イラク・アフガンで5兆円が消えた… 朝日新聞 2011年9月1日付け 夕刊
米国は第1次湾岸戦争で米兵の死者を相当数出して社会的な批判を浴びた。そこでそれ以降の戦争では、本来米軍が行なう業務も「民間への外部発 注」 を行なうようになった。ブラックウォーター社(現:XeサービシズLLC(ゼー・サービシズLLC))が飛び抜けて有名だが、戦闘への参加、戦地 での護衛、治安維持活動、危険地域での輸送、後方支援、軍事コンサルティング等を米軍に代わって行なっている。つまり、危険な軍事行動も「民間委 託」すれば、「米軍の死傷者」は確実に減る。そうやって、見かけ上は「米軍は少ない死傷者しか出していない…」を実現している訳だ。
さて、この朝日新聞に出ていた記事をお読みください。「過去10年間にこうした契約に支出された公金のうち、最大600億ドル(約4兆6千億 円)が不正行為などで無駄になったとし、民間業者への依存 を深める米政府に改善策を勧告した…。」昨年の時点で、イラクとアフガンの駐留米兵が14万人に対して、なんと民間業者が26万人もいるそうだ。国防総省、CIA、米軍、そして民間業者 がずぶずぶの関係になって、5兆円のお金をパクっているのだろう。アメリカの病巣は深い。