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オレンジプロジェクト2011開催レポート

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■ミカン農園(第1農園):vol.9(2011.12.11)開催レポート

「オレンジプロジェクト収穫祭!」

今年もいよいよミカンの収穫となりました。みんなでわくわくしながら下へ降りて行くと、ぎゅっと濃いオレンジ色のかわいいミカンの実が出迎えてくれました!残念ながら木の痛みが激しくて、今年で最後の収穫となった古木もありましたが、みんなで協力しあってコンテナケースいっぱいのミカンを穫りきることができました!

収穫の後はお楽しみの餅つきです。今年も3チームに分かれて餅つきやきな粉作り、キッチンガーデンで取れた野菜のサラダや石窯デザートづくりなどを楽しみました。ランチでお腹がいっぱいになった後は、初参加の方も一緒に農園の1年間を振り返って、感想や来年のアイディアを出し合いました。

今年は大きな震災もあり、より私たちと自然のつながりや、オレンジプロジェクトの果たす役割について考えることが多かった1年でした。今後もさまざまな方と新たにつながって、楽しんで、学んで、体験していただける場をつくっていきたいと思います。来年度も多くの方のご参加をお待ちしています!

■ミカン農園(第1農園):vol.8(2011.10.23)開催レポート

「緑肥と麦の種まき」

前回種を蒔いたキッチンガーデンが大豊作で一同びっくり!早速、ランチのサラダ用にボールにいっぱい野菜を摘みました。農園を観察して行くときれいなピンクのソバの花も咲いていました。午前中は草刈りを行って、ランチは石窯でタンドリーチキンと穫れたて農園サラダをいただきます。午後は雑草を押さえ、畑を豊かにする緑肥について学んだ後、農園のデザインをイメージしながら緑肥を種蒔き。今回は苗木エリアの上に新しく麦畑をつくりました。


■ミカン農園(第1農園):vol.7(2011.9.11)開催レポート

「草刈り大作戦!+かぼちゃ料理」

前回天候が悪く、雑草を刈り切れていなかった農園。今回は雑草の種が落ちる前に農園全体を草刈りすることができました。参加者の皆さんも草刈りがしっかりできて一安心。その後は、毎年麦を蒔いていた場所にソバの種を蒔き、キッチンガーデンも整地して、野菜の種や苗を植えました。残念ながら春に植えたカボチャは収穫できませんでしたが、持参したカボチャをつかって石窯料理も楽しみました。最後はしっかり道具の手入れも行うことができ、充実した1日となりました。


■ミカン農園(第1農園):vol.6(2011.8.12)開催レポート

「バイオマスエネルギーで石窯ピザづくり」

今回は、雨混じりの天気の合間をぬって生い茂る草を刈りながら、生地からつくる石窯ピザに挑戦!講座で自然界の仕組みとバイオマスエネルギーについて学び、実際に農園でとれた薪を使って石窯を温めます。初めてのピザは小麦粉と酵母をつかった生地づくりからスタート。2人一組になってベースのソースやトッピングを選びます。それぞれの工夫が凝らされた美味しそうなピザがどんどん焼き上がりました!最後に残った白セメントで石窯の化粧仕上げも行いました。


■ミカン農園(第1農園):vol.5(2011.7.12)開催レポート

「麦の脱穀+石窯の仕上げ」

皆が見守る中、石窯の火入れを行って農園へ。畑では、とうもろこしの種が育っていて、かわいいヤングコーンが収穫できました!とうもろこし畑を囲うようにひまわりの種を、小麦を収穫した後に大豆の種を蒔いたら、今日は農園初の石窯クッキングです!2チームに分かれて、前回収穫した小麦を脱穀・製粉してクッキーをつくりました。石窯の追加工事と並行しての調理となりましたが、無事、おいしいクッキーを焼くことができました!


■ミカン農園(第1農園):vol.4(2011.6.19)開催レポート

「麦の収穫と石窯づくり!」

いよいよ待望の石窯づくりがスタートする今回、まずは草刈りと小麦を収穫し、石窯の仕組みを講座で学んだ後、事前につくっておいた基礎の上に、ブロックを積み重ねてセメントを詰めて行きます。土台ができたら耐火セメントを塗り込みながら土台やレンガを組み立てていきます。短い時間でしたが、みなさんの創意工夫と熱意で完成まで辿り着けました!



■ミカン農園(第1農園):vol.3(2011.5.15)開催レポート

「石窯づくりのプランニング+甘夏収穫!」

第3農園(甘夏農園)との合同開催となった5月は、約40人の方にご参加いただきました!
第1農園ではみかんの花が咲く中、苗木の合間にかぼちゃの苗木を定植し、草刈りなどを行いました。ランチの後は、今年の農園づくりの要となる石窯の設置位置についてアイディアを出し合って、みんなが集まるデッキの奥につくることを決定、次回からの石窯づくりが楽しみです。

その後は全員で甘夏の木が立ち並ぶ第3農園へ移動。段々畑を登り降りしながら、たくさんの甘夏を収穫しました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございます!

■ミカン農園(第1農園):vol.2(2011.4.17)開催レポート

「パーマカルチャー基礎講座!」

震災後、初めての第一農園のワークショップ。今回はパーマカルチャーの講座と農園の施肥を行い、畑で野菜やハーブの種を撒きました。(レポート:学生インターン せっきー)

10:20~

今回は初めて参加される方お一人含め11名が参加しました。最初の自己紹介の中でも震災時の話題が多く、みなさん震災をきっかけにそれぞれの生活の中で何ができるかを考え、生活を見直す機会が増えたようでした。
自己紹介&オリエンテーションの後はキウイ棚の剪定と、農園の草むしりと施肥を行いました。施肥では、前回苗木の周辺に敷いた藁の上に堆肥を撒き、雑草でマルチをしてその上に、カキの貝殻の石灰をまきました。今回の堆肥は“バーク堆肥”という木の皮を発酵させたものを使用しました。なぜ肥料ではなく堆肥かというと、栄養分は少ないが有機物を混ぜると、分解してくれる微生物が生きる環境ができるから。そのため、廃棄物や有機物を与えても分解されやすい土ができていくのです!
また、牡蠣殻も分解されやすく、海でつくられた栄養のためミネラルを多く含んでいます。ただ栄養分を補うだけでなく、海の栄養を陸に届け、陸の栄養がまた海へ戻っていくような循環をつくりだしていくことが大切です。
みなさんチームワークよく作業しており、予定通り午前中に施肥の作業がおわりました!

12:00~ランチ・パーマカルチャー講座

おいしいグリーンカレーとサラダをいただいた後は四井さんのパーマカルチャー講座です。今回は少し肌寒かったので、日の当たるところで、四井さんを囲んでお話を伺いました。
パーマカルチャーの基本は暮らしを“デザイン”することですが、今回は生物多様性のお話を伺いました。生物多様性という言葉はとても抽象的な言葉で、種が絶滅しても直接的には私たちの生活に害が及ばないように思います。
参加者の1人から生物多様性というものは、とても多くの弾があるロシアンルーレットのようなものだと発言がありました。確率はとても低いかもしれませんがある日突然、環境に多大な影響が出るかもしれません。
体には様々な臓器があり、それぞれの機能を果たしているように、種の一つひとつにも役割があります。臓器が一つでもなくなると体が機能しなくなるのと同じように、地球の生態系も崩れ、うまく働かなくなってしまいます。
生物多様性は、人を含め「一つの生命体」であり、それぞれが良い意味で依存しあっているのです。その集合体の関係性・社会をどうデザインしていくかということが問題になっており、本来はすべてのものごとが“パーマカルチャー”のような考えにもとづいているのです。
里山・里海文化のように人間がいることでより豊かな環境をつくることもできる。急な変化には生物はついていけなく、安定した環境をつくっていくことが大切だそうです!そのため、一人ひとりがどのような生き方をしたいか、どのような文化を取り戻したいかを改めて考え直し、これからどのような安定した文化をつくっていくことが重要になってくるそうです。

13:30~種まき・苗づくり

ビーグッドカフェ事務局の坂本さんの買ってきていただいた種を何処に撒くか皆さんで相談して、畑の天地返しを行い、堆肥を混ぜて土作りをしたあと、畑や野菜の種を撒きました。バジルとトマトなど、相性がよいコンパニオンプラントを考えて撒いていきました。
雑草で覆われていた畑が立派な畑になり、今後芽が出て野菜ができるのが楽しみです!
種を撒いたあとは、堆肥とかき殻を混ぜて土をつくりポットに詰めて、カボチャ(普通
の品種と白い品種のもの)マリーゴールド、ラベンダーの3種類のポットをそれぞれ作りました。ラベンダーとマリーゴールドの種はとても小さく撒くのが大変そうでした。自宅でのポットの栽培方法は、1cmほど水につけておけばいいそうです。

14:30~シェアリング・記念撮影

みなさん久ぶりのワークショップで、楽しんで作業できていたようで良かったです。
純粋に楽しかった、みんなとあえてホッとしたという方や、このワークショップが刺激になり、よい良いライフスタイルに変化させていきたいなどという方がいらっしゃいました。パーマカルチャーについて感想を述べていた方もいらっしゃいました。ご参加ありがとうございました!


■甘夏農園(第3農園):vol.2(2011.4.16)開催レポート
「甘夏収穫祭!」

今回はじめてオレンジプロジェクトに参加し、知識のない私のようなものがいて、参加者のみなさまにもし不愉快な思いをさせてしまわないかととてもドキドキでした。
朝は天気があまりよくなさそうでしたが、参加者の皆さんが到着することには晴れてきて天気もよくなり、空や海の風景がとても素敵に見えてきたので良かったです。(レポート:学生インターン せっきー)

10:20~農園監察・麦踏み・アシタバ収穫・甘夏の収穫

今回は震災の影響で第1回のオレンジプロジェクトが中止となり、参加者が集まるか心配でしたが、4名の初参加の皆さんが集まって下さいました。1年ほど前から興味を持っていらっしゃった方、パーマカルチャーを学んでらっしゃる方、これから定年後の生活をどうするか考えている方など、様々な理由で参加していらしたかたがいらっしゃいました!

オリエンテーションを終え、まずは農園の説明を聞きながら農園を観察!この農園には小さな畑が2つあり、そこでは麦を育てています。その畑の雑草取りと麦踏みをしました。しかし普通、麦踏みを行う時期は過ぎてしまったので、実験的に畑の半分だけ麦踏みを行い、もう半分はそのままにしておきました。なぜ甘夏の農園に麦を育てているかというと、麦の根っこには土づくりしてくれる菌がついていて、よりよい土にしてくれるのだそうです。
麦踏みの後は甘夏の木の周辺に植えてあるアシタバを収穫しました。アシタバは香草のようなもので、甘夏と相性がよいのです!

この農園のことを知った後は、いよいよ甘夏の収穫です!今日の目標は24ケース。木いっぱいに実った甘夏が実り、木が重たそうでした。みなさん、バケツをもって、もくもくと甘夏を収穫していていきました。甘夏を採っていると、甘夏の甘酸っぱいさわやかな香りが農園に広がっていきました。天気もよく農園からは海が広がっていてとても気持ち良く収穫できました。

12:00~ランチ・甘夏収穫!・剪定

気持ちよい天候のなか、素晴らしい景色をみながらおいしいグリーンカレーとサラダ、と採れたての甘夏を縛ったジュースをいただきました。
ランチの後は午前に引き続き、甘夏の収穫を行いました。お昼に農園の大塚がいらっしゃり、甘夏を運ぶモノレールが動きました!
午後は一つの木を集中してみなさんで収穫しました。低い枝についている甘夏をほとんど収穫してしまうと、甘夏が高い所になってしまい、コンテナに乗ったり、木に登ったり、高枝ハサミを使ったりしながら収穫しました。剪定を兼ねて枝を切ったりもしました。
みんなで一つの木を収穫すると、一体感が出て楽しかったです。
収穫した甘夏はコンテナに運び、モノレールでおおつかさんがコンテナを運んでいきました。

14:30~ シェアリング・記念撮影

今回は20コンテナの甘夏を収穫することが出来ました。みなさんの感想をきいていると、「収穫していると無心になりもくもくと作業ができた。楽しかった」という感想を聞くことができたのでホッとしました。今回実際に甘夏の収穫を体験することで、農家さんの苦労が分かりました。高齢化や農園の維持の問題などの問題を今後どうするか、現実を知ることが大切。リアリティを感じとってもらうことができて良かったと思いました。