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オレンジプロジェクト 学生造園グランプリ – 造園作業レポート

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2010年の学生造園グランプリを受賞したグループによる作業サポートをご紹介します。ぜひ、ご覧ください!
※造園作業は事前にご連絡いただければどなたでもご見学、ご参加いただけます。詳細や作業日程は事務局までお問合せください。お問合せ orange※begoodcafe.com(坂本)
※若者による社会変革を応援するソーシャルメディア「オルタナS」でも作業レポートを連載中です。こちらもぜひご覧ください。

第4回レポート

2011年9月15日 江間優太朗

作業内容

  • 竹の切り出し、防腐剤塗り
  • 土留め
  • パーゴラ

作業の流れ

1. 男女で2つに分かれ、竹の切り出しと防腐剤塗りを行いました。

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男子グループは、第1農園で、対象地の土留めに使う竹を切り出しました。9月中旬にも関わらず、全員汗だくになりながら竹を切り、駐車場まで竹を担いであがりました。
一方、女子グループは、前回、防腐剤を塗って乾かしていた木材に、もう1度防腐剤を塗りました。

2. 男女合流して、土留めを行いました。

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対象地まで竹を運んで、まず、段差の土留めを行いました。長めの竹を横にして、その竹が崩れないように縦に竹を打ち込んで行きました。そして、段差の上の段を平らにして、みんなで踏み固めました。前回の失敗を踏まえて、簡単なものですが、最終的には座れるようになりました。

お昼休憩

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ここで、午前中の作業を終えたので、お昼休憩をはさみました。今回は、吉幸さんの用意してくれたサバの水煮缶入りそうめん(?)です。みんなで同じものを食べるのは、今回が初めてで、とても新鮮でした。デザートには、スイカとパイナップルを食べ、午後の作業の話し合いをしました。

3. 午後は、パーゴラ造りをしました。

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パーゴラの柱を建てるために、穴をほります。段差の上と下では、穴の深さが変わってくるので、調節するのが大変でした。その後、パーゴラを固定する釘もうまく打つことができず、竹を使ったり、倒して釘を打ってみたりと、みんなで試行錯誤しながら、なんとか土台だけは完成しました。
今回も、作業の前後では、全然違う空間になり、完成に近づいてきて、楽しみです。次回は、パーゴラの完成とコンポスト造りを予定しています。

参加者の感想

「海が近くて、きれいな景色に感動しました。作業では、草を刈ったところがきれいになったり、パーゴラが建った時など、来た時と変わっていくのを見るのが嬉しかったです。何もわからずに参加したけど、楽しい雰囲気で作業ができて、良い経験になりました。」(東京農業大学造園科学科3年 井関千秋)


第3回レポート

2011年8月30日 江間優太朗

作業内容

  • 竹の切り出し
    ・第1農園から対象地で使う竹を切り出す。
    ・切り出した竹の枝を切り、長さを揃え、乾燥させる。
  • 防腐剤塗り
    ・パーゴラ用の木材に防腐剤を塗り、乾燥させる。

作業の流れ

1. 竹の切り出し

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木材買い出し班と竹伐り出し班に分かれて、作業を始めました。竹伐り出し班は、第1農園の竹やぶまで、元気な雑草をかき分けながら進みました。竹やぶまでたどり着くと、あまり暑さを感じませんでしたが、作業をするとなると、別の話。汗を流しながら、必要な竹を選び、切り出しました。切り出した竹を駐車場まで運び、木材買い出し班の帰りを待ち、車に入るように長さを揃えて車に積み込んで、第3農園へと向かいました。
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第3農園も第1農園と同様に、対象地に行くまでの道のりに元気な雑草がいました。まずは、その雑草の除去をして、道を作り、木材を運びました。幸いなことに、対象地には、雑草が少なく助かりました。そして、パーゴラをどの位置に建てるか検討しました。高さや幅が、農園の傾斜や甘夏の木によって制限されましたが、大体の位置を決めました。
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みんなで話し合った結果、防腐剤を塗ってから造ることになり、まずは防腐剤を塗りました。そして、切り出してきた竹をかませて、乾燥させます。9月頭に来る台風の影響が気になりつつも、台風通過前に乾燥することを祈って、乾燥させます。
そのあと、段差の土留めをしようと竹を4~6つに割いて、土留めをしようとしたところ、うまく土留めできなかったので、また、みんなで話し合い、別の方法をとることに決まり、今回の作業はここまでに。
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今回は、造園科以外の参加もあり、さらに造園グランプリの輪が広がりました。次回には、パーゴラが完成する予定なので、完成像にかなり近づくので、とても楽しみです。
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参加者の感想

「鎌やのこぎりなどの用具の使い方が、全然わからない状態で参加しましたが、みんな優しく教えてくれてとても楽しかった。」(東京農業大学栄養科学科3年 中澤知子さん)
「竹を切って、倒す瞬間はわくわくしました。なかなかできることではないので、本当に貴重な体験ができてよかったです。しかし台風で、木材や盛土がごちゃごちゃにならないか心配です。」(東京農業大学造園科学科3年 大戸萌さん)


第2回レポート

2011年8月11日 江間優太朗

作業内容

  • 整地
    ・対象地の雑草取りを行った。
    ・対象地の段差に考慮して、段差をつけた。

作業の流れ

1. まず雑草をとった後、対象地に段差を造りました。

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前回行った整地が、どの程度残っているか不安でしたが、実際に行ってみると、雑草も少なくきれいな状態で、とても作業はやりやすかったです。対象地以外の場所は、雑草がこれでもかというくらいに生い茂っていて、驚きました。今回は、セミの鳴き声も聞こえ、夏らしい暑さと闘いながらの作業となると思ったら、この対象地だけは、風も通り、木陰もあるので、とても涼しかったです。

2. 次に、段差を造ります。

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1人1つシャベルを持って、段差をつけていきます。これがまた、重労働でした。根が多く、掘ると必ずと言っていいほど根がありました。根を切りながら、段差を造りました。たいへんな作業の時に、自然と口ずさんでしまう歌も生まれました。こうして音楽は生まれたんだね!!と言いつつ、作業を進めました。ここで一つ問題が発生しました。高いほうの段に乗せた土が、今にも崩れそう!!そこで考え出したのが、みんなで行進。みんなで、さっき生まれたばっかりの歌を口ずさみながら行進です。馬鹿みたいに見えるかもしれませんが、この効果は大きかったです。ふちに座っても壊れないようになりました。完成した空間で何をやるかを話しながら、とても楽しくできました。
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3. 完成です。

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完成は、こんな感じです。すっかり座れるようになり、くつろぐことができるようになりました。今回は、蚊取り線香の活躍もあり、快適に作業が進みました。
次回の作業の話し合いもでき、ゆるく楽しくワイワイと作業ができました。
次回の作業も楽しみです。
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参加者の感想

「やはりこのオレンジプロジェクトの魅力というのは、あの立派な土地で自分たちが計画設計から施工、そして完成した空間の利用ができるということだと思います。すべてを自分たちの力や考えで作り上げるということは、その先のまた先までが楽しみに感じます。今回はまだ空間作りの始めの作業ですが、ここから何が出来るのだろうと思うと、暑い中でしたが自然と作業の手が進みました。友人同士、のんきな話をしながら、のんきな時間が過ごせました。都会のジリっとした暑さとは違う、さわやかな夏の思い出です。」(東京農業大学造園科学科4年 石原秀一)


第1回レポート

2011年7月16日 江間優太朗

作業内容

  • 甘夏の剪定
  • 対象地の整地

作業の流れ

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3月30日の現地調査以来、約3ヵ月半ぶりの甘夏農園でした。
前回見たときよりも、甘夏の木や雑草が伸びているとは思っていたのですが、想像を超える成長ぶりに、前回の参加者もびっくりしていました。
でも、夏にはありがたい木陰だらけの対象地でした。

そこに、木漏れ日を入れるためと、対象地から見る相模湾の眺望を確保するために、剪定を行いました。
みんなで試行錯誤しながら、必要な枝や残したい枝を考えながら、枝をおろしていきました。まだまだ、甘夏もたくさん残っていたため、それらも取りました。
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途中まで作業が進んだところで、対象地でお昼休憩です。途中でしたが、丁度いい木陰や涼しい風、相模湾の景色にみんな感動していました。みんな、いつものお昼より、数倍おいしく感じたことでしょう。
休憩も終わったところで、午後の作業です。
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午前の作業の剪定枝の片付けや、雑草取りを中心に行いました。剪定枝は出来るだけ小さく、1か所にまとめて、今後造るコンポストに入れる予定です。
作業は、終盤に行くにつれて、徐々に成果が見え始め、最後に地面をきれいにならして終了です。
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1番最初の写真と比べると、一目瞭然。想像以上の出来栄えに、驚きました。
今回の作業を終えて、対象地の勾配が、想像以上に急であることに気が付きました。みんなで話し合った結果、全体を平らにするのではなく、段差をつけて平らにすることにしました。

参加者感想

「第1回の作業ということもあって、進行や指示がうまくいかなかったりもしましたが、コンセプトである、みんなで楽しく造ることができて、本当に良かったと思います。いくつか意見も出て、みんなで造るんだという気持ちが、参加者から伝わってきました。」(東京農業大学造園科学科4年 江間優太朗)