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エコビレッジとは

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世界15,000カ所に広がる持続可能な暮らし方「エコビレッジ」





世界各国で始まった「お互いが支え合う仕組み」と「環境負荷の少ない工夫」を取り入れた暮らし方やコミュニティが「エコビレッジ」と呼ばれています。エコビレッジは、1998年には国連の選ぶ持続可能なライフスタイルのすばらしいモデルとして 「100 Listing of Best Practice」にも挙げられており、世界中の都市や農村15,000カ所に展開されています。(2007年時点)

<エコビレッジの定義と特徴>
90年代後半からデンマークを中心に始まった世界的なエコビレッジづくりの国際交流とネットワーク・GENでは、「3つのエコロジー(生態系、社会・経済性、精神性のエコロジー)の実現を目指した、自立・完結・循環・持続型のコミュニティ」を理想的なエコビレッジと定義しています。以下は、多くのエコビレッジで目指し、取り組まれている特徴です。

■ 持続可能なエネルギーや水、物質の利用・再利用の実践

  • 化石燃料を使わず、再生可能なエネルギーを利用
    風力や太陽光ほか、有機ゴミや木屑などを利用するバイオマスエネルギー、水素を利用した燃料電池のコジェネレーティング・システムなど。
  • 雨水や排水の再利用を実践
    上水→中水→下水の順に利用をし、バイオフィルターなどで水をきれいに再生
  • コンポストシステム(有機廃棄物を堆肥化して有効利用)
    植栽不用物、残飯、野菜ゴミの堆肥化、トイレのコンポスト化など。
  • 持続可能な住環境の実践
    パッシブソーラー(太陽光の積極利用)、廃材古材の再利用など。

■ 持続可能な食料自給

  • 大地に負担をかけない有機無農薬栽培や自然農を実践
  • 自給自足や地産地消など、つながりが見える食への取り組み

■ 持続可能なコミュニティ形成

  • コミュニティを持続させる合意形成の仕組み
  • 地域の伝統や文化を尊重
  • 地域の経済的循環をはかる(地域の経済循環と支え合いを促進する地域通貨やコーポラティブ組織、地域住民の環境プロジェクトなどに対して無担保で融資する市民銀行やマイクロクレジットの利用など)

<エコビレッジの事例紹介・参考資料>
エコビレッジには定まった「形」はありません。先進国/途上国、都市部/農村部を問わず、それぞれの状況にあったスタイルがさまざまな方法で展開されています。
世界のエコビレッジ紹介(2007年)
日本のエコビレッジ紹介(2007年)
サステナブル・リビングとその事例(2007年)
エコビレッジと重なる概念をもつ、コーポラティブ/コレクティブハウス、コハウジングについて紹介しています


月刊ソトコトにてコラム「エコビレッジ探検」を連載しました!(2009〜2010年)

ロハスピープルのための快適生活マガジン、月刊「ソトコト」でエコビレッジ国際会議TOKYO事務局による連載コラムが掲載されました。過去の国際会議で取り上げた特徴的なエコビレッジを様々な角度からご紹介しています。ぜひご覧ください。
<紹介事例>
エコロジー団地「池田の森」(静岡)/ 学びの場「CAT」(英国)/ 老若男女が混ざって暮らす「ゴジカラ村」(名古屋)/ 未来都市「アルコサンティ」(米国)/ 懐かしい新しさ「里山長屋暮らし」(神奈川)/ 低炭素コミュニティ「ビレッジホームズ」(米国)/ カフェから始まった「AManTO」(大阪)

「エコビレッジ探検」2009年11月〜2010年6月

デンマークのエコビレッジ紹介(2009〜2010年)
第4回エコビレッジ国際会議TOKYOに「参加者による自主プログラム枠」で登壇された新谷舞子さんより、デンマークのエコビレッジ情報をご提供いただきました。論文研究のため、実際に現地に足を運んで住民たちと対話しながらまとめあげた、興味深いレポートになっています。ぜひご覧ください。
「エコビレッジ探検」2009年11月〜2010年6月


詳しい情報はこちらもご覧ください。
「グローバル・エコビレッジ・ネットワーク <G.E.N.>」
http://gen.ecovillage.org

green.tv japanインタビュー映像(2007年)
http://japangreen.tv