を飛んでいるからガスが流されている。
明らかに変ですね。アインシュタインの相対性理論の考えでも、「宇宙空間を飛んでいる」というのは、こちら地球の観察者からの状況です。観察者の視点を他に移せば、ミラは止まっているとも考えられるかも知れません。まあどちらにせよ、そういう状態で尾を引くのは、回りにモノがあるから。つまり、風が吹いて
髪がなびくのは、風があるから。
宇宙空間は真空です。(ほとんど)。ならば、何になびいてミラの尾が出来るのか?
理由(2)ミラが加速しているからガスが流されている。
ミラが超高速で移動していても、基本的に等速運動のはずです。遥か過去に何かの力が働いてミラが飛んでいる、つまり地球の観測者から遠ざかっています。
邪魔するモノがないからズッと等速運動をするはず。加速する理由(原因)はありません。
では、なぜ尾を引くのでしょう?

宇宙を構成する質量のうち、ダークエネルギーが73%、ダークマターが23%、我々が観測しうる構成物質がたった4%だそうです。現在の科学では、ダークエネルギーもダークマターも何だか分かっていません。
21世紀の科学は、宇宙のたった4%を知っているに過ぎないのです。
ビッグバンが仮にあったとしても(多分なかった)、それ以降、すべての天体はそれぞれが遠ざかる形で膨張を続けています。そして、それらは実は加速しているのです。
なぜ???

今回のブログで言いたいのは、ミラは確かに尾を引いています。写真で見る通り。
で、それは加速しているからでしょう。でもなぜ???  理屈が通らないのです。
よくテレビで学者さん達が、「宇宙は約150億年前にビッグバンで誕生し、その後…」などとシタリ顔で話していますが、ほとんど推測でしかありません。半信半疑で聞いた方がいいですね。