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エコビレッジ国際会議TOKYO 2006

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エコビレッジ国際会議TOKYO 2006 レポートはこちら


エコビレッジ国際会議TOKYO 2006
世界で広がる持続可能なライフスタイルモデル

期日 2006年10月28日(土) 東京ウィメンズプラザホール
2006年10月29日(日) 代官山Ball Room
エコビレッジ国際会議TOKYO2006
日豪交流年2006公式認定イベント
主催: 特定非営利活動法人ビーグッドカフェ
共催 特定非営利活動法人パーマカルチャー・センター・ジャパン
制作 (株) ピース・コミュニティ・プラン
協力 株式会社ビオシティーGlobal Ecovillage Networkパーマカルチャーネットワーク九州 、国境なき通訳団
協賛 アミタ株式会社株式会社クレアン株式会社ピカエコプロダクツ2006株式会社イグザック、社団法人農山漁村文化協会
後援 環境省


2006年、日本で初めて本格的エコビレッジ国際会議が開かれます。

特定非営利活動法人ビーグッドカフェでは、来る 10 月 28 日(土)〜10 月 29日(日)に、特定非営利活動法人パーマカルチャー・センター・ジャパンの共催により東京ウィメンズプラザ及び代官山ボールルームにおいて「エコビレッジ国際会議 TOKYO2006」を開催いたします。

imageいまや、現代における、自然及び社会環境の悪化は目を覆うものがあります。 また、この 21世紀も前世紀と同様に悲惨な戦争や貧困の拡大が続いています。

いま真に必要なことは、私達が自然や人々との関わりを再考し、ライフスタイルを変え、持続可能な社会に 向けての歩みを早めることでしょう。
一方、世界には「環境負荷を低くおさえ」、「人と人の繋がりを保ち」、「地域の伝統や文化を守っている」
たくさんの地域があります。これらは、エコビレッジと呼ばれている地域です。
この度、世界のエコビレッジの普及の中心的組織となっているグローバル・エコビレッジ・ネットワーク(GEN)の協力を得て、国際会議を開催する運びとなりました。
この国際会議では、海外から4人のゲストを招聘し、海外の実例、現状、可能性についてご講演いただきます。
また日本での関係する実例も紹介し、パネルディスカッションを通し、単に世界各地のエコビレッジに関する 報告と情報共有におわるのではなく、今世紀におけるエコビレッジの意義を共有し、エコビレッジづくりを 成功させるための条件を考え、日本に於けるエコビレッジ建設と運営の道筋を探り出していきます。

私達は、この国際会議の開催によって、エコビレッジに関する新たな連帯が生まれ、持続可能な社会への転換が少しでも前進することを願ってやみません 。

海外の事例紹介

開催プログラム 

◆2006年10月28日(土) 10:45-20:30 会場:東京ウィメンズプラザホール
「 世界のエコビレッジ – 軌跡と未来」
開場 10:30
持続循環型社会構築のためのエコビレッジの意義と可能性/糸長浩司 10:45〜11:55
世界のエコビレッジの可能性と G.E.N./マルチ・ミューラー 12:10〜13:10
ヒーリング・ワークショップ(TATSU) 13:50〜14:15
豪州クリスタルウォーターズの実例/マックス・リンデガー 14:25〜15:40
米国ロサンゼルス・アーバンエコビレッジの実例/ルイス・アーキン 15:55〜17:10
BIO-City とエコビレッジ/杉田博樹 17:20〜17:50
米国イサカの実例/リズ・ウォーカー 18:00〜19:15
招聘ゲストによるディスカッション 19:30〜20:30
◆2006年10月29日(日) 12:30-19:00 会場:代官山ボールルーム
「エコビレッジ ー日本の扉」
開場 12:00
ドイツ・屋久島・深沢でのエコロジカルデザイン実例/岩村和夫 12:30〜13:15
日本の実例-1 里山のあるエコロジカル住宅地/相根昭典 13:15〜13:35
日本の実例-2 コレクティブハウスかんかん森/木村ひろ子 13:35〜13:55
シンギングトゥゲザー・ワークショップ/古橋道代 14:10〜14:35
インド・オーロビルの実例/マルチ・ミューラー 14:50〜15:50
日本の実例-3 田園のエコ村プロジェクト小舟木/地球の芽 16:05〜16:25
日本の実例-4 エコライフ体験リゾート PICA山中湖/山田貴宏 16:25〜16:45
招聘ゲストによるディスカッション 17:00〜19:00

開 催 概 要
【イベント名 】
エコビレッジ国際会議 TOKYO 2006
(英名) EcoVillage Conference Tokyo 2006

【開催日 / 会場】
10月28日 (土) 10:45〜20:30  講演 & パネルディスカッション (東京ウィメンズプラザホール)
10月29日 (日) 12:30〜19:00  講演 & パネルディスカッション (代官山ボールルーム)

【ゲスト】
マルチ・ミューラー(グローバル・エコビレッジ・ネットワーク〈GEN〉評議会員)
マックス・リンデガー(オーストラリア・クリスタルウォーターズ創設メンバー)
ルイス・アーキン(ロサンゼルスエコビレッジ創設者)
リズ・ウォーカー(イサカエコビレッジ創設者)
糸長浩司(日本大学生物資源科学部教授、パーマカルチャー・センター・ジャパン代表理事)
岩村和夫(建築家、武蔵工業大学環境情報学部教授)
杉田博樹 (BIO-City 編集長)

【参加料】
定員:10月28日(土)200名/10月29日(日)180名


ゲストプロフィール

marti マルチ・ミューラー (グローバルエコビレッジネットワーク《GEN》評議委員)
作家。写真家。元ソルボンヌ大学教授。環境問題研究家。社会活動家。国連 ECO SOC 代表。
現在、インドにあるエコビレッジ「オーロビル」とパリを行き来しながら、精力的に活動を続けている。 2005 年愛知万博では、「地球を愛する 100人」の一人として講演する。 著書に「Indigo Spirit for a Child-Friendly Planet」「What is a Tree?」等、多数。
max マックス・リンデガー (グローバルエコビレッジネットワークオセアニア / アジア統括責任者)
世界最初のパーマカルチャーのエコビレッジとして「クリスタルウォーターズ」の創設にかかわるなど、 25年にわたり、パーマカルチャー、持続可能なシステムデザインを実現化してきた実績から、世界中で講演、 講義を行っている。 普段は妻とともにクリスタルウォーターズで暮らす。著書に「The Best of Permaculture」等。
lois ルイス・アーキン (ロサンゼルスエコビレッジ創設者)
カリフォルニア州立大学人類学専攻。ロサンゼルス保護観察所勤務を経て、1993 年にアーバンエコビレッジとして、ロサンゼルス・エコビレッジを設立。2006 年ジャッキー・ゴールドバーグ賞受賞。都市部における低所得者の為に持続可能な生活環境を提供するプロジェクトを展開中。
liz リズ・ウォーカー (イサカエコビレッジ創設者)
1990 年、環境問題、湾岸戦争反対、社会における女性の平等などを訴えるための全米横断プロジェクトリーダーをつとめる。その後、ニューヨーク近郊のイサカに、仲間とともにエコビレッジを建設する。
itonaga 糸長浩司 (日本大学生物資源科学部教授 パーマカルチャー・センター・ ジャパン代表)
工学博士、一級建築士。九州大学工学部建築学科卒業
東京工業大学大学院社会開発工学専攻博士課程修了。専攻は環境建築学、都市農村計画、パーマカルチャー。 日本の農村地域での住民参画型むらづくりの実践的研究、世界のエコ建築、自然エネルギー、エコビレッジ運動研究。主な著書に、「2100 年未来の街への旅」( 共著、学習研究社 ) 「シリーズ地球環境建築 専門編 I / 地球環境デザインと継承」(編著、彰国社)等。
iwamura 岩村和夫 (建築家、武蔵工業大学環境情報学部教授)
1971 年早稲田大学理工学部建築学科卒業。1973 年同大学院修了後、仏政府給費留学生として渡仏。 中近東・ギリシャ、ドイツ等で建築・都市計画に携わる。1980 年岩村アトリエ設立。 1998年武蔵工業大学環境情報学部教授就任。主な著書に「環境建築論 ( 単著 )」等多数。 主な作品に「自邸—カッセル・エコロジー団地」「屋久島環境共生住宅」等多数。
sugita 杉田博樹 (BIO-City 編集長)
1949 年、東京生まれ。日本で唯一のエコロジカルデザインの総合誌『BIO-City』
( ビオシティ ) 編集長。同誌で世界のエコビレッジを紹介。サステナブルな社会をめざす編集方針は、毎号、日本でのエコビレッジのモデルを示している。桑沢デザイン研究所非常勤講師。


エコビレッジってなに?

エコビレッジとは、都会でも田舎でも、「お互いが支え合う社会づくり」と「環境に負荷の少ない暮らし方」を追い求める人が作るコミュニティのことです。

お互いが助け合うという社会構造が徐々に崩壊し、地球の急激な環境悪化を食い止めようということへの参加意識が、エコビレッジへの原動力へとなっています。人々がもう一度地球につながり、無限の未来を信じられる健康で幸せなライフスタイルを確保できるコミュニティの中で生きることができるように、エコビレッジは今や意識的に世界中で創られています。

1998年に、エコビレッジは国連の選ぶ持続可能なライフスタイルのすばらしいモデルとして 「100 Listing of Best Practice」(最もよい実践例の100のリスト)のひとつに初めて正式に名前が挙げられました。

<エコビレッジの特徴>

  • 人間が生きるための基本的な要求を身近な範囲で満たす
  • 環境に負荷の少ない自給自足的な暮らしを協同で
  • 環境に優しい建築
  • 自然エネルギーの利用
  • 雨水や排水の循環再生で水を循環利用
  • 地域通貨やコーポラティブ組合組織で、支え合う地域経済を実践

いま世界中に「エコビレッジ」が広がっています。 健康で環境負荷のない協同的な生活が、世界中の15,000カ所でエコビレッジ運動として始まっているのです!



Crystal Waters
Crystal Waters Permaculture Village
65 Kikcoy Lane Conondale,Qld, 4552
Australia
Phone: +61 7 5494 4652
Fax: +61 7 5494 4653
Crystal Waters

位置: オーストラリア東海岸、北東部クイーンズランド州
設立: 1988年
面積: 260ヘクタール
人口: 約200名(住戸数 83戸)

yurt house kangaroo straw bale house

クリスタル・ウォーターズは世界で最初のパーマカルチャーの手法に基づいてできたエコビレッジである。
敷地は居住者の所有地だが、来訪者向けの宿泊施設、キャンプエリアに滞在することができ、パーマカルチャーを学びたい人のためのコースも開設されている。
1996年には国連より、「最も持続可能で環境負荷の少ないライフスタイルを実践している者」に贈られるWorld Habitat Award (ワールド・ハビタット・アワード)を受賞。

施設例
*建築のデザインの工夫で自然エネルギーを利用するパッシブソーラーハウスや圧縮した藁を利用したストロー・ベイル・ハウス等様々なエコハウスの実験がされている。
*ソーラー発電
*パーマカルチャー農園
*各家庭に雨水タンクが設置され再利用している世界で最初のパーマカルチャーエコビレッジ

Auroville
Aurelec,Auroville 605101
Tamil Nadu India
Aurovile

位置: インド南部 マドラスの南150km
設立: 1968年
面積: 2000ヘクタール
人口: 約1700名

auroville dome house

<環境実験都市>
オーロビルは、人類一致団結の実現を目指し設立された国際的コミュニティーである。
インドの偉大なる思想家ヨギ、そして革命指導指導者オーロビンドの考えに共鳴した”マザー”と呼ばる一人のフランス人により提唱され建設が始まった。開拓者達により不毛の地は緑の大地へと姿を変え、現在300万本以上の木が植えられ、オーロビルは世界で最も大きな国際多文化コミュティーとなった。1968年に始まって以来、このコミュニティーの指針として次の事柄が述べられている。

(オーロビル憲章より一部抜粋)

  1. オーロビルは誰の物でもない、人類全体の物である。
  2. オーロビルは生活の進歩的実験場であり、終わりなき教育の場である。

施設例
*ソーラーパネル発電(11000枚もの反射板を使ったソーラーボール)
*風力エネルギー、バイオマス
*パーマカルチャー農園

L.A. Eco-Village
117 Bimini Place #221
Los Angeles, CA 90004 USA
Phone: 1-213-738-1254
Fax: 1-213-386-8873
L.A. Ecovillage

位置: アメリカ ロサンジェルス
設立: 1993年
面積: 11エーカー
人口: 500名

weavers child garden

<都市部における低所得者援助コミュニティー>
ロサンゼルスエコビレッジ(以下LAEV)は都市部における低所得者層の生活保護を目的として CRSP(Cooperative Resourcces and Services Project)の資金援助により設立される。
LAEVでは、環境負荷を少なくし、生活のクオリティーをあげ、社会的、経済的、エコ的なコミュニティー形成に努めている。13棟のアパートメントに164世帯が暮らし、20ほどの異なる民族が共生するその空間には、教会から自動車整備工場まで数々の施設が用意されている。 パーマカルチャーの考え方を取り入れた都市生活を目指し、コミュニティーワークへの参加、コミュニティーディナーでの食事など、住民は日々、学び、働き、知識を蓄え、エコビレッジの考え方を広めるべく生活している。

Ithaca
100 Rachel Carson way, Ithaca, NY 14850
Phone: 1-607-256-0000
Ithaca

位置: アメリカ ニューヨーク イサカ市西部
設立: 1997年
面積: 176エーカー
人口: 160名

ithaca1 ithaca houses ithaca
写真提供: 設楽清和(PCCJ)

<コーハウジングから成るエコビレッジ>
運営は非営利団体であるEcovillage INc.が行っている。現在建物の整備が終了している居住区は2つあり それぞれ30戸がcohousing(コーハウンジング)方式で、建設運営されている。基本的にはパーマカルチャーを基本にデザイン されており、10エーカーの農地や70エーカーに及び森林保護区などもある。
1990年からエコビレッジ建設が検討され、その後多くの会議や検討が行われ、デザインのプロセスを経た後 1995年に市の建設認可が下りて1996年より建築にはいる。1997年に最初の居住区(FROG)が完成し 2003年には2つ目の居住区(SONG)、2005年にはSONGのコミュニティハウスが完成。今後も居住区は拡大する予定。現在はパーマカルチャーのコースの開催やエコビレッジの建設の仕方などを教える教育事業に力を入れている。居住者の年齢層は0〜80歳。様々な州からの移住者が暮らす。

施設例
*住居は、基本的には2〜数家庭が入るタウンハウス形式の集合住宅が各クラスターに数戸建設される
*パッシブソーラー形式の住居。住宅の南面は採光のためにペアグラスを用いた大きな窓が設置されている
*自然素材や地域産材の利用

資料提供: 設楽清和(PCCJ)

PCCJ2006年エコビレッジ・ウィーク
NPO法人パーマカルチャー・センター・ジャパン
PCCJの活動10年を記念し、グローバル・エコビレッジ・ネットワーク(GEN)の関係者と、世界でのエコビレッジ建設と日本でのエコビレッジの展望や作り方について考える連続的な公開講演会、デザインミーティング、WSを、日本各地で開催致します。

★ 神戸エコビレッジシンポジウム
11月2日(木)18時30分〜21時

共催:NPO法人自然主義
協力:PCCJ、CS神戸
会場:兵庫県民会館10F
定員:150人
参加費:前売券1,800円、当日券2,000円、逐次通訳
ゲスト:マックス、リズ、設楽清和(PCCJ事務局長)
申し込み先:天然主義/FAX 078-976-3393, E-mail evs@tennensyugi.org

★ 京都エコビレッジシンポジウム
11月3日(金) 13時半〜16時半

共催:アミタ株式会社持続可能経済研究所
後援:地球の芽
会場:京都市勧業館(みやこめっせ)
定員:130名
参加費:参加費2,000円、逐次通訳
ゲスト:マックス、リズ、設楽清和、アミタ(株)持続可能経済研究所、糸長浩司(PCCJ代表理事)
申し込み先:PCCJ/FAX 0426-89-2224, E-mail info@pccj.net

★ 森のがっこうとエコビレッジシンポジウム
11月4日(土) 14時〜16時半

共催:シンポジウム実行委員会(PCCJ,帆柱ケーブル(株))
後援:響みどりの会、PCQN
会場:北九州市環境ミュージアム
定員:100名
参加費:500円、逐次通訳
ゲスト:マックス・リンデガー、リズ・ウォーカー、糸長浩司
申し込み先:FAXで申し込み。帆柱ケーブル株式会社/TEL 093-671-4761, FAX 093-681-0483http://www.hobashira-cable.co.jp/

★ エコビレッジ・デザイン・ミーティング藤野
11月5日(日) 13時〜18時半

協賛:アミタ株式会社、愛植物設計(株)
会場:神奈川県藤野町篠原の里( http://www.ops.dti.ne.jp/~shinoba/
定員:50名
参加費:PCCJ会員3,000円 その他5,000円(エコビレッジの作り方WSを含む、逐次通訳)
ゲスト:マックス・リンデガー、リズ・ウォーカー、設楽清和、糸長浩司、山田貴弘(建築家)
申し込み先:NPO法人パーマカルチャー・センター・ジャパン/TEL 0426-89-2088, FAX 0426-89-2224, E-mail info@pccj.net