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オレンジプロジェクト2012開催レポート

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■ミカン農園(第1農園):vol.09(2012.12.09)開催レポート

2012年の最後のワークショップ。からっとした冬の晴天、凍りつくような寒さのなか24名もの皆様におこしいただき、開催しました。

10:30~ お餅つき、きなこづくり

まずは、毎年恒例のお餅つき。手際よくほかほかに炊き上がったもち米を、うすと杵でついていきます。参加者の皆さんが、交代しながら、和気あいあいとお餅をついていると、あっという間に3升ものお餅が出来上がりました!

また、平行してテラスではできたてのお餅にまぶすきな粉づくり。引き網に入れた大豆を香ばしい匂いがするまで、七輪でじりじりと煎ります。深煎り、浅煎り様々の大豆を粉挽き機で挽いたら完成です。「お砂糖控えめでも甘い」「手作りもできるんだ!」と初めてご参加いただいた方からは歓声があがりました。また、大根おろしとおしょうゆでからみ餅も準備。うどんの準備も整い、ランチタイムとなりました。

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13:00~ みかんの収穫、農園の観察

つきたてのお餅を、うどんに入れて力うどんにしてつかの間の暖をとったり、できたてのきな粉とあえたりと参加者の皆さん思い思いにランチタイムを楽しんだあとは、いよいよみかんの収穫!鳥獣害の影響で収穫できる量は多くないものの、参加者の皆さんで協力しながら余すことなく収穫を行ないました。また、農園の観察と手入れも実施。春先に植えた柑橘の木に、早速実がついていたりと嬉しい発見もありました!

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14:00~ 2012年のワークショップの振り返り

収穫したみかんをほおばりながら、2012年のワークショップの振り返りをおこないました。2年3年と、長期間通い続け下さっているかたや、今年から通い始めてくださった方など、農園に通い続ける思いや、これからの意気込みは様々。「1ヶ月に一度の楽しみになっているので、来年もぜひ!」「自然とつながる経験が楽しくなってきた」など、たくさんの感想を聞かせていただきました。
来年のオレンジプロジェクトは、もっと参加者の皆さんに楽しんでいただけるよう企画検討中です。来年も引き続きよろしくお願いします。
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■ミカン農園(第1農園):vol.08(2012.10.21)開催レポート

前回と打って変わって晴天となった10月のワークショップ。季節は秋に移り変わる頃ですが、暖かく心地よい天候のなかで作業を行うことができました。

10:30~ 草刈り、緑肥の種まき

前回、雨天で草刈りがままならなかった農園。背丈の高い草も生えてきていました。草刈り機の応援も受けながら、ポイントを定めて草刈りと、スコップで土を掘り返す天地返しを行って緑肥の種をまいていきます。
緑肥とはもともと作物を育てる間などに植えて、畑に肥料として鋤き込むものですが、みかん農園では主に雑草を抑える目的で植えています。クローバー、ヘアリーベッチ、イタリアンライグラスなどの種を、畑のデザインをイメージしながら蒔きました。
気がつくと、3年前に植えた苗木もすっかり大きくなり、実をつけだしたレモンなどもあります。12月に収穫するみかんの成木も果実が色づいてきました。

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13:10~ サツマイモの収穫、ゴマの収穫、麦の種まき

午後は今年初めて苗を植えたサツマイモの収穫です。葉がたくさん茂っていたので期待をしながら掘り起こしてみましたが、、、現れるお芋は小さいものばかり。それでも洗ってみるときれいな色合いになって美味しそうです。

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続いて、七味の材料にもなるゴマ畑で残ったゴマを収穫して、畑を整地し、麦の種をまきました。

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13:30~ アーバンパーマカルチャー講座「七味唐辛子づくり」

収穫したサツマイモを石釜に入れた後は、講師の四井先生によるアーバンパーマカルチャー講座。今回のテーマは「七味唐辛子づくり」です。蕎麦の薬味として始まったと言われる唐辛子。その言葉にもある通り、唐辛子を始めとするスパイスには体調を整えたり、食品の鮮度を保ったりと、様々な効用があります。七味の原料を中心に各スパイスの効用について学んでから、今年畑で育てた唐辛子やゴマ、甘夏の皮でつくった「ちんぴ(陳皮)」をつかって各自のオリジナル七味を調合しました。

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14:00~ シェアリング、振り返り

最後は収穫したての焼き芋を頬張りながら、各自の調合のポイントを発表していただきながら、振り返りを行いました。唐辛子づくりは初めてだったので、マスターやシニアのみなさんにとっても印象的だったようです。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました!
来月は、いよいよみかんを収穫!今年1年の締めくくりとしてお餅つきなども予定しています。次回のワークショップもお楽しみに。

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■ミカン農園(第1農園):vol.07(2012.09.23)開催レポート

ザァーザァーと雨の降りしきるなか行なわれた9月のワークショップ。雨にも負けず17名もの方々にご参加いただき、野菜の収穫、ジンジャエールづくりなどを行ないました。この夏の暑さも嘘のように一気に気温が下がり、いつもは聞かない雨音に耳を傾けながら、秋への変わり目の時間を過ごしました。

10:30~ ショウガの収穫

5月に植えたショウガを収穫。5月から土のなかでどのぐらいショウガが育ったのか…おそるおそるクキを引っ張ると、見事に育ったショウガがたくさん!「すごい!」と歓声をあげながら収穫しました。一部は割って種しょうがとして、また土のなかへ。来年もたくさん実りますように。

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11:00~ ジンジャエールづくり

ショウガの収穫がひと段落したら、いよいよ初の試みとなるジンジャエール(原液)づくりの始まりです。材料は、ショウガ、砂糖、レモンのほか、唐辛子、シナモンスティック、クローブなどのスパイス。作り方はとてもシンプルで、ショウガを皮ごとすりおろしたら砂糖と水を加えてぐつぐつ煮詰め、煮詰まってきたらスパイスをいれ、さらに煮詰まったら仕上げにレモン汁を絞って完成です。ご参加いただいた方からは、「本物のジンジャエールを知ってしまったので、もう夏の暑い日に飲んでも今日ほど感動できないかも」、「こういった普段買うものを作ってみると、買うときにも創造力が膨らんで日々が豊かになる気がする」といった感想を聞かせていただきました。

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13:00~ アーバンパーマカルチャー講座「暮らしをデザインする」

午後は講師の四井先生によるアーバンパーマカルチャー講座。今回のテーマは「暮らしをデザインする」。過疎化していくと、人が住んでいた頃よりも環境負荷が減るので、自然環境は改善するかと考えられがちですが、実はそうではなく、人が「ほどよく」住むことで環境を良くすることができるそうです。「ほどよく」環境へのインパクトを少ない暮らしをデザインするポイントを学びました。

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13:30~ 唐辛子の収穫、ゴマの観察
来月の七味唐辛子づくりへむけて、唐辛子の収穫を行ないました。予定では、9月のワークショップでゴマの収穫も行なうこととなっていましたが、収穫時期ではなかったため、観察のみ行ないました。とはいえ、さやのなかに詰まったゴマの実を見るのも、都会ではめったにないので、新鮮な体験となりました。

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14:00~ シェアリング、振り返り

雨のため、今回のワークショップは、いつもより少し早めに終了となりました。降り止まない雨のなかの終日のワークショップとなりましたが、ご参加いただた皆様からは、「雨のなか、また寒いなかでもみんなで集まって、ショウガ一つで楽しく過ごせた」など、とてもポジティブなご意見をいただきました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました!来月は、さつまいもの収穫と七味唐辛子づくり!次回のワークショップもお楽しみに。

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■ミカン農園(第1農園):vol.06(2012.08.19)開催レポート

いつもよりも一層すみわたる夏の青空に、湘南の海の映える景色を眺めながら行なわれた今回のワークショップ。11名の方にご参加いただき、草刈りと麦茶やハーブティーなどいろいろなお茶づくりを行いました。残暑が厳しいなか、ご参加いただきましてありがとうございました!

10:30~ 農園の観察、草刈り、ハーブや野菜の収穫

 まずは、6月に植えたサツマイモやゴマ、5月に受けた唐辛子の生長を観察します。先月の麦に引き続き、サツマイモは猿に荒らされてほぼ全滅してしまいました・・・。獣害は深刻ですが、後継者不足に悩む耕作放棄再生のかかる問題の深刻さを「自分のこと」として日ごろ都会で暮らしている方に認識し、考えていただくのも月に一度、小田原に足を運んでいただく意味なのかも知れませんね。今のところ、ゴマや唐辛子は、獣害もなくすくすく育っているので、無事に育ちますように。
 観察と一緒に、農園を覆っている草刈りを行ないました。月に1回の草刈りとはいえ、先月の草刈りの面影もなく、草に覆われてしまった農園の草刈りを行ないました。

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13:00~ アーバンパーマカルチャー講座 「自然の恵みをお茶にして楽しむ」

アジアンカレーの昼食を済ませた後は、四井先生によるアーバンパーマカルチャー講座。午後のお茶づくりワークショップと絡めて、講座でも「自然の恵みをお茶にして楽しむ」知恵や手法について学びました。お茶やハーブティーには、実は漢方よりも薬効のあるものもあるとのこと。また、お茶づくりで、お茶の葉を干したり、豆を煎ったりする意味を学びました。

 

13:20~ 麦の脱穀、お茶づくり

 さまざまなお茶の薬効、お茶づくりの過程を学んだら、いよいよお茶づくりワークショップ開始です。今回作るお茶は、麦茶、黒豆茶、ハーブティー(ミント、青じそ、フェンネル)、びわ茶の4種類。農園からハーブやびわの葉を収穫し、それぞれ下記の要領でそれぞれのお茶づくりを進めました。

  • 麦茶:麦を脱穀し煎り網で煎る
  • びわ茶:びわの葉を小さく刻み、煎り網で煎る
  • 黒豆茶:黒豆を煎る
  • ハーブティー:ミント、青じそ、フェンネルを入れる
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    都会暮らしの日常では、「お茶」というと完成品が売られていて、一から作るといった経験をすることは少ないですが、実際にお茶づくりを経験してみると、麦茶ひとつをとってみても、麦畑を思い描いたり、麦を煎っているときの香ばしい匂いを思い出したりと、他の人よりも何倍も豊かな日常を送れるような気がします。それぞれにお湯を注ぎ、しばらくおいてお茶がでてきたら完成です。

     

    15:00~ シェアリング、記念撮影
     先ほどのワークショップで作ったお茶をのみながら、いつもよりも少し優雅な雰囲気で行なわれた今回の振り返りでは、「ミントティーを初めて飲んだ。自然のものであんな刺激のある風味が出るなんて驚いた」「何回も通ううちに、ワークショップ以外のときでも、食べ物がどのようにできているのか、興味を持つようになった」といった感想を聞かせていただきました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。来月はジンジャエール作りを行ないますので、どうぞお楽しみに!

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    ■ミカン農園(第1農園):vol.05(2012.07.15)開催レポート

    小麦の脱穀、製粉、ピザづくり、草刈り、バレンシア収穫
    ちょうど地元のお祭りとタイミングの重なった今回のワークショップ。お祭りのおはやし、おみこしを担ぐ子ども達の歓声に包まれにぎやかな雰囲気のなか11名の方々にご参加いただき、草刈り、小麦の脱穀・製粉、石釜を使ってピザ作りを行ないました。

    10:20~ 小麦の脱穀・製粉
     あいにく先月収穫した小麦は猿に全てあらされてしまったため、急遽、講師の四井さんの育てた小麦で脱穀・製粉体験。まずは小麦の穂の部分を手作業で脱穀していきます。脱穀が完了したら、うちわでざるに風を送りこみ、実の入っている穂とそうでないものをより分けます。実の入っていない穂は軽いので風を送ることで飛んでいき、ざるのなかには実の入っている実だけが残ります。
     より分ける作業が終わったら、いよいよ製粉です。粉ひき機に穂を入れてゆっくりゆっくりまわすと粉が少しずつ出てきます。普段何気なくスーパーで購入して使っている小麦粉も、手作りするとこんなに手間ひまがかかると実感すると、食べ物を大切にしよういう思いが自然とわいてきました。製粉を済ませて、酵母を生地に混ぜたところで午前中は終了しました。

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    12:00~ランチ・ワークショップ
     夏の暑さを吹き飛ばすような少し辛めのカレーを食べた後は、四井さんのパーマカルチャー講座。今回のテーマは「バイオマス燃料」。かつて、みかんの栽培が盛んだった頃、小田原ではみかんの木を薪として利用していたそう。食べ物としても、生活の燃料としても活躍していたみかんの木も、石油燃料の普及ですっかり姿をひそめてしまったそう。エネルギーを身近なもので作り出して暮らしていた昔の方々の知恵には、今だからこそ、学ぶべきことが多いのかもしれません。

    13:00~農園の観察・草刈り
     午後は農園の観察と草刈り。農園にはこれまでに植えたゴマやサツマイモが、すくすくと育っていました。そして、それ以上に雑草たちも・・・。農園の観察を楽しんだ後は、柑橘の木がどこに植わっているのか分からなくなるほど生い茂り、ヤブと化してしまった農園の草刈りを行ないました。最初は自分を取り囲む草しか見えない状態での作業でしたが、参加者の皆さんの手際のよい作業のおかげで、作業後はすっきりとした農園に元どおり。ご参加いただいたみなさま、暑いなか、おつかれさまでした。

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    14:00~ピザづくり
     いよいよ石釜でピザを焼いていきます。等分した生地を薄く延ばし、参加されたかたそれぞれが思い思いの具をトッピングしていきます。農園でとれたてのハーブや大葉ものせて、いざ石釜へ。個性溢れるピザは、どれもおいしく出来上がりました。

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    来月は農園で取れる大麦やハーブを使ったお茶作りと草刈りを実施します。次回のワークショップもお楽しみに。

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    ■ミカン農園(第1農園):vol.04(2012.06.17)開催レポート

    草刈り、野菜の収穫、ゴマの種まき、さつま芋の植え付け、甘夏の陳皮づくり
    6月17日(日)の第4回ワークショップでは、朝方降っていた小雨が徐々にやみ、晴れ間が見える中、12名の方にご参加いただき、野菜の収穫のほか、草刈り、ゴマ、さつま芋の植え付けを行いました。

    10:20~ 農園の観察、野菜とハーブの収穫、草刈り
    先月、みんなで竹のしがらみをつくったキッチンガーデンには、すでに新鮮な野菜やハーブが盛りだくさん。みんなで今日のお昼用にサラダ菜を収穫して、ミントもハーブティ用に摘むことにしました。あっと言う間に大きなボール2個からはみ出す程の量を収穫できました。唐辛子の苗が心配でしたが、ちゃんと白くて小さい花を咲かせていました。
    収穫が終わったあとは、農園いっぱいの雑草を刈って行きます。4年前に植えたキウイのパーゴラでは、初めて小さい実がつきました。秋から冬にかけて収穫が楽しみです。

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    12:00~ ランチ・ワークショップ
    おいしいアジアンカレーのランチを食べた後は、四井さんのパーマカルチャー講座。今回のテーマは「甘夏の陳皮づくり」。今年は年間通して七味づくりに初挑戦中のオレンジプロジェクト。現在、花が咲いている唐辛子に加えて、今回みなさんにつくっていただく陳皮もその1つの要素になる予定です。今回は講座の中で、柑橘の皮が持っている特性や「乾燥の知恵」について学びました。今日は朝まで雨が降っていたことから、陳皮づくりはそれぞれの自宅で実践することになります。

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    13:20~ さつま芋の植え付け、麦の収穫、ゴマの種まき
    午後は、いろいろな植え付けと収穫を行いました。まずは、前回に引き続き、耕地の表層と深層を入れ替える「天地返し」を行います。日に向かって伸びる性質のさつま芋の苗は、みなさんのアイディアにより、素直に伸びてくれそうな南向きと、南に向かってカーブすることで、より収量のアップを目指した北向きの2種類を植えることにしました。
    続いて、昨年の秋にみかんの苗木の周辺に植えた小麦と大麦を刈取った後に、やはり天地返しをして、黒ゴマと金ゴマの種を蒔きます。麦もゴマも身近な食材ですが、大麦と小麦の違いやそれぞれの種の様子など、改めて観察するといろいろな発見がありました。今回も盛りだくさんの内容でしたが、みなさんの協力で終了となりました。今後順調に育って行けば、今回植えたゴマは9月、さつま芋は10月に収穫できる予定です。次回はいよいよ麦を脱穀・製粉して小麦粉料理をつくります。次回のワークショップもお楽しみに!

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    ■ミカン農園(第1農園):vol.03(2012.05.13)開催レポート

    草刈り、大豆の種まき、唐辛子とショウガの植え付け、キッチンガーデンづくり(竹のシガラミづくり)

    天候にも恵まれ、初夏のすがすがしい風が農園を吹き抜けるなか、5月13日(日)に第3回ワークショップを開催しました。今回は16名の方にご参加いただき野菜の収穫のほか、草刈り、赤唐辛子、大豆の植え付けを行ないました。

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    10:20~ 農園の観察、草刈り、竹の切り出し、大豆の種まき
    新緑の季節、農園いっぱいに緑の草が広がっています。今回のワークショップは草刈りから始まりました。「草刈り」と言っても、農園では土を肥やすため、いくつかの草の種をまいて育てています。そこで、草刈りが必要なのは、そういった草以外と、栽培している柑橘や果物の木の周りのみ。「どんな草も刈らなくてはいけない!」と思っていた参加者の方からは驚きの声があがりました。

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    草刈りが一段落すると、次は午後のキッチンガーデンづくり(竹のシガラミづくり)に向けて農園の竹を切り出します。今回は5月に切り出しましたが、本来は竹の生育の止まっている11月~2月がおすすめだそうです。

    その後は大豆の種まきを行ないました。まずは、耕地の表層と深層を入れ替える「天地返し」を行ないます。スコップをザクッと土に入れるのがポイントなのですが、参加者のなかには「土がやわらかい!」と感動される方もいるほど、農園の土はふかふか。草と共生している成果でしょうか。

    12:00~ ランチ・ワークショップ
    おいしいアジアンカレーのランチを食べた後は、四井さんのパーマカルチャー講座。今回のテーマは「自然農薬」。甘夏の皮や、唐辛子、酢など身近な天然素材から、手作りの農薬を作る術を学びました。

    13:20~ キッチンガーデン作り(竹のシガラミづくり)、唐辛子とショウガの植え付け
    午後はキッチンガーデン作りからスタート。午前中に切り出した竹をきりだして、「くい」となる部分と「竹割り器」を使って4つに割り、柵となる部分を準備します。準備ができたら、まずは竹の「くい」を等間隔に打ち込みます。そしてその後、柵の部分を「くい」に編みこんで完成。達成感に浸ると共に、「昔の人はこうして身の回りにあるもので必要なものを作り出していたんだ」という声も挙がりました。シガラミで農園を整備した後は、唐辛子とショウガの植え付けを行い、盛りだくさんとなった今回のワークショップも終了となりました。ショウガは夏(7月/8月)に収穫してジンジャエールに、唐辛子は秋に収穫し、ゆくゆくは農園オリジナルの七味(?!)を作る予定です。収穫や加工の時のワークショップもぜひお楽しみに!

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    ■ミカン農園(第1農園):vol.02(2012.03.18)開催レポート

    柑橘の苗の定植、施肥、野菜の種まき

     春の陽気をほんの少しだけ感じられる季節となり、ついに2012年のオレンジプロジェクトが始まりました。第1回目の3月18日(日)のワークショップには、8名の方にご参加いただき、柑橘の苗の定植、施肥、野菜の種まき、道具の手入れを行いました。今年で8年目を迎えるオレンジプロジェクト。3月という季節柄か、今回のワークショップには、4月から異動で遠方へお引越されるという方も参加してくださいました。8年という長い年月のなかで、縁あって出会ったさまざまな人々が、行き方や人生の流れに影響を与えあい、前進していく。そのきっかけとなっているワークショップの意義を改めて感じました。今年も多くの方々の出会いの場、居心地のよい場となるような場作りに努めます!

    10:20~ 苗木の定植
    まずは、講師の四井さんを囲み苗木の定植方法を習います。今回定植したのは、「宮川早生」「レモン(リスボン)」 「デコポン」の三種類。どのぐらいの深さまで土を掘るのか、土の取り方、堆肥の順番などを習いました。なぜその順番での作業を進めるのか?四井さんの丁寧な解説に熱心に、参加者は真剣に耳を傾けます。その後、参加者の皆さんにはペアになって、定植を行っていただきました。「こうして丁寧にするとよく育つ気がするでしょ」という四井さんの言葉もありましたが、作業内容を習うだけでなく、「なぜ?」の部分を丁寧にお話してくださるので、自然と作業も丁寧に、また、苗木に愛着もわくように思います。苗木の定植の後には、施肥を行いました。

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    12:00~ ランチ・ワークショップ
    ランチ時にはサラダにとれたてのレモンを皮ごと刻んで試食。レモンのほどよい甘酸っぱさとドレッシングの相性がとてもよく、おいしくいただけました。ランチ後のアーバンパーマカルチャー講座では、今回の作業内容のひとつ『堆肥(肥料を与えること)」の役割について学びました。肥料の三大要素「窒素、リン酸、カリウム」の役割について学びました。肥料が植物の生育に役立つというのはなんとなく知っていたという参加者も、今回の講座でその具体的な役割を学び、理解が深まったという声がありました。
    また、印象に残ったのは、「都会の人が(作り手に対して)思いやりのある消費をするような社会を」という四井さんの言葉です。オレンジプロジェクトに参加してくださる方の多くは、都会への人口集中や、放置されている土地に何らかの疑問を抱えていたり、農的暮らしに関心のある方々。今の社会のあり方や、これからの社会について参加者の方との意見交換も活発に行われたワークショップとなりました。

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    14:00~ 野菜の種まき・道具の手入れ
     ワークショップの後は野菜の種まきを行いました。今回植えたのは、サラダ用のレタスと葉もの野菜種。ここでも農園の日当たりを考慮して、種を植え付ける向きなどを学びながら、皆さんで協力しながら種を植えていきます。早ければ20日で収穫できるものも植えましたので、もしかしたら次回のワークショップでは早速ランチに登場するかもしれません。皆さん次回もぜひお楽しみに!

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    ■ミカン農園(第1農園):vol.01(2012.02.10)開催レポート

    キックオフミーティング 開催レポート

    2012年度のオレンジプロジェクト、いよいよ始まりました! 2月10日(金)に行われたキックオフミーティングには、平日にも関わらず17名もの方に参加していただき、2012年の農園の栽培計画について意見交換を行いました。

    オレンジプロジェクトでは、ミカン以外にもさまざまな作物を平行して育て、豊かな生態系をつくりあげています。まずは、ワークショップにて参加者の皆さんがつくりたいもの、育てたいものについてアイデアを出していただきました。「大豆を育てて味噌をつくりたい」、「米をつくってみたい」、「じゃがいもを育てて石窯で食べたい」といったアイデアや、スパイス、しょうが、りんご、にんじん、アロエなどさまざまな作物の名前が飛び交いました。

    一通りアイデアが出たところで、ソイルデザインの四井さんから、農園の日当たりやバランスを考えながら、「大豆はミカンの木の下に植えることで肥料がなくても育てられる」「七味唐辛子にはミカンの皮である『陳皮(ちんぴ)』も含まれているが、あまり知られていないので新鮮かもしれない」とアドバイスをいただき、参加者の皆さんとの意見交換をさらに深めました。

    今後は、キックオフミーティングでのアイデアを元に、年間スケジュールをさらに具体化していきます。みなさんぜひご参加下さい!

    意見交換の後には、昨年の造園グランプリの受賞者・江間君(東農大)に活動報告をしていただきました。オレンジプロジェクトでは農園でのコミュニケーションが弾むような「コミュニティガーデン」づくりも合わせて行っています。江間君から農園でのベンチやはしご作りの様子をレポートしていただいたことで、ますます農園に愛着を持っていただけるきっかけになれば嬉しいです。