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暗黒物質は観測されるか?

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朝日新聞2009年12月11日付夕刊、同年12月18日付朝刊

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朝日新聞に12月11日、こんな記事が出ていました。「宇宙の「物質」の4分の1を占めるとされるが、影も形もない謎の「暗黒物質」の粒子が米国で検出されたらしい、との報道が英米の科学雑誌や研究施設の地元紙の電子版などで相次いでいる。(中略)宇宙の構成は、我々の世界を作っていると考えられている素粒子は数%に過ぎず、7割強を未知の「暗黒エネルギー」が、2割強をやはり未知の暗黒物質が占めているとみられている……。」これは、米国のミネソタ大学が観測したという騒ぎだが、本当なら勿論ノーベル賞クラスの大発見だ。しかし、私はこれには否定的だ。
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そもそも我々の知る宇宙の構成物質の総量を足しても、この宇宙の必要とされる質量の数%しか発見できないのだ。いまも重力、電磁力、強い核力、弱い核力を統合する超大統一理論は成立していないが、この中の「重力」が特に弱すぎるからだ。それに対する仮説をある日NHKで放送していたBBCの番組で見た。超ヒモ理論でいう11次元に宇宙の本質が存在し、そこから沁み出しているのが、我々のいる3次元の宇宙だそうだ。そう仮定すると重力の弱さがぴったり証明されるらしい。つまり我々のいるこの世界は幻影にしか過ぎないというコト。凄い、映画マトリクスの世界だ。とにかく、いま科学者達はミネソタ大学の観測結果が本物であったがどうか固唾をのんで見守っていることだろう。