東芝地球未来会議 2011開催概要/レポート
第4回目となる東芝地球未来会議2011夏期キャンプが2011年8月12日から8月18日の7日間開催されました。今年は初めて海外(タイ国)での開催となり、17名の高校生と11名の引率の教員方はアメリカ、タイ、ポーランドそして日本から期待感を抱いて各国から集まりました。
東芝地球未来会議初の海外開催のキャンプは、過去3年間(日本開催)と大きく異なる内容となり、プログラムにより大きな深みと多様性の幅が生まれました。
東芝地球未来会議“Toshiba Youth Conference for a sustainable future”は、世界各国の若者たちに世界的な関心事についてディスカッションをする機会を与えるために 2008年度から財団法人東芝国際交流財団が主催し、東芝グループ、東芝アメリカ財団、東芝タイ財団と協力し、ビーグッドカフェが企画・運営を英語で担当しています。
開催期間中は事前課題をお互いにシェアすることから始まり、フィールドトリップを通して知識を深め、最終プレゼンテーションを行い、充実した一週間を過ごしました。 特に海外での経験は、貴重な体験になったようです。参加者同士のコミュニケーションは一貫して英語でしたが、生活を共にする中で互いの文化や言語の壁を越え、今年のテーマ『地球と人類の共存/Achieving Harmony with Earth』 にもとづきディスカッションを重ねました。
企画名称 | 東芝地球未来会議2011 夏期キャンプ |
---|---|
2011 テーマ | 「地球と人類の共存」Achieving Harmony with Earth |
キャンプ期間 | 2011年8月11日-19日 (タイ滞在期間:8月12日- 8月18日) |
参加国 | 日本、アメリカ、タイ、ポーランド (4ヶ国) |
参加者 | 高校生 17名、教員 11名 |
開催地 | タイ国 8月12-15日 Farm Chokchai 8月15日 The Royal Nature Conservation Center 8月15-18日 Sirindhorn Science Home |
主催 | 財団法人 東芝国際交流財団 |
共催 | 東芝アメリカ財団、東芝タイ財団 |
特別協力 | 株式会社東芝 、全日空 |
企画・制作 | NPO法人ビーグッドカフェ |
運営 | Life Skills Center |
【Act Eco Journal】
Act Eco Journal は、参加者自身が記者となって、本カンファレンスを通して参加者が学んだことや経験したことを、新聞風の記録紙にまとめ、カンファレンス終了後も参加者の記録や各国の啓蒙ツールとして活用していただく、本カンファレンスの大きな特徴のひとつです。
本年もキャンプ中に参加者生徒の編集チーム編成を行い、各国の生徒がチーム内で相談しながらキャンプ期間中に記事を作成。現地でデザイン作業と印刷を行い、キャンプ最終日に参加者生徒、教員に手渡すことができました。実際に完成したものを現地で全員に直接手渡せたことで、参加者の充実感もより高まっていました。
参加者が協力して作成したキャンプ新聞
”Act Eco Journal”
Camp [2011年8月12日~8月18日]
■ 8月12日(金) 1日目
前日の11日にはアメリカチームが成田空港へ到着。12日朝に日本チームと成田空港で合流してタイへ向けて出国しました。夕方にはタイチームとポーランドチームとタイの空港で合流し、その後、会場であるFarm Chockchaiへ向けて参加者全員でバス移動。移動のバスの中では、早くも異文化交流が進んでいました。Farm Chock Chaiでは簡単に歓迎の挨拶を行い、参加者達は明日から始まるプログラムを楽しみに就寝しました。
■ 8月13日(土) 2日目
キャンプ最初のプログラムとして開会式を行いました。午後には、学校別にプレゼンテーション(Pre-assignment)を実施。参加者の前での初めてのプレゼンテーションは、緊張した様子が伝わってきた。今日一日で多くのプログラムが遅くまであり、生徒も先生も充実した日を過ごしました。
■ 8月14日(日) 3日目
3日目は朝から山登りがあり、会場でもあるFarm Chockchaiの「エコを学べる総合エンターテイメントファーム」を堪能する日となりました。エコ施設見学体験ではグループ分けをして、それぞれの課題に取り組んだ他、午後には教員が別会場で教員向けプログラムを実施しました。参加者も3日目にして多くが打ち解けてきたようで、積極的にコミュニケーションする姿が見受けられました。
■ 8月15日(月) 4日目
この日は午前中にRoyal Conservation Centerへ移動、ここでもグループに分かれて解説を受けました。午後からは2つめの宿泊研修施設のSirindhorn Science Homeへ移動。チェックイン後の夕方から行なったワールドカフェでは、それまでの体験を振り返ることでよりしっかりと学んできた内容を吸収することができました。
■ 8月16日(火) 5日目
5日目の午前中はOST(オープンスペーステクノロジー)ワークショップを先生も参加して開催。OSTでつくられたグループが翌日の最終プレゼンテーショングループとなります。午後にはプレゼンテーション技術に関する講演があり、明日のプレゼンテーション本番に向けて、参加者は熱心に聞き入っていました。その後、2回目の先生向けプログラムを実施。参加者達は翌日のプレゼンテーションの準備に追われていました。
■ 8月17日(水) 6日目
最終発表のプレゼンテーションを午後に実施。生徒は少し緊張している様子でしたが、プレゼンテーション技術の講演やリハーサルを受けて、堂々とスピーチを行いました。多くの生徒がキャンプ期間を通じて学んだことへの課題を、無事発表でき、先生も生徒も満足した様子でした。夜にはアジア最大規模のシアターでショウを鑑賞し、キャンプの思い出を深めることができました。
各グループのプレゼンテーションはこちらからご参照ください。(全文英語です。)⇒
#1 Green Architecture Final(752kb) |
#2 TYC Final Presentation(2,749kb) |
#3 Hypocrisy of Conservation1,441kb) |
#4 POND_ERICA_YING(3,006kb) |
#5 In harmony with nature.pdf(11,782kb) |
■ 8月18日(木) 7日目
最終日は、バンコク観光、フェアエルパーティーを開催。観光では、タイの伝統文化施設の見学などで異文化を体感しました。フェアエルパーティーでは、1週間のキャンプをスライドショーでふりかえりました。
最後は、米国、ポーランド、日本に参加者の出発をタイ側参加者がいつまでも見送ってくださいました。