中国が米国債を売り始めたぞ！
「米国債保有高 日本が首位に」朝日新聞2010年2月17日付
『米財務省が16日発表した2009年12月の国際資本統計によると、同月末時点の国 別の米国債保有高は、日本が前月比115億ドル増の7,688億ドル（約70兆円）で首 位の中国を抜いた。日中逆転は１年４ヶ月ぶり。 ２位の中国の保有高は7,554億ドルを前月から342億ドル減った。米国債の最大保 有国だった中国がこのまま残高を減らし続ければ、今後も国際を大量発行する必 要がある米国政府にとって打撃となる公算が大きい。』 これって、日本が一番に復帰するから「頼もしいこと！」なのではない。中国も 近年の経済発展で外貨準備を大幅に伸ばし、米国債保有高を伸ばして来たのだ が、昨年11月から12月にかけて「秘そかに」342億ドル（約３兆円以上）売り 払ったということ。これは、いよいよ中国がドルの世界基軸通貨としての役割を 見限り始めたということ。 問題は２つ。（１）まずドルの崩壊（安くなる）が始まるということ。多分、年 内に１ドル＝60円くらいにはなるでしょう。でも我々日本人はこれ自体であわて る必要はない。（２）中国は一度に大量に米国債を売れば世界経済がパニックに なることを知っているから、「秘そかに」少しずつ売っている。米国債が暴落す る前に、売り払ってしまおうということです。では、日本はどうかというとおっ とり構えているから、70兆円ある米国債資産が30兆円くらいになってしまうまで 指をくわえて見ているのかもしれない。日本政府はこれを暴落させずに早く売り さばくべきだ。大怪我をする。
