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タイのカウボーイ牧場がエシカルだ! その参

第4回東芝地球未来会議事前報告

さあ、この3,200ヘクタールもの牧場でチョクチャイさん達は、豊かなミルクを作っている。どうしても、雑菌を殺すために抗生物質を使うこ とはあるそうだが、基本的に自然飼育法を取り入れている。乳牛は、搾乳される期間は「FEED LOT」と呼ばれる飼育場に飼われる。で、過酷な搾乳労働から開放される「休憩期間」を「ON GRAZING」と呼ばれる地域で2ヶ月過ごすことが出来る。これがなんと幸せそうなのである。牛は、のんびり草を食んでいる…。
で、搾乳。

これから搾乳体験です。なんとも不思議な体験。牛乳が出てくる…! さて、次になんとこの牛乳を 使って、アイスクリームを作るワークショプが待っている。

チョコやバニラのフレーバーは自分で決める。美味しいハンドメイド・アイスの出来上がり!
外の店でも、「Umm ! Milk」ブランド販売。確かに美味しいのですね、これが。

さて、もうひとつの発見。ここファームチョクチャイでは、ミミズコンポスト(堆肥)と粘土を押し型に入れて、ポットを作っています。

つまり、そのまま土に戻る苗用ポット。地域の女性による手作りです。 <続く>

http://www.farmchokchai.com/th/index.html

タイのカウボーイ牧場がエシカルだ! その弐

第4回東芝地球未来会議事前報告

「ファームチョクチャイ」の第2の取組みが、バイオディーゼルの利用だ。
まず、街道沿いの店で販売される土産物やスナックを製造している協力会社から使用済みの廃天ぷら油をもらう。

また、従業員 や近隣住民からも集める。そして、何よりファームチョクチャイの大型レストランでは、毎日60リットルの天ぷら油が使用されているので、その廃油を利用。
こうやって集められた廃油が、バイオディーゼルセンターに集められる。

実験をしてくれました。廃天ぷら油にカリウムやメチルアルコールなどを混ぜて撹拌すると、上に澄んだ油、下にグレセリンがたまります。

このグリセリンから石鹸が作れます。

また、水を使って精製を繰り返し、軽油代替燃料=バイオディーゼルが出来上がります。

 

さてさて、ファームチョクチャイでは、このバイオディーゼルを、来園者が見学で巡るための園内列車を引っぱるトラクターの燃料に使っていま す。

この園内列車もいいでしょ?

 

また、アジアによくあるペイントが派手に描かれているトラックが、ファームチョクチャイにもありますが、このエンジンは小型トラクターをその まま載せています。

勿論、これにもダイオディーゼルが使われています。

ゼロエミッションに向かって、努力していますね。偉い! <続く>

http://www.farmchokchai.com/th/index.html

 

 

タイのカウボーイ牧場がエシカルだ! その壱

第4回東芝地球未来会議事前報告

東芝の高校生国際交流キャンプ(第4回東芝地球未来会議)がもうすぐ始まる。(2011年8月12~18日)
過去3回は日本での開催だったが、なんと今年はタイ国での開催となる。アメリカ、ポーランド、日本、そしてタイから総勢17名の高校生が参加 し、1週間合宿し、自然環境や地球のあるべき姿について語り合う、きわめて有意義なキャンププログラムだ。毎年のことだが、キャンプが時始ま る前と終わった後の参加高校生達の顔つきが違う。実際にその後の進路を大きく変えてしまった高校生もいた。未来の「環境意識の高い」リーダー 育成になっているのではと自負する次第です。

さて、今年のプログラムについて、事前報告をしよう。
まず、前半は、ここ「ファームチョクチャイ」で過ごす。
ここは、1957年に作られたアメリカンカウボーイ型の牧場だ。まずは肉牛生産を目的に作られたが、事業は多難だった。そこで、これから消費 の増えるであろう牛乳生産に切り替えて発展をした。そして、私がみなさんにご紹介したいのが、ここはカウボーイスタイルのエンターテイメント 牧場であると共に、きわめて環境意識が高く、地域貢献もして2008~2010年に国から3年連続金賞を授与されている。
まず、国道沿いのステーキレストラン。

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入り口では、素敵な女性カウボーイ(?)がお出迎え。

牛肉や豚肉のステーキがご自慢の何の変哲もないレストランだが、ここの食物残渣をミミズコンポストで堆肥化し、ドラゴンフルーツを育ててい る。

敷地内にいくと、こんなコーナーがある。

ここでは、自分の食べ残しをこのボックスに入れてくれとイラストのミミズ君が言っ ている。そしてそれがどう再利用されるかが詳しく書かれている。ちなみにボックスの下からはミミズ君のおしっこが出て来る。これが畑の栄養と なるそうだ。

集まった食物残渣(調理場からの野菜クズなども)は、ここに集められる。

で、このお兄さんが語るように、約4種のミミズに よって食され、ミミズのうんちに代わり、土の栄養素と変容する。<続く>

http://www.farmchokchai.com/th/index.html

 

 

米国国防総省で7,656億円が行方不明!?

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朝日新聞 2010年7月29日より

ちょいと古い話で恐縮ですが、こんな話題、去年の新聞に載っていたのですが、誰も知らないと思うのでわざわざ書きます。
「2004年から07年にかけて米国国防総省が管理していたイラク開発基金のほとんどにあたる87億ドル(約7,656億円)の使途が分からなく なっていることが、米国の会計報告で27日、分かった。報告は「管理がすさんだった」としており、復興の遅れに苦しんでいるイラク国民の反発を招 くのは必至だ…。」
おやおや、米国って恐ろしい国だ、復興基金のほぼ全額が行方不明。それも、国防総省が管理していたお金だ。どこかの誰かが、7,000億円以上をパクッているんですよ!! ほんとにあり得ない、こんな話。

2012年、日本経済は大崩壊する!

2012
朝倉慶著 幻冬舎

こういうタイトルに弱い。ついTSUTAYAで買ってしまった。お薦めです。
しかし、こういうたぐいの話は半分は当たっているから困る。特にこの朝倉慶氏は信頼できるから余計に困る。
私は、昨今、来年のサバイバルについて考え続けている。日本の国債問題(※注)、米国とEUの金融不安、中国経済のバブルと国内人権問題、日本及 び世界のエネルギー問題などなど。世界中がかなりしんどい状況になっている。爆発し続ける人口問題の上で、どこに安定的な出口があるのか?
いやいや、視点をもっと小さくして、私達は来年からの「大変化」をどう乗り越えられるのか、どう喰っていくのかを真剣に考えていかなければならな い。
田舎暮らしを始めるのも手だろうが、放射能の舞う東京での生活を続けるなら、どうやって生きていくべきか…。

(※注) 日本の国債が地方債も含めて1,000兆円。歳入が40兆円のこの国でどうやって返すのか?? という議論がまかり通っていますが、なぜか日本政府には資産も多く、隠れ資産も入れて数百兆円はあると言われています。これをうまく売却すれば借金はGDP比100%以内というラインに納まります。つま り、常識の範囲内の借金になる。

松下政経塾、登場!

松下政経塾1
http://www.mskj.or.jp/

みなさん、松下政経塾って知っています? 
どこかで聞きましたよね? 政治家を多く輩出していることくらいしか知りませんでした、私も。
松下政経塾というのは、パナソニックの創業者である故松下幸之助氏が、私財70億を投じ、1979年に設立した財団法人です。
リーフレットを見ると、その主旨が載っています。「われわれが今日こうして生きていられるのは、自分一人の力ではない。世の多くの人びとのおかげがあればこそである。」とある。その通りだ。
で、松下政経塾の設立趣意書『わが国は戦後、経済を中心として、目をみはるほどの急速な復興発展をとげてきた。そして、今や一面 に世界をリードする立場にまでなってきたのである。しかしながら、日本の現状は、まだまだ決して理想的な姿に近づきつつあるとは考えられない。経済面においては、円高をはじめ、食糧やエネルギーの長期安定確保の問題など国際的視野をもって解決すべき幾多の難問に直面し、また、社会生活面においては、青少年の非行の増加をはじめ、潤いのある人間関係や生きがいの喪失、思想や道義道徳の混迷など物的繁栄の裏側では、かえって国民の精神は混乱に陥りつつあるのではないかとの指摘もなされている。これらの原因は個々にはいろいろあるが、帰するところ、国家の未来を開く長期的展望にいささか欠けるものがあるのではなかろうか。』
昭和54年(1979年)1月22日 http://www.mskj.or.jp/how/setsu.html

すでに30年前に、●円高●食糧やエネルギーの長期安定確保の問題●青少年の非行の増加●潤いのある人間関係や生きがいの喪失」を憂いて、この塾を設立している。つまり、先見の明があったと言うことと共に、日本の抱える問題は一向に解決出来ていないとも言える。

さて、この松下政経塾の皆様がVISIONSにご登場いただけることになりました。
打ち合せでお会いしたのは、金子一也様(松下政経塾政経研究所 所長)と桑畠健也様(埼玉県所沢市議会議員)。VISIONSの主旨に大いにご賛同いただきました。
8月27日(土)13:00から【松下政経塾生の実践から考える政治と行政とのサステナブルな付き合い方】(コーディネーター:金子一也(松下政経塾政経研究所所長) パネラー:桑畠健也、石井真人、杉島理一郎)で、VISIONSにご登場いただきます。
彼らと一緒に、日本を変えたいですね、本当に。

金子一也様(松下政経塾政経研究所 所長)さん、動画インタビュー

kuwahata58k

桑畠健也(埼玉県所沢市議松下政経塾第9期生)さん、動画インタビュー

やっぱり、月に降りてない!

週刊新潮(2011年7月14日特大号)
月へ行ってない2 (1)
数年前にもこのブログに書いたが、私はまだ人類は月面に降り立っていないと思っている。
1969年7月20日、アポロ11号が初めて月面に降り立ったというが、納得出来ない。降り立った後、どうやって帰ったのか? つまり、着陸船が 月面からまっすく上に上昇して母船に合体するのは至難の技だ。ここがポイントだと思っていたら、週刊新潮で西原理恵子さんも同じことを描いてい た。
考えて欲しい。40年前に月に行けて、いま行けない理由は? 40年前に出来て、いま出来ない科学技術って一体何があるだろう? 

シキタブログ「TPPに気をつけろ!」

TPPに気をつけろ!
『間違いだらけのTPP』東谷暁著 朝日新書 740円

間違いだらけのTPP

この本、お薦めです。TPPに関して、全く分からなかった私が選んだ本です。
ここからは、私の意見です。まず、2008年にオバマ大統領が当選したあの選挙で、オバマ氏の選挙資金はなんと7億5000万ドルだった。つま り、当時の日本円で700億円。
とんでもない額だ。その内、小口献金は4分の1に過ぎない。企業から500億円以上もらったオバマ大統領は、だからこそブッシュ前大統領と代わり映えのしないことしか出来ないのだ。
さて、そのオバマ政権は、TPPで何を狙っているのか? 過去最悪の財政破綻の上で、彼は猛烈に国益を高めていかないといけない。
そもそもTPPとは、2006年に、ブルネイ/シンガポール/ニュージーランド/チリの小さな4ヶ国で結成された経済協力の仕組みだ。これに 2008年、突如、米国が割り込んできて、主導権を乗っ取ってしまった。いまは、参加予定を含めると計10ヶ国。
で、その国々の経済規模を見てみよう。米国が67%、日本が24%。つまり、日米で合計91%。米国が、国益を狙ってTPPに血眼になっていると すると、その噛
みつき先の国は、日本しかいない。つまり、他の国々は、経済規模が小さすぎるのだ。
日本の「金融」「保険」などの平等的待遇を求めてくる。そうすると簡保などの「国民の資産」が、米国の企業に、もっていかれる。
コメなどの農業を中心とした問題だけなら、まだ話は簡単なのだが、このTPPは、日本の経済資産に噛みついてくる米国の謀略といえる。
米国のTPPに対する獲得目標について考えてみれば明らかだ。
用心、用心。

浦部農園訪問記 日本一豪快な有機農家かも-②

米を売るからには、営業トークがばっちりでないといけない!!

車の中での会話から。
真弓さん「シキタさん、あんた魚沼産のコシヒカリって、いくらか知っとるか?」
シキタ「う~ん、1KG 800円くらいですね。」
真弓さん「そう、正解。でもね、うちの米は840円で売ってるんよ。それだけ、美味しいっていうことね。でもね、新潟とかは水が豊富なところだから、確かに美味しいんだよね。ここら(群馬県)は、水は貴重。だから、うちは低アミロース米を開発した。で、炊き方も工夫しないといけない。それで本当に美味しくなるのよ」。
真弓さん「でね、うちの研修生には、売り方を特訓するんよ。うちのお米をもっとも美味しく炊く練習をさせる。炊飯ジャー、土鍋、なべなどで美味しく炊くこつをみっちり教える。そうするとね、お客様に堂々とこうやって食べてくださいと言える訳。説得力が出るよ。そうすると売れるんだよね…。」

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浦部農園


よく、「一生懸命有機農業やっても売り先がない。」という話を聞く。だけれど、みんなは浦部さん達ほど、売る努力をしているのだろうか。
こういったら大変失礼なのは百も承知だが、あえて言わせていただく。作るだけでなく、売る努力も徹底的にしないといけないのだろう。
浦部さんのお話には、圧倒される。日本一豪快な有機農家と言えるだろう、ほんと。

浦部さんは、有機JAS認証を取っている有機農家さんだ。で、めずらしく米も苗から作っている。

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持っているのは、大麦

浦部農園訪問記 日本一豪快な有機農家かも-①

こんなことがありえるのか!??
浦部ご夫妻は6人のスタッフと、28ヘクタールの圃場で米・麦・大豆を作っている。大規模な面積だ。ここから年間9,000万円以上の売上をたたきだしている。

私は常々思うのだが、有機農業が「大変な苦労だ」「生産性は上がらない」「儲からない」などと言っていてはいつまでたっても、慣行農法に勝てない。
日本をオーガニックな国に塗り替えたいなら、有機農法でちゃんと儲かる仕組み、ちゃんと哲学を貫いていける仕組みを成立させないといけないと心底思う。しかし、誰からも「有機農業は大変だから、そんなうまくはいかないのですよ~」と言われてしまう。う~ん。
しかし、ジャ~ン!!! 遂に出ました、これが正解です!
群馬県の有限会社古代米浦部農園は、事業として成功しているし、若き農業人を育て、食の大切さを啓発し続けている日本一豪快な有機農家だと言えるのです。
http://www3.ocn.ne.jp/~oriza/
oomugi

浦部農園の社長夫人浦部眞弓(うらべまゆみ)さんの壮絶なプロフィールからご紹介しよう。


中央大学卒業後東京都に入庁。32歳でベーチェット病という難病を発病し、40歳で病気退職。夫の郷里である現在地、群馬県藤岡市に転居。必要な有機栽培の野菜や穀物のため、夫が有機農業を開始手伝っているうちに健康を回復。
農業者としての道を歩き始める夫は、片道2時間半をかけて 東京都庁まで電車で通いながら、平日夜中と週末に農業を行い、長年2足のわらじで生活を支えてくれたが2004年都を退職。同年経営を法人化して専業となる。
有機農業専業化の翌年から研修生の受け入れを開始。2年間の実践的プログラムで技術を磨き、販売力を付けて、独立できるよう支援指導を行ってきた。すでに6人が独立を果たし、現在は正規スタッフ2名、研修生3名とともに28ヘクタールの全圃場でJAS有機認証を取得して有機栽培を行っている。
栽培作目は米/麦/大豆のみであるが、これまでは助成金に依拠することなく健全経営を続けており、年商は約9,000万円である。


う~ん、立派ですね。
はっきり言って、このご夫婦、豪傑なので、8月27~28日に開催する地域活性化リーダー応援フォーラム「VISIONS 2011」にご登壇いただくことにしました。
8月27日(土)16:40からの【A1-4】のプログラムです。お楽しみに!
http://visions.begoodcafe.com/archive-bgc/

浦部真弓さんの旦那様にご登場いただいた、素敵な方々をご紹介する動画ブログ「エシカルパーソン・インタビュー」はこちらからご覧ください。
http://begoodcafe.com/archive-bgc/v_ep_8

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