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090 マクロビオティック

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BeGood Cafe Tokyo Vol.90

『マクロビオティック』
 マクロな視点と世界の行方
 マクロビオティック料理教室も初開催!
DATE : 2006年06月18日(日)

久司道夫氏との共著も多く米国でマクロの第一人者と言われるアレックス・ジャックさんを、今回特別招聘しました。遺伝子組み換え作物、狂牛病、アレルギー疾患など、私達は人類史上でも深刻な食と文化の危機に囲まれています。

それらの解決法として、マクロビオティックの現状と可能性、また九星気学から読み解く地球と人類の行方など、たくさんお話しいただきます。この機会をお見逃しなく。

* 九星気学:生命のエネルギーの動きを深めるために、天体の動きから個人や社会、歴史のサイクルを知る伝統的に体系化されたシステム。

マクロビオティックってなに?
語源はギリシャ語の「マクロ」=大きい、「ビオ」=生命、「ティック」=方法、から成り立っています。
大きな宇宙や自然など生命のあり方に則した生き方という意味で、桜沢如一氏により体系化されました。
動物性のものをなるべく控え、精製・精白していない穀物を主食に、旬の新鮮な野菜、豆類、海草などをバランスよく摂取する食事をすることによって、心身ともに充実した生き方ができるという考え方です。

[ ゲスト ]
アレックス・ジャック アレックス・ジャックさん
マクロビオティック啓蒙家、米国在住

 

美上みつ子 美上みつ子さん
マクロビオティック料理研究家

 

ゲスト プロフィール詳細


ビーグッドTALK-1 『変化の原則』
ゲスト:アレックス・ジャックさん(通訳:美上みつ子さん)

BeGood Cafe Vol.90『マクロビオティック』

「健康」と「平和」な世界を探求し続けるアレックスさんの原点は、実は、日本にあります。1945年、日本に原爆が投下された1週間後に生まれたアレックスさんは、平和運動家の父親に連れられ、11歳の時に日本を訪れました。当時、被災し、病院で治療を受けていた自分と同じ年代の子供たちを目の当たりにして、健康で平和な生活について深く考えるようになったそうです。

昨今、アメリカでは、肉中心の食事から大豆や米など穀物を中心にした食事へと劇的に変わっているというお話をしていただきました。「アメリカでは『食のピラミッド』というガイドラインが作られていますが、私が幼少の頃は、肉や乳製品がメインでした。しかし、5年ほど前から穀物を中心としたピラミッドへと変化し、自然食はレストランやカフェだけではなく、学校や病院、老人ホームでも取り入れられています。また、NASAでは玄米が主食になっているほどです。ジャンクフードの代名詞のようなマクドナルドでさえも、今年の春からオーガニックのコーヒーを出すようになるなど、大きな変貌を遂げています」。

ビーグッドTALK-2 『変化のサイクル』

BeGood Cafe Vol.90『マクロビオティック』
エネルギーには「木、火、土、鉄、水」と5段階あり、これらを総称して『陰陽五行』といいます。その木と鉄のエネルギーを2つにわけ、土のエネルギーを3つにわけて生まれたのが『九星気学』。アレックスさんには、この9つのエネルギーが個人の資質や行動タイプにどのように影響するかを、読み解いていただきました。

ビーグッドTALK-3 『変化の種』

BeGood Cafe Vol.90『マクロビオティック』
鳥インフルエンザや狂牛病、天災など、私たちはそういった危機にさらされています。こういった問題から身を守るためにはどうすればよいのでしょうか? 「オーガニック農業をもっと盛んにし、穀物を中心にした食事を摂ることです。また、人工のものではなく、自然のものを利用する。たとえば、風力や水力など自然のエネルギーを開発する必要があるのです」とアレックスさん。「自分で種をまいて、自分の食べるものを作らなければ、安全を完全に確保することは不可能です。とくに、在来種といった古代から今までずっと生き延びてきた種は、非常に強いエネルギーが含まれています。こういったエネルギーのあるものを食べると、健康になるだけではなく、目には見えない五感が働き、災害などから身を守れるようになります」。< 「環境が健康でないと、自分が健康になることはできません」というアレックスさんの言葉に、思わず大きくうなずきました。そういった当たり前のことを、自分も含め、多くの人たちが、日頃忘れがちなのではないでしょうか。

“食べること”は”どう生きるか”につながっている。自分の生き方をじっくり考えさせられたTALKでした。

SMILEワークショップ
マクロビオティック料理教室 ゲスト:美上みつ子さん
BeGood Cafe Vol.90『マクロビオティック』
BeGood Cafeでは初の試みとなったお料理教室。参加者からアシスタントを募り、美上さんには「コーンライス」「プロバンス風レンズ豆のスープ」「ハムスのトルティーア」「ビーンズと野菜の豆腐マヨネーズ和え」の4品を作っていただきました。アシスタントの方が、木ベラでお鍋の具をかき混ぜたあと、木ベラをトントンとお鍋に当てて、ついた材料を落とそうとすると、「いらない波動が出てしまうから、不要な音は立てないようにしましょうね」とおっしゃっていたのが印象的でした。また、粒を取り除いたとうもろこしは、捨ててしまうのではなく、スープのダシなどとして使うという発想にも驚き。

マクロビオティックは身体にいいだけではなく、食材を無駄にしない、体にも地球にも優しいお料理なんですね。

BeGood Cafe Vol.90『マクロビオティック』


ワールドレポート

森田玄さん

日本ではなかなか報道されないアメリカの最新ニュースをお伝えしていただきました。
今回のテーマは「マスコミによる情報操作」。


NPOインフォメーション

チベット難民子弟の教育・医療の支援を目的に設立されたチベットサポートグループ「KIKU」。

ヒマラヤを越えて亡命するチベット難民の子供たちを追った短編ドキュメンタリー映画『ヒマラヤを越える子供たち』の紹介など。


Speak Out!

みまにやさん

服飾関係の仕事をしながら、詩人として独特の世界を創り出しているみまにやさん。

“地球という星に感謝しよう”という想いをこめて、『Thanks』というステキな詩をよんでいただきました。

<マクロ・マーケット>

マクロビオティック食材や調味料、パンやおはぎ、書籍などマーケットを開催しました。

GREEN ROCK

BeGood Cafe Vol.90 GREEN ROCK / bobin(from bobin and the mantra)”bobin(from bobin and the mantra)”
ヒマラヤの風を運び、ネパールの魂と世界の平和を歌う若きシンガーソングライター。
アジアのボブディランの呼び声高い歌唱と表現力と共に、ワールドミュージックバンド:mantraを率いての活動も行う。

ネパール出身のbobinさんによる歌とギター。ダライ・ラマを”ラマちゃん”と呼んで敬愛するbobinさんの歌は、優しくて、温かくて、心に響く。会場内の空気がぎゅっとひとつになりました。

■スケジュール 2006年6月18日(日) 14:00-20:00

14:20-14:30 SPEAK OUT!
14:30-14:45 NPOインフォメーション
14:45-15:45 マクロビオティック料理教室
16:00-16:30 LIVE
16:45-19:50 ビーグッドTALK-1〜3

■会場 代官山Ball Room
代官山BalRoom map
東急東横線代官山駅より徒歩1分
JR/日比谷線 恵比寿駅より徒歩8分
渋谷区恵比寿西1-34-17 ZaHOUSEビル
代官山Ball Roomへのアクセス
※お車でのご来場はご遠慮ください

■料金(出入り再入場可)
一般1,800円(または1,300円+500地域通貨*)
ビーグッドカフェ会員1,300円
小学生以下無料
地域通貨*=Rainbow Ring、アースデイマネーが使えます。

■お問い合わせ
・BeGood Cafe/03-5773-0225

司会:シキタ純、市川美沙 制作:カナシロリエ VJ:TOOWA2 DJ:TeL ATSUSHI
主催:BeGood Cafe
協力:ASADA(Airlab)

★Thank you for not smoking 会場内は禁煙です。

ゲストプロフィール

■アレックス・ジャックさん
マクロビオティック啓蒙家、米国在住

久司道夫氏との共著も多く、米国マクロの第一人者。過去25年間の講演、書籍、個人カウンセリングを通じて多くの個人や家族に健康と幸せを与えてきた。
過去、ベトナム戦線でのレポーター、イーストウェストジャーナル編集長、クシインスティテュートインターナショナルの総支配人、ワンピースフルワールドのディレクターなどとして活躍。
現在、米国NPOプラネタリーヘルス代表、米と主要食物を遺伝子組み換えから守るアンバーウェイブネットワークのスポンサーとして世界中を飛び回る。
<著書>
『ガンを防ぐ食事法』、『マクロビオティック健康法』、(久司道夫共著)、『マクロビオティック料理法(アベリーヌ・クシ共著)、『モーツァルトの影響』(ドン・キャンベル共著)。ハムレット生誕400年記念新書をはじめとする数々の本を世に送り出している。

■美上みつ子さん
マクロビオティック料理研究家

日本「クシ・マクロビオティッククッキング」講師、オランダ「クシ・インスティテュート」レベル3修了。1998年から2002年までボストンのクシハウスに滞在。その間大学に在籍しながら欧米のマクロビオティックを学ぶ。帰国後代々木上原にてマクロビオティックの料理教室KIIXを主宰。大阪マクロビオティックレストラン”ママンテラス”顧問。品川クイーンズ伊勢丹内”リトルママン”運営協力。愛知万博自然食レストランBeGood Cafe運営協力、リンナイ料理教室講師。
テレビ東京”驚異の玄米食”出演、日本CI協会師範科ゲスト講師。イーウーマンサーベイキャスター(2005年キャスターオブザイヤー受賞)
<著書>
『玄米レシピー、スープレシピー』(ママンテラス)、『マクロビオティックハンドブック』(BeGood Cafe)、『体の中からきれいになるマクロビオティック』(池田書店)