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パーマカルチャーとは


● パーマカルチャーとは?

パーマカルチャー(Permaculture)とは、1970年代、タスマニア大学の教授であったビル・モリソンとその生徒ディビッド・ホルムグレンが生みだした永続可能な農的暮らしの哲学/メソッドです。Permanent(永続する)、 Agriculture(農)、Culture(文化)これら3つを組み合わせてできた造語で、急速な自然環境の変化に対して、彼らは個々の生活領域を自然に即したカタチにデザインすることで、地球環境を持続させることができると考えたのです。
具体的には、自然のしくみを観察・応用することで、その土地にある資源(水・エネルギー・土壌・空間・人材など)を有機的につなげ、それによって持続可能な生活システムを構築します。
以下、「PICA山中湖ヴィレッジ」で私たちがデザインしたパーマカルチャー的システムをご紹介します。

[01] スパイラルハーブガーデン

小規模集約型のエコデザイン

この土地を改良する際にでてきた岩(富士山の噴火岩)を螺旋状に組上げ、高低差を持たせた小さなハーブ園です。この中の低いところには湿気を好む植物、高いところには乾燥を好む植物を配置しました。また、南向き・北向きの斜面にはそれぞれ日光や日陰を好む植物を育てることができます。このようにいろいろな環境の変化をつくり、多様な作物を小さな場所で集約させて育てることができるのが特徴です。

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[02] 雨水タンク(味噌樽の再利用)

エネルギーや資源の有効利用と循環

この地域は富士山の噴火礫が表土を覆っていて、保水能力が低いため、灌水が欠かせません。建物の屋根面に降った雨をこの樽(信州の味噌生産者から廃棄されるものをいただきました)に集め、地下に水道管を埋めてガーデンの中にある蛇口から水がでるようなしくみになっています。

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[03] キッチンガーデン

効率的なゾーンプランニング

パーマカルチャーでは、その場で生活する人のエネルギー(人間の労力)も資源の1つと考えます。その土地にある様々な要素を配置する場合に仕事の手間や、移動距離、頻度を考慮します。このキッチンガーデンは厨房から一番近い場所に配してあるので、調理中でもスタッフが必要な野菜やハーブを取りに行くことができます。

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[04] バイオジオフィルター

生物資源の活用

場内には宿泊用のコテージが15棟あります。そこから排出される雑排水を植物の力で浄化することができます。もっと正確に言うと、土壌中の微生物によって有機物は小さな無機物へと分解されます、その後植物が根からその無機物を吸い上げ、植物の栄養として蓄えるのです。人間から見るとただの汚い水ですが、微生物や植物には栄養となります。この自然のフィルター作用を通り、めだかの泳ぐ池へと流れます。

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[05] ワイルドライフガーデン

生物多様性の確保

上のバイオジオフィルターを通ってきた水はここで一度池になります。この水辺の環境をつくることで、いろいろな動物が住むことのできる場にしています。池をつくってから約半年でどこからともなく昆虫をはじめ、小動物が集まってきました。今では生物多様性の豊かなビオトープとしてレストランの窓から人の目を楽しませてくれます。また、この場所をつくることで、畑の作物につく害虫を食べてくれる益虫のすみかにもなります。

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[06] オーガニックファーム

無農薬無化学肥料のオーガニックファーム

こちらはメインの空間から離れているので、しょっちゅう手をかけなくても育つ穀物やいも類などの作物や果物野菜をメインに作付けしています。また、風力で浄化された水をタンクに蓄え、畑に灌水したり、みつ蜂を飼って穀物の受粉を助けたり、温室で育苗したりといろいろな自然エネルギーを活用しています。コンポストで生ゴミや場内の剪定枝などを堆肥化し畑の肥料に使っています。

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