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日々の食卓

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BeGood Cafeの定期イベント制作担当をしている新納です。
僕はBeGoodの活動に関わるようになってかれこれ6年になります。もともとはイベントのボランティアスタッフとして参加し始めた事がきっかけでした。DJとしての参加が当初の関わりでしたが、自分自身「食」について関心が高く気がつくといつのまにかイベントの中でお出しするフードを担当するスタッフとして深く参加していくようになりました。
今でこそ当たり前のオーガニックやマクロビオティックのレストランが都内には数多く存在するようになっていますが、5.6年前はまだまだようやく社会の中で「食」についての情報が関心高いものとして捉えられるようになって来た時期だったと思います。

基本的にBeGood は固定店舗を持って飲食のサービスをおこなってはおらず、その展開はほとんどがイベントやケータリングでの活動が中心でした。定期的なBeGoodイベントや12月のエコプロダクツ展、2005年には愛・地球博で自然食レストランを運営しました。
僕自身はプロフェッショナルな調理人というわけではありませんでしたが、このような大きなイベントに関わる事で自分自身での料理の幅を広げてきたように思います。

日々の食卓原点に立ち返ってみるとなぜ「食」なのかという問いについては親の存在がとても大きいものでした。両親は陶芸を生業として暮らしています。特に母が料理についてはとても関心の高い人でした。自分で菜園を作り野菜を育てそれを料理するという事を物心つく頃から見ていましたし、おそらく出来合いのものを食べたという記憶が一切ないので食卓にでる料理は全て手作りしてくれたものでした。季節季節に合わせたその時期にしか食べれないものを丁寧に作ってくれていたという記憶や、僕自身の味覚はこの体験があったからこそだと思います。科学調味料の味が嫌いで嫌な味がすると絶対に食べなかったという記憶もどこかに残っています。

日々の食卓この経験が今自分も2児の親となり子育てをしていく中で子どもに与える料理にはこだわりたいという実践につながっています。日々の生活の中でのこだわりというわけではありませんが、どんなに夫婦忙しくあっても必ず料理は作るようにしています。時には休日に外で食事をする事もありますが、基本的には家で食べるという習慣は徹底しています。
この活動にかかわってきたお陰で様々な食の考えをお持ちになる方々とのご縁もいただいてきました。どれを一つ徹底してきたという事ではありませんが、気がつくと日常の食が「マクロ」「オーガニック」「ベジ」「ヴィーガン」といった安全な食にまつわるようなもので営まれるようになりました。どれも100%の実践者では無いでしょう。ただ学びというよりも生活を重視していく事がベースにあるお陰で自分自身の正しい「食」とは何かという芯は持っていられるようになりました。
何よりも大切なのは情報を手に入れ、学ぶという事より、継続し持続する事だと僕自身は経験から手に入れました。だからこそ情報を手にいれたいと心から思いますし、信頼や安全を気にする意識ということも必然的に高くなっています。

日々の食卓皆さんそれぞれが「食」への関心は高い方がおられると思いますが皆さんの持っているいい智慧や情報もぜひまた我々にも伝え聞かせて下さい。
イベントはそういった場作り、情報発信の機会です。

写真は先日春に生まれた2番目の子どものお食い初めを祝った時の写真です。祖母が作った有機米の餅米とお米で赤飯を炊きました、母が送ってくれた野菜でささやかなお祝いをしました。