「全国エコツーリズム大会 in 岩手にのへ」#1
~みちのくの原風景に生きる知恵をみる~奥南部の雑穀文化とエコツーリズム
BeGood Cafeが、ご縁あって、日本エコウォーク環境貢献推進機構の事務局をおあずかりすることになりました。
http://www.ecowalk.jp
で、まず全国エコツーリズム大会に参加し、業界団体との親睦を図って来ました。
エコ10月21日ツーリズムは、その土地固有の風土をみつめ、地域資源を観光に活かそうという考え方です。
岩手県二戸市では20年も前から地域資源を宝とし、それを「未来に通ずる本質的な価値」と位置付けてまちづくりをしてきました。その宝の一つに「雑穀文化」があります。寒冷地の二戸地方では、かつて稗や粟などの雑穀が主食でした。それは自分の生まれた土地の味や季節の味を大切にしようという「身土(しんど)不二(ふに)」の実践でもあったのです。
今回の「全国エコツーリズム大会in 岩手にのへ」」では、その”心の味わい”を楽しむことが大きな目的でした。
「全国エコツーリズム大会 in 岩手にのへ」開催概要
開催期日 | 2011年10月21日(金)、22日(土)、23日(日)の3日間 |
---|---|
会場 | 二戸市民文化会館、二戸パークホテル、他 |
主催 | 全国エコツーリズム大会 in 岩手にのへ実行委員会 |
共催 | 二戸市、NPO法人日本エコツーリズム協会(JES) |
参加レポート
【10月21日(金)】
初日にはシンポジウムが1,000人の参加者を迎えて開催されました。
C.W.ニコルさんが基調講演を行い、日本が世界でもまれに見る自然の豊かな国であり、まだまだそれを利活用する余地の大きいことを話されました。
その後は、400人の参加する大交流会。二戸の名産や名物料理がたくさん並び、熱い交流が始まりました。日本エコツーリズム協会会長や二戸市長の挨拶や、地域おこしの先頭に立つ方達のお話しがあり、大いに盛り上がりました。
【10月22日(土)】
『天を衝く』(高橋克彦著)では、国を統一せんとする豊臣秀吉の最後の戦いが、ここ九戸で壮絶に繰り広げられたことが描かれています。北の鬼と呼ばれた武将九戸政実が、南部本家との対立し、秀吉と戦う様を忍ぶのが、今回私が参加する第2コース「坂本地区」のテーマです。
まず、九戸城跡を訪れました。いまもきれいに整備されている九戸城本丸の跡を歩きながら、地元のガイドさんの丁寧な説明にみんなが聞き入っていました。
さていよいよ天ヶ塚に向けてウォークの出発。
天正19年(1591)九戸の戦いで、豊臣軍の戦死者を葬ったので天ヶ塚と言われる。当時は豊臣秀吉は天下様といわれており、豊臣軍の墓地であるために「天ヶ塚」となったそうです。
大切に手を入れてある里山の道を歩くとヤマナシ、しめじなどたくさんの山の恵みを見つけることができました。尾根の途中で、ひと休み。ここで、ほうの葉に粟餅とあんこをのせて食べましたが、これが美味しいのです。
慣れない私には、強行軍のウォークでしたが、やっと南部曲がり家に到着。
ここで昼食。地元の方達「えのえの会」のみなさんの手作り料理をいただきました。雑穀の入ったおにぎりや12種の山菜の入った野菜汁などなど、本当に美味しいものばかり。
そして、デザート(?)には、栗と黒蜜のおやきも。
昼食後は、庭で郷土芸能「七ツ物」を見せていただきました。これも戦いにちなんだもので槍や弓をもって子ども達が踊り、男衆が楽器を打ち鳴らします。こういった伝統芸能がこの小さな集落で大切に守られていることが、なにより嬉しかったです。
隣接する農家で、古民具の見学と雑穀の脱穀体験をしました。そして楽しかったのが、豆腐作り。この石臼を回すことで、上にのった大豆が挽かれ、脇から豆乳が流れ出てきます。そこにニガリをいれれば豆腐として固まるわけです。
ウォークを終えてバスに乗り、折爪展望台へ。ここの見晴らしは最高でした。
ここの山の家で、夕食と「夜なべ談義」が始まりました。またまた、地元の美味しいものがたくさん並びましたが、面白かったのがこの「干し餅」。きれいですね。飾ってもいいくらいです。