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086 ホメオバシー

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BeGood Cafe Tokyo

『代替医療入門2』
ホメオバシーを知っていますか?
DATE : 2006年02月12日(日)

BeGood Cafe Vol.86 『代替医療入門2』ホメオバシーを知っていますか?

ホメオパシーを知っていますか?
同種療法と訳され、今から約200年前にドイツの医師ハーネマンが確立しました。
「症状を起こすものは、その症状を取り去るものになる」という「同種の法則が根本原則です。
症状を起こすものを高度に薄めて使うことを「超微量の法則」といい、高度に希釈した液体を小さな砂糖の玉にしみこませます。

レメディーと呼ばれるこの砂糖の玉が自然治癒力を高めるそうです。
古くは、ゲーテやルイス・キャロル、マハトマ・ガンジーらも愛好者だったそうです。
身体に「調整」が必要と思われる方、ご一緒に少し勉強しませんか?

記録、文、写真:堀田麻衣子/原田大二郎/鈴木菜央

[ ゲスト ]
上野圭一 上野圭一さん
翻訳家、CAMUNet副代表

 

伴梨香 伴 梨香さん
ジャーナリスト、ライター

 

ゲスト プロフィール詳細


ビーグッドTALK-1
ゲスト:上野圭一さん(翻訳家、CAMUNet 副代表)

BeGood Cafe Vol.86 『代替医療入門2』ホメオバシーを知っていますか?代替医療とは、わたしたちが通常病院で受けている、いわゆる近代西洋医学以外の医療や療法、健康法の総称。何万年も前のシャーマニズムにその起源をもち、今回のひとつのテーマであるホメオパシーもそこから生まれた考え方です。シャーマニズムはほかにもインド医学、チベット医学、中国医学といった伝統医学へと派生していて、そのなかでもギリシャ医学、ローマ医学といった伝統医学が、現在の近代西洋医学の基礎となっているのだとか。その最先端と思われていた近代西洋医学にもさまざまな点で限界があるように言われてきている今、ホメオパシーのような新しい医療体系である代替医療に注目が集まってきています。

「何か症状があったとき、外へ頼るのではなくまず自分自身で治すことを考えてみる。この自己治療の考え方が大切です。食事、運動、呼吸、人との関わりや精神状況など、まず自分自身のことを顧みて、調整してみる。自分にしかできないことをまず試してみることです。それでもだめなら、次に代替医療を試してみるのがいいと思います」。代替医療の根本には、まず自己治療の考え方がある。それは、いのちが持っている自己治癒力を信じてゆだねるということなのだ。

ビーグッドTALK-2
ゲスト:伴 梨香さん(ジャーナリスト、ライター)
BeGood Cafe Vol.86 『代替医療入門2』ホメオバシーを知っていますか?
代替医療をテーマとしたフリーのライターとして活動されている伴さん。ホメオパシーは医師たちも利用しているれっきとした医療ですが、伴さんの場合は少し特別な経験をされたようです。初めて専門家のところでセッションを受け処方されたのが「悲しみのレメディ」。口に入れてみると、1〜2分で理由のわからない悲しみがやってきてボロボロと泣いてしまったといいます。「悲しみの理由を自問すると、『帰りたい』という言葉が浮かんできました。それは、『生まれてきたことの悲しみ』としか表現できないものでした。幼いころのことで思い当たる記憶がありました。ある日、3歳の私は動物園に行きたいと家族に言いました。両親に『今日は行けないけど、あさってなら行けるよ。』と言われ、私は『じゃあ、今からあさってに行こう』と言ったのです。すると兄たちは『あさっては場所じゃないんだから行くことなんてできない。』と私をバカにしました。あさってが場所じゃないことぐらい、私はよくわかっていました。そして、この世では時間を移動できないということに気づき、深く傷ついたのです。この世に生まれてきた悲しみとは、時間や肉体に縛られている悲しみだったのです」。心の奥深くで眠っていたこの悲しみをもう一度味わい、悲しみの存在と意味を知ったことで、自分が深く癒されたのを実感した伴さん。数年来悩まされてきた偏頭痛がぴったりとおさまり、それから3年間、今のところ一度も頭痛はおきていないそうです。伴さんの体験は非常にまれなケースということですが、会場はこの体験談に引き込まれるように聞き入っていました。

伴さんのあげてくれたホメオパシーの特徴はこの3つ。
まるごと癒える。
病を抑圧せず解放する。
自然治癒力にゆだねる。

「ホメオパシーの場合、症状が治ることによって行動も解放されるけれど、同時に心も解放されます。ホメオパシーは医療にも科学にも宗教にもおさまらず、けれど、どれにもなりうる知恵です。それは宇宙の根源の原理原則にのっとった手法であり、知恵だからなのです」

ますますホメオパシーを知りたくなる、体験したくなる、興味深いお話でした!

ビーグッドTALK-3
ゲスト:上野圭一さん&伴梨香さん
BeGood Cafe Vol.86 『代替医療入門2』ホメオバシーを知っていますか?
ホメオパシーはホメオパスと呼ばれる専門家とじっくりと話をしてレメディを処方してもらうわけですが、その人にぴったりのレメディを見つけ出すかどうかはホメオパスの力量によるとのこと。「自分の健康状態にダイレクトに介入してくるのだから、ホメオパスの力量を知りたいと思うのは当然のこと。しかし、ホメオパスの力量をつかみにくいのが実際です。能力だけでなく、ホメオパスの人間性や相性、そしてそこには受ける側の感情もからんでくるので評価は難しいのです。受ける側がすべては自己責任だとしっかりと認識して処方を受ける必要があります。」自分のからだのことを、誰かに頼りきって依存せず、やはり最後は自分で決めることが大事なのですね。

自分のからだをどうやって治すのか。一般的な現代医療と代替医療、どちらを選択するかは自分次第ですが、欧米などではその両方がちゃんと認められた上で役割分担しており、「統合医療」というかたちで行われているそうです。日本ではまだまだ統合医療の考え方は広まっておらず、両者の使い分けやバランスをどうとればいいのか、相談できる機関は残念ながら少ないとのこと。今後、日本でも多様な選択肢が示され、専門家のアドバイスを受けながら自分自身で治療法を選択できる、ひらかれた医療が行われることを願います。

最後に設けられた質疑応答の時間ではたくさんの手があがり、その関心の高さがうかがえました。

BeGood Cafe Vol.86 『代替医療入門2』ホメオバシーを知っていますか?

SMILEワークショップ ナチュロパシック・ヨーガ(国際ナチュロパシー協会)
BeGood Cafe Vol.86 『代替医療入門2』ホメオバシーを知っていますか?
今回が第2弾のYOGA。国際ナチュロパシー協会の林香織さんによるナチュロパシックヨーガは、身体のコントロールを通して精神的な安定と統一感を得るセルフコントロール法としてのヨーガ。“YOGA”の本来の意味とは<結びつき>だそうで、自分と自分、自分と自然、自分と他者などの結びつきに気づくこと。呼吸法にはじまり、耳を使って耳と
腰のつながりを教えてくださいました。WSの最後に『全てものはつながっていて、心を開いて、今日1日いろんなものを感じて、自分自身で情報を選びとってください』と林さん。すごく心地よく、すっとした気分でいい雰囲気で86回目のBeGoodCafeがスタートできた気がしました。

代替医療を知る・感じる・体験するコーナー
メディカルハーブコーナー/フラワーレメディコーナー/アロマテラピー体験コーナー/リフレクソロジー体験コーナー/代替医療関連商品ブース(本、レメディなど)/他

SPEAK OUT!

INHA

今回は新宿スポークンワードスラムの4ヶ月通しのトーナメントで優勝しというラッパーINHA。ゆがんだ社会、矛盾した社会へストレートなメッセージをラップのリズムに合わせて力強く歌ってくれました。ストレートな言葉に、普段忘れていることをはっと思いださせられ、ぐっと伝わってくるものでした。こういう風に自分の思いをストレートに表現できる彼が素敵でかっこいいなぁと素直に思いました。

NPOインフォメーション

今回のテーマは代替医療ということで、ホメオパシー、レメディー、アロマオイル、メディカルハーブ、フラワーレメディー、マクロビオティック、ナチュラルコスメなどに関わる8団体の方々にお越しいただきました。当日は実際に体験したりするコーナーや、本やCDの販売も行われました。

リマナチュラル
バッチホリスティック研究会
ノラ・コーポレーション
ムソー
INA国際ナチュロパシー協会
CAMUNet
メディカルハーブ広報センター
ニールズヤードレメディーズ

GREEN ROCK

BeGood Cafe Vol.86 GREEN ROCK / 岡山守治”岡山守治”

サイケ、アバンギャルド、ノイズ、民族音楽等を取り入れた音楽活動を経た後、トゥバ共和国のホーメイに出会い倍音に目覚めたそうで、その岡山さんの音は本当に人の口から出ている音なのかと思うぐらい、不思議な響きを持っていてお経に音楽をのせた感じでした。頭のてっぺんがすぅっと軽くなっていくような心地いい音でした。いつ間にかお客さんたちは目を閉じて、倍音の魅力に引き込まれていました。インド旅行中に口琴に出会い、その後自分のスタイルを確立したという口琴の演奏も、すばらしかったです。

■スケジュール 2006年2月12日(日) 14:00-20:00

14:30-15:15 SMILEワークショップ (ナチュロパシック・ヨーガ)
15:25-15:40 SPEAK OUT !
15:40-16:00 NPOインフォメーション
16:15-18:50 ビーグッドTALK
19:05-19:50 LIVE(岡山守治)

■会場 代官山Ball Room
代官山BalRoom map
東急東横線代官山駅より徒歩1分
JR/日比谷線 恵比寿駅より徒歩8分
渋谷区恵比寿西1-34-17 ZaHOUSEビル
代官山Ball Roomへのアクセス
※お車でのご来場はご遠慮ください

■料金(出入り再入場可)
一般1,500円(または1,000円+500地域通貨*)
ビーグッドカフェ会員1,000円
小学生以下無料
地域通貨*=Rainbow Ring、アースデイマネーが使えます。

■お問い合わせ
・BeGood Cafe/03-5773-0225

司会:シキタ純、市川美沙 VJ:TOOWA2 DJ:TeL ATSUSHI
主催:BeGood Cafe
共催:CAMUNeT http://camunet.gr.jp/
協力:ASADA(Airlab)

★Thank you for not smoking 会場内は禁煙です。

ゲストプロフィール

■上野圭一さん
翻訳家、CAMUNet副代表

翻訳家、針灸師。1941年生まれ。早稲田大学英文科卒。テレビ局勤務を経て、カウンターカルチャー真っ盛りのアメリカに渡り、おおいにその影響を受ける。 1999年CAMUNet(代替医療利用者ネットワーク)の設立に参画、副代表としてその論理的・情報的基盤を支える。日本ホリスティック医学協会副会 長、日本代替・相補・伝統医療連合会議理事、日本統合医療学会理事。 アリゾナ大アンルー・ワイル博士の友人として『人はなぜ治るのか』以降、著書の翻訳を一手に手掛けるほか、自著 としても『ナチュラルハイ』『ヒーリング・ボディ』『代替医療?オルタナティブメディスの可能性』『補完代替医療入門』など多数。

■伴梨香さん
ジャーナリスト、ライター

1965年12月20日生まれ。東京都出身。立教大学文学部英米文学科卒業。89年〜96年ニッポン放送のディレクターを務める。退社後、相補代替医療・精神世界をテーマにフリーランスのライターとして活動。著書に『ホメオパシー -海・森・大地の見えざる医師たち-』 (新潮社刊)。2005年、ジョージ・ヴィソルカスのホメオパシースクール「IACH(インターナショナル・アカデミー・オブ・クラシカルホメオパシー)」の4年制プロフェッショナル養成課程を修了。

■岡山守治さん
ミュージシャン

サイケ、アバンギャルド、ノイズ、民族音楽等を取り入れた音楽活動を経た後、トゥバのホーメイに出会い倍音に開眼。1999年「倍音s」結成。2001年インド旅行中にモルシャンク(インド口琴)のマスターに出会い師事する。 2001年、第1回日本ホーメイコンテストに於て「日本トゥバホーメイ協会賞」授賞。
2003年、第2回には元ソニーアーバンエンタテイメント社長の大沢氏より「大沢賞」授賞。