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ガザに於ける白リン弾の被害

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1,000名以上の死者を出しているイスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ市への攻撃に「白リン弾」が使われているとの報道があった。
 
「…….今も傷口が痛み、夜も眠れず、ベッドから起きあがれない。手の皮がむけてただれ、黒いやけどの跡が残るハリマさんは「家族と一緒に死にたかった」とうめく。担当医師のナファズ・アブシャバンさん(52)は、「傷口から煙が吹き出していた。24年間医師をしているが、こんな症例は初めてだ」」。(朝日新聞2009年1月23日付夕刊より)
つまり、空気中の酸素で燃焼し、傷口をいつまでも燃やし続けるのだろう。私はその「白リン弾」がどういうものか分からなかったので、調べてみた。
 
白燐弾(はくりんだん)とは、手榴弾、砲弾、爆弾の一種で、充填する白リンが大気中で自然燃焼すると吸湿して透過性の極めて悪い五酸化二リンの煙を発生させることを利用した、煙幕発生装置である。照明効果および焼夷効果も持っているが、その効果は極めて限定的なものに留まる。かつては、白リンそのものの毒性を利用した化学兵器の研究も行われたが実用化できなかった。(ウィキペディアより)
 
殺戮を目的とした新型爆弾なのか、おびき出す煙幕弾なのかは、私には分からない。しかし、市民を殺し、痛めつけていることは事実だろう。誰でも、自分の体が焼かれ続けることを想像したくないはず。一刻も早く平和が訪れるよう願う。
 
シキタ純