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旨いぞ!ニッポンプロジェクトとは

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ジビエ肉の普及で地方活性化を目指すプロジェクト

「旨いぞ!ニッポン」は首都圏を中心としたレストランやお店で、たくさんの人に美味しいジビエを味わっていただき、消費拡大とブランディングを目指すプロジェクトです。野生動物による農作物への被害は、中山間地域を中心とし、イノシシ・鹿によるものが主です。この問題を、ジビエ食材の販売を通じて解決していこうという流れが日本各地で始まっています。この取組みを通じて、地方がより活性化することを目標としています。

名称 旨いぞ!ニッポン
開始時期 2013年~
主催 旨いぞ!ニッポン実行委員会
運営 NPO法人ビーグッドカフェ
場所 首都圏を中心としたレストラン他
公式サイト http://umaizo.com/

■拡大する鳥獣被害

収穫直前の野菜、稲や花などが、野生動物に荒らされる被害が日本各地に広まっています。その理由に、えさ場やかくれ場所となる耕作放棄地の増加、過疎化・高齢化による集落コミュニティの崩壊、農村環境の変化などが考えられています。野生動物による農作物の被害額は、ここ数年200億円前後を推移。野生動物の個体数管理として狩猟や有害駆除が行われていますが、捕獲頭数は年間約45万頭以上で、増加の一途をたどっています。狩猟者の高齢化による後継者不足や、柵を設置するなどの対策費がかさむなど、課題は山積みとなっています。

■日本各地から注目されはじめた、ジビエの魅力

“かたい”、“くさみがある” といったイメージが強い、シカ肉やイノシシ肉などの鳥獣肉、ジビエ。しかし、高い料理技術により、バリエーション豊かな素材としておいしく調理され、現在では都市圏の飲食店やイベントで幅広い世代から好評を得ています。
中山間地域で鳥獣被害が深刻化・広域化する今、ジビエを地域資源として活用しようという動きが生まれています。

ジビエとは?

ジビエとは、狩猟によって獲得した野生の鳥獣肉のこと。フランスをはじめとするヨーロッパでは、自然の中を駆け巡り、山の恵みを食べる野生動物の肉は、最高の美味として珍重されてきました。日本でも古来よりマタギを中心に、野生動物を食べる文化がありましたが、牛肉や豚肉といった畜肉の普及によって、徐々に狩猟文化は衰退し、食文化も変化していきました。中山間地域で鳥獣被害が深刻化している今、「野生の尊い命を無駄なくいただき、人の命の糧にしよう」という考えで広まったジビエ料理が、注目を集めているのです。

1 ジビエ料理はおいしい!

◎ くさみがなく、やわらかい
鳥獣肉の特徴に合わせた、加熱温度や時間、調味料の分量や加え方など、高い調理技術によって、肉のくさみやかたさをなくすことができるようになりました。

◎ 安心安全な、天然の味覚
ジビエ料理に使われる野生動物は、抗生物質などの薬物を投与されることなく、自然の木の実や根などの山の恵みを食べ、育っているため、安心できる天然の味覚。

◎ お酒との合性が抜群
筋肉質で、香り豊かなジビエは、お酒との合性が良く、ヨーロッパでワイン文化が発達したのはジビエ料理があったからだという説もあるほど。日本酒や焼酎との合性も抜群です。

2 栄養価の高い、森のごちそう

ジビエ料理は、その栄養価の高さにも注目が集まっています。野生動物は運動量が多く、山の恵みを食べているため、栄養価が高く、かつて日本でも、体を温め滋養をとるために、「薬食い」と称してジビエを食べる習慣がありました。寒さに備えて栄養を溜め込んだ冬の季節こそ、ジビエの旬。ジビエは冬のたんぱく源であり、森の貴重なごちそうです。

※ジビエ料理の提供・販売に関しては食肉施設での処理や生食の禁止など、衛生面から様々な規制が設けられています。