クボタ 地球小屋(Terra-Koya) 2009 開催レポート
クボタ 地球小屋(Terra-Koya) 2009 開催レポート
こちらでもキャンプの様子をご報告しています。ぜひご覧ください。
→ クボタ地球小屋レポート(株式会社クボタ制作)
→ クボタ地球小屋レポート(宿泊施設:シャロムヒュッテ制作)
■ 7月21日(1日目) 曇りのち晴れ
小学4~6年生の参加者たち21人が、親元を離れ、3泊4日のクボタ地球小屋がいよいよ始まります。キャンプの仲間と旅の支度、どんなキャンプになるのか、期待とまだ打ち解けてない緊張とを胸に、新宿駅に集合しました。ここから北アルプスの山々に抱かれた長野県安曇野市まで向かいます。
オリエンテーション
今日から3日間過ごす宿、シャロムヒュッテに着いたら、まずはオリエンテーション。校長先生の「ドン・ガバチョ」から挨拶がありました。キャンプ中はみんな自分で考えた「キャンプネーム」で呼び合います。キャンプの仲間が挨拶したあとは、ウェルカムソングの「キキソソ」をみんなで歌いました。
<レクリエーション>
キャンプの仲間と仲良くなるゲーム。だんだんみんな緊張がとれて思いっきり遊び始めて本領発揮。
<グループ分け>
4つのグループに分かれてグループフラッグの作成。グループ名を決める前に勢い良く絵を描き始める班や、レイアウトから考える班、それぞれ特徴がありました。
<箸づくり>
キャンプ中ご飯を食べる箸を竹を削ってつくります。みんなこだわりのマイはしです。
夕ごはん
交代でお風呂に入ったら、お待ちかねの夕ごはん。
シャロムヒュッテのごはんは、肉や魚、乳製品などを使わないベジタリアン・メニュー。砂糖なども使わないマクロビオティックの考え方で作られています。穀物や野菜だけでつくられたご飯、初めて食べる子も多かったようです。
ナイト・ウォーク
1日目最後のプログラムは夜のハイクです。
森の入口に、シーツにブラックライトを当てて虫が集まるようにした「ライトトラップ」を仕掛けて出発です。暗い森の中を、灯りに頼らず、葉っぱが風に揺れる音や虫の声に耳を傾け、五感を研ぎ澄まして歩いていきます。
クボタの山ちゃんから虫のお話も聞きました。
虫が集まるように森の奥にもうひとつ仕掛けをしました。「発酵したバナナ」をストッキングに入れて結び付けます。強烈な匂いでしたが虫たちには美味しいご飯なのです。
森の中で間隔をあけて一人でじっと10分間じっとしてました。暗闇に溶けこんで、森の中で自分と向かい合う時間ができました。
戻ってきてから、ライトトラップに集まった昆虫たちを観察して、1日目のプログラムは終了です。
■ 7月22日(2日目) 晴れ
モーニング・ウォーク
朝は6:00に起きて、6:30からモーニング・ウォークです。森の中で身体を伸ばしてだんだん目が覚めてきました。森を散歩しながら、同じかたちや色を探すゲームをしました。今までそんな風にみて探しものをしたことが無いので、最初はなかなか見つかりません。でも、少し見方をかえて探してみると、いくつも見つかりました。
朝ごはん
シャロムヒュッテのご飯はマクロビオティックで肉や魚は使われてません。玄米パンやおからなど畑の栄養たっぷりです。バイキングなのでみんな自分の好きなものを好きなだけとります。お代わりも自由です。ご飯を食べる場所も自由です。外のテーブルでも中の食堂でも思い思いの場所を選びます。
自然の循環教室(1) 畑の循環を学ぼう
腹ごしらえもして、自然農の畑に出かけます。堆肥づくりや土づくりのことを学んで、実際にみんなで収穫。季節の野菜がたくさん採れました。
部分日食
この日の一大イベント日食。雲の隙間から太陽が覗いたすきに「あ、かけてる。」ちゃんと見ることができました。
昼ごはん
畑から戻り、採ってきた野菜を使って昼ごはんを作ります。洗ってから、みんなで下ごしらえ。ジャガイモはふかして、ホクホクした甘みをいただきます。野菜は刻んでほうとうに。麺も手でのばしてつくります。竹の棒に生地をまきつけて、焚き火で焼くパンなどもついて、盛りだくさんのお昼ごはんに、みんなお腹いっぱいになりました。
自然の循環教室(2) 清流探検
烏川渓谷にでかけて、沢歩き。雪解け水は冷たく、「つめたい~~~~~」。けど、ちょっとすると身体も慣れて、川の生き物を観察したり笹舟をつくりレースも開催しました。
夜ご飯
いっぱい身体を動かして、お腹もぺこぺこです。パクパクもりもりおいしくいただきます
■ 7月23日(3日目) 晴れ
モーニング・ウォーク
さわやかな安曇野の朝、森の中で自然を楽しむゲームをしました。一人が目隠しをして、もう一人がガイドになり1本の木を目隠しをした友だちに触覚で覚えてもらいます。最初はみんなおそるおそるでしたが、だんだん自由に動いて木を当ててました。
おコメの教室(1)
田んぼに稲が植えられ成長し収穫されるまでの成長をスライドで学びました。クボタの山ちゃんが田んぼで生きている虫のお話をしてくれました。
おコメの教室(2)
今日は一日かけて、おコメについて学びます。自分たちでといだおコメをお釜にいれたら、ご飯の火加減は「始めチョロチョロ、中パッパ、赤子泣いてもフタ取るな〜カニがでるまで猿昼寝」。ご飯が炊けるのを待つ間に森にホウの葉っぱを採りに行きました。待つこと数十分、焦げずにふっくらとしたおいしいご飯が炊けました。
おにぎりが完成したら、田んぼに出かけます。あぜ道に座ってお昼ご飯。差し入れでいただいたスイカやとうもろこしも食べました。
おコメの教室(3)
お昼ごはんを満喫した後は、田んぼ有機農家の藤澤さんから、有機農法やアイガモ農法について話を聞きました。田んぼの草むしりと、アイガモを他の田んぼに移し替えるので小屋に追い込み作業をしました。裸足で感じる田んぼの柔らかく暖かい感触はおもしろかったです。
夜ごはん
今夜のメニューは、石釜で焼いたピザとひよこ豆のカレー。熱々でパリッとした生地ととろとろのチーズに、自分で好きな具材をトッピング。最高のご馳走でした。
キャンプファイヤー
急に雨が降り外でやるはずだったキャンプファイヤーは急遽室内のキャンドルファイヤーに。みんなでゲームをしたり、火を見ながら今の思いを話したりしました。小さな空間でみんなが一体になり、盛り上がりました。
■ 7月24日(4日目) 晴れときどき曇り
モーニング・ウォーク(おみやげづくり)
大きく息をして森林浴を存分にします。ゆっくりゆったり光をあびて気持ちよい朝の空気を吸います。けんじいに分けてもらった蕎麦の種を手紙を書いた折り紙に包みお土産にします。自然農の畑で蕎麦の種のまき方も教えてもらったので今度は、お家に帰ってみんなが教える番です。
ふりかえり
4日間通してたくさんの思い出に残るプログラムがありました。アイガモをつかまえたこと、ピザがおいしかったこと・・・。みんなで写真を見ながら振り返った後は、それぞれ1番心に残ったことを画用紙に描いて発表します。
修了式
さあ、3泊4日のプログラムも全て終わり、修了式です。校長先生のドン・ガバチョからそれぞれチャンピオンの称号が与えられました。木登りチャンピオン、ムードメーカーチャンピオン、大食いチャンピオン、あずけ鉢チャンピオン・・・・。チャンピオンの発表があるたびに、みんな納得したり、驚いたり。修了式にはお世話になったシャロムヒュッテのスタッフも駆けつけてくれました。
最後に集合写真を撮って、楽しかったキャンプもおしまいです。いっぱい身体でいろんなことを吸収して、たくさんの笑顔であふれた4日間。このキャンプで体験したことを大切に、みんなそれぞれの道へ出発です。またとびっきりの笑顔をみせてください!