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ブルース・オズボーン エコ宣言写真撮影会

あなたのエコ宣言を写真に残そう!

ブルース・オズボーン 越谷市「親子」「友だち」エコ宣言写真撮影会

 ビーグッドカフェは、2008年10月2日に越谷レイクタウンにグランドオープンする、「イオンレイクタウン」のエコ化のお手伝いをしています。この企画は、そのイオンレイクタウンもメンバーとして加わっている、アクトグリーンエコウィーク(レイクタウンにて11月1〜9日開催予定)の1プロジェクトとして企画され、埼玉県越谷市の支援のもと、ビーグッドカフェが制作と当日運営を担当しました。

ブルース・オズボーン 越谷市「親子」「友だち」エコ宣言写真撮影会 撮影を担当したのは、ビーグッドカフェでもおなじみ、世界的に活躍する写真家、ブルース・オズボーンさん。オズボーンさんは、1300組以上のたくさんの親子の笑顔を撮影し続けてきた、「親子写真家」でもあります。
 今回は、越谷ゆかりの、「親子」「友だち」全88組に参加いただき、8月16日(土)、17日(日)の2日間、越谷市中央市民会館で撮影会が行われました。地域公募により集まったモデルのみなさんは、幼なじみの仲良しや商店会のお祭り仲間、有機農法の農家ご一家やだるま職人の親子、越谷市環境NPOの方など、多彩な顔ぶれ。みなさん、自分らしい自由な服装でご参加いただきました。

 会場入りした、「親子」「友だち」は、プロによる撮影会に始めは少し緊張の面持ちです。待合室で、イオンレイクタウンのパネルを見たり、エコライブラリーの本を読んだり、カフェコーナーでお茶を飲んだりして、リラックスしてもらいます。

 撮影が始まれば、緊張も束の間。オズボーンさんの楽しい雰囲気でみなさん、あっという間に笑顔になります。身振り手振りを使ったり、時には踊ったりのオズボーンさんのリードで、魔法のようにいろいろなポーズや表情が生まれていました。

ブルース・オズボーン 越谷市「親子」「友だち」エコ宣言写真撮影会

 撮影を見ていて驚くのは、それぞれのグループによって全く違った撮影風景になること。撮影を通して、それぞれの「親子」「友だち」の絆や関係性、これまで過ごした時間まで伝わってくるような気がして、見ている方も何だかじ〜んとしてしまいました。撮影を終えられた方が、「楽しかった!」と笑顔でスタジオから出てこられるのが、とても印象的でした。

ブルース・オズボーン 越谷市「親子」「友だち」エコ宣言写真撮影会

 会場では、それぞれのグループから思い思いの「エコ宣言」を一言いただきました。日々の取り組みから、大きな目標まで、内容はさまざま。撮影した写真は、この「エコ宣言」と共に10月2日のオープンからイオンレイクタウンに1年間展示されます(「友だち」写真は白黒でKAZEの街区、「親子」写真はカラーでMORIの街区)。

地域との絆、「親子」「友だち」の絆が感じられる、素敵な作品に仕上がっていますので、ぜひ、イオンレイクタウンに見に来てくださいね!

イオンレイクタウン:http://www.aeon-laketown.jp/


(最後はエコバック&お土産をもらって終了)

※ 参加いただいたモデルの皆さん、また、当日お手伝いいただいたビーグッドカフェボランティアの皆さん、どうもありがとうございました!

ブルース・オズボーン 越谷市「親子」「友だち」エコ宣言写真撮影会



「親子」「友だち」エコ宣言撮影会

    実施日:2008年8月16日、17日
    実施場所:越谷市中央市民会館
    主催:アクトグリーン・エコウィーク2008実行委員会
    制作:NPO法人 ビーグッドカフェ
    協力:gift_
    後援:越谷市環境保全課

クボタ 地球小屋(Terra-Koya) 2008 開催レポート

クボタ 地球小屋(Terra-Koya) 2008 開催レポート

1日目2日目3日目4日目

こちらでもキャンプの様子をご報告しています。ぜひご覧ください。
クボタ地球小屋レポート(株式会社クボタ制作)
 

■ 7月22日(1日目) 晴れ

小学4~6年生の参加者たち21人が、親元を離れ、3泊4日のクボタ地球小屋がいよいよ始まります。大きなリュックに、旅の支度とワクワクとちょっぴりの不安を詰め込んで、新宿駅に集合しました。ここから北アルプスの山々に抱かれた長野県安曇野市まで向かいます。

クボタ地球小屋2008 レポート 1日目

オリエンテーション
宿に着いたら、まずはオリエンテーション。校長の「ドン・ガバチョ」から挨拶があります。キャンプ中はみんな自分で考えた「キャンプネーム」で呼び合います。みんなで挨拶したあとは、ゲームをしました。早速みんなの笑顔がこぼれます。ゲームの後は、インタープリターの先生からウルシやスズメバチなど気をつけなくてはいけないことも学びました。

クボタ地球小屋2008 レポート 1日目クボタ地球小屋2008 レポート 1日目

夕ごはん
交代でお風呂に入ったら、お待ちかねの夕ごはん。
シャロムヒュッテのごはんは、肉や魚、乳製品などを使わないベジタリアン・メニュー。砂糖なども使わないマクロビオティックの考え方で作られています。穀物や野菜だけでこんな味になることに驚いた子も多かったようです。

クボタ地球小屋2008 レポート 1日目クボタ地球小屋2008 レポート 1日目

ナイト・ウォーク
ちょっと休憩してから、ナイト・ウォークに出かけます。
森の入口に、シーツにブラックライトを当てて虫が集まるようにした「ライトトラップ」を仕掛けて出発です。暗い夜道や森の中を、懐中電灯を消して、ケモノや虫の声に耳を澄まし、五感を研ぎ澄まして歩いていきます。

今度は、畑の間の草むらに寝転んで、星を眺めます。明かりが煌々と灯る都会ではなかなか見えない星もきれいに見えます。「あっ、流れ星!」。戻ってきてから、ライトトラップに集まった昆虫たちを観察して、1日目のプログラムは終了です。

クボタ地球小屋2008 レポート 1日目

■ 7月23日(2日目) 晴れ

モーニング・ウォーク
朝は6:00に起きて、6:30からモーニング・ウォークです。昨夜、はしゃぎすぎて寝られなかった子は、ちょっと眠たそう。今日は午後から「花炭」を作るので、それぞれ自分が炭にしてみたいものを拾って歩きます。途中、クボタのやまさきさんから、カブトムシなど虫の話も聞きました。

朝ごはん
朝ごはんは、バイキング形式。順番に並んで、好きなものを好きなだけ取って好きな場所で食べます。

クボタ地球小屋2008 レポート 2日目クボタ地球小屋2008 レポート 1日目

自然の循環教室(1) 畑の循環を学ぼう
しっかり腹ごしらえをしたら、自然農の畑に出ます。堆肥づくりや土づくりのことを学んで、いよいよ収穫。季節の野菜がたくさん採れました。

クボタ地球小屋2008 レポート 2日目

昼ごはん
畑から戻ったら、採ってきた野菜を使ってみんなで昼ごはんを作ります。
洗ってから、下ごしらえ。

メニューはこんな感じになりました。
・朝どり野菜のサラダ
・ふかしたジャガイモ 豆乳マーガリン添え
・竹に巻きつけた焚き火パン
・野菜たっぷりほうとう みんなで延ばしたいろんな形の麺入り

クボタ地球小屋2008 レポート 2日目クボタ地球小屋2008 レポート 2日目

自然の循環教室(2) 森の循環を学ぼう ~前半~
ちょっと休憩してから、今度は午後のプログラム。みんなで木を1本伐採して、丸太にし、薪割りして、火を起こす、という一連の流れを全部やってしまおうという欲ばりな教室です。安全な作業の仕方を教わり、ちゃんとヘルメットをかぶります。

インタープリターの先生と今日伐る(きる)木を決めたら、まずはノコギリで慎重に切り込みを入れていきます。今度は切り込みの逆側からノコギリを入れ、木にかけたロープをみんなで引っ張ります。メリメリと大きな音を立てて、木が倒れました!
木が倒れたら、枝を落として、短い丸太をつくり、いよいよ薪割り。1人が斧を当てて、もう1人がカケヤで斧を叩いて割っていきます。ここまで終わったら、水で冷やしたスイカを食べて、ちょっと休憩です。

クボタ地球小屋2008 レポート 2日目クボタ地球小屋2008 レポート 2日目
クボタ地球小屋2008 レポート 2日目クボタ地球小屋2008 レポート 2日目

自然の循環教室(2) 森の循環を学ぼう ~前半~
冷たいスイカで生き返ったら、今度は火を起こします。
といっても、ライターやマッチは使いません。木の棒と木の板をこすり合わせて、摩擦熱でできた「火の赤ちゃん」を育てるという、無人島生活のような火起こしに挑戦です。

木の棒を押さえる人、両側から弓のような道具を引く人、かけ声をかける人。それぞれ協力して、最後にはどのチームも火をつけることができました。
みんなの思いのこもった火をまとめて1つにして大きな火にし、これでドラム缶風呂を沸かします。焚き火には今朝集めた花炭の材料も入れました。

クボタ地球小屋2008 レポート 2日目クボタ地球小屋2008 レポート 2日目

夕ご飯を食べたら、待望のいつもとはちょっと違うお風呂へ。薪でお湯をわかした五右衛門風呂です。

クボタ地球小屋2008 レポート 2日目クボタ地球小屋2008 レポート 2日目

■ 7月24日(3日目) 晴れ

モーニング・ウォーク
みんな昨日はぐっすり眠って、爽快なお目覚めです。
アルプスの山々を背に、お日さまに向かって「わー」と大声を上げます。昨日作った花炭もみんなで確認。まつぼっくりの炭も上手にできました。

クボタ地球小屋2008 レポート 3日目

おコメの教室(2)
今日は一日かけて、おコメについて学びます。最初にクボタのいぬいさんから、田んぼの役割や日本の田んぼの現状を学んだあと、みんなでおにぎりづくり。自分たちでといだお米をお釜にいれたら、火打石とキノコ炭でカマドに火をつけます。ご飯の火加減は「始めチョロチョロ、中パッパ、赤子泣いてもフタ取るな」。待つこと数十分、焦げずにふっくらとしたおいしいご飯が炊けました。大成功です。
少し冷ましたら、マル、サンカク、シカク、思い思いの形に握ります。天然塩と海苔だけのシンプルなおにぎり。握ったおにぎりは、炊いている最中に採ってきた桑の葉で大事に包みます。

クボタ地球小屋2008 レポート 3日目クボタ地球小屋2008 レポート 3日目

クボタ地球小屋2008 レポート 3日目クボタ地球小屋2008 レポート 3日目

おにぎりが完成したら、田んぼに出かけます。あぜ道の水路に足を浸しながらお昼ごはんを満喫した後は、いよいよ田んぼ体験。有機農家の藤澤さんから、有機農法やアイガモ農法について話を聞いて、田んぼの草むしりと、アイガモを他の田んぼに移し替える作業をしました。裸足で泥の中に入ると土の暖かさが伝わってきます。

クボタ地球小屋2008 レポート 3日目クボタ地球小屋2008 レポート 3日目

クボタ地球小屋2008 レポート 3日目クボタ地球小屋2008 レポート 3日目
クボタ地球小屋2008 レポート 3日目

夕ごはん
夕ごはんには、毎食デザートがつきます。メロンと豆乳のアイスには、かわいいクマと星のクッキーが乗っていました。

クボタ地球小屋2008 レポート 3日目クボタ地球小屋2008 レポート 3日目

キャンプファイヤー
最後の夜を飾るキャンプファイヤーは、神秘的に始まりました。
インタープリターの先生が、森の神様に祈りをささげて土笛を吹いてから、木の棒を手で回して木をこすり合わせ、火をつけます。生まれた火に、1人1本ずつ薪をくべて火を大きくしたら、みんなでゲームをしたり、今の気持ちを話しあったりしました。

クボタ地球小屋2008 レポート 3日目

■ 7月25日(4日目) 晴れときどき曇り

モーニング・ウォーク
今日一日の予定を聞いてから、森の精気を吸い込みながらストレッチ。散歩の後は、畑に出て、自宅へのお土産にする大麦を刈ります。

クボタ地球小屋2008 レポート 4日目

ふりかえり
最後の朝ご飯をモリモリ食べたら、それぞれのお気に入りの場所でキャンプの想い出を描いて発表します。発表が終わったらお土産づくり。メッセージを書いた紙に、大麦の穂や蕎麦の実を包んで、かわいく飾りつけます。
発表が終わったら、最後のお昼ごはん。自分でピザ生地を延ばしてトッピングし、シャロム自慢の石釜で焼いていただきます。

クボタ地球小屋2008 レポート 4日目クボタ地球小屋2008 レポート 4日目
クボタ地球小屋2008 レポート 4日目クボタ地球小屋2008 レポート 4日目

修了式
さあ、3泊4日のプログラムも全て終わり、修了式です。
みんながんばったので、ドン・ガバチョからそれぞれチャンピオンの称号が与えられます。
笑顔チャンピオン、お料理チャンピオン、アイガモチャンピオン、おかわりチャンピオン……。思わぬチャンピオンになって、照れ笑いがこぼれます。休憩時間に花摘みに夢中になっているかと思ったら、こども達からスタッフやインタープリテーションの先生へ花束の贈りものもありました。

クボタ地球小屋2008 レポート 4日目クボタ地球小屋2008 レポート 4日目

この4日間という短い期間で、キラキラとした笑顔でたくさんのことを感じ、吸収してくれたこどもたち。心なしか出逢った頃よりぐっとたくましく見えます。
最後は毎日お風呂の準備やおいしいごはんを用意してくださったスタッフも含め、全員で記念撮影。名残惜しいけど、それぞれの輝く未来に向って出発です!

クボタ地球小屋2008 レポート 4日目クボタ地球小屋2008 レポート 4日目

クボタ地球小屋2008 レポート 4日目

東芝地球未来会議 2008開催概要/レポート

INTERNATIONAL YOUTH CONFERENCE
for a SUSTAINABLE FUTURE 2008 開催成功!

この企画は、財団法人東芝国際交流財団が主催し、東芝グループ、東芝アメリカ財団、東芝タイ財団、財団法人日本国際交流センター、東京大学公共政策大学院、日本大学生物資源科学部、日本航空などの協力のもと、ビーグッドカフェが制作と当日運営を担当しました。

このプログラムは、次世代を担う若者たちが、地球環境問題を題材に国際的に議論や交流を深め、未来を創造する力を磨く契機にしようというもので、7月22日〜28日にかけて、横浜の「東芝研修センター」を拠点に日、米、タイの計19名の高校生と、教員11名の参加で、メインイベントが開催されました。

国際青年地球未来会議 2008国際青年地球未来会議 2008

国際青年地球未来会議 2008国際青年地球未来会議 2008 INTERNATIONAL YOUTH CONFERENCE

23日に「環境問題に携わるリーダーの資質」「文化の違い」などの理解を目的としたチームビルディング・ワークショップ、24日には、日本大学生物資源科学部を訪れての自然共生型施設の体験や古都鎌倉での日本文化体験、25日には、東芝の研究機関を訪れ、先端技術分野での環境への取り組みを学ぶなど、盛りだくさんの体験学習を3日間に渡って行ないました。26日には、それらの成果をもとに今後のアクションプランを1日かけて考え、27日にはそれらをゲストの前で発表しました。帰国後も高校生の参加者は課題に取り組んでおり、今年10月まで相互の交流を続ける予定です。

国際青年地球未来会議 2008 INTERNATIONAL YOUTH CONFERENCE

アースデイ東京2008特別企画 プラネットフューチャー レポート

Earthday Tokyo 2008 プラネット・フューチャー
アースデイ当日の4月22日、青山の国連大学にて特別企画「プラネット・フューチャー」を開催しました。平日にもかかわらず、たくさんの方がつめかけてくださり、夏の洞爺湖サミットに向けて、地球の現況を知り共に考えることができました。
ご関係者のみなさま、ご協力ありがとうございました!


第一部 ナショナル ジオグラフィック チャンネル 環境映像祭
第一部では、ナショナルジオグラフィック提供による環境映像を4本上映。来場者の方々も貴重な映像の数々に見入っていました。

『地球環境レポート2008』
近年問題にあがっている環境問題を広く全般的にレポート。二酸化炭素の排出をどのように削減していくのか、絶滅危機動物の保護など生物多様性をどのように維持していくのか、各国政府や市民による対策や取り組みの紹介がされました。

『野生の楽園:ブータン 最後の理想郷』
ブータンの自然や生物、人々について、尊さをもってまとめられた映像。美しい大自然の中で生きる動物や人々の生活、移動、食物連鎖など自然の循環が描かれており、本来あるべき地球環境の姿がうかがえました。

『クジラたちの唄』
「唄」とも表現されるクジラの鳴き声。人間同様に知能が高いといわれるクジラの生態と、世界中で行われている捕鯨禁止を求める運動が紹介されました。日本でも度々ニュースで取り上げられる捕鯨の問題。クジラが捕獲・解体される映像も含まれており、来場者の心にも強く残ったようでした。

『6℃が世界を変える』
地球規模の温暖化がこのまま進むとどうなってしまうのか。極地の氷がとけ、生態系のバランスが崩壊し、現存する生物が死滅してしまう可能性や、最近頻発している温暖化による異常気象(欧州の熱波やハリケーンなど)など人間に対しても直接的な被害がでていくことなどをシミュレーション映像とともに紹介。熱波により植物が光合成に異常をきたし、酸素を放出せず二酸化炭素ばかりを放出するようになってしまうという驚きの情報もありました。

第二部 洞爺湖サミットに向けて私たちができること

(1)トークセッション
「G8北海道洞爺湖サミットに向けたNGOの提言とキャンペーン」


G8サミットNGOフォーラムの各ユニットよりゲストスピーカーが登場。同時期に開催される、先住民族サミットの実行委員も参加し、サミットの注目点や各テーマの現状を訴えました。

○ 環境ユニット:森田明彦さん
洞爺湖サミットに向けて、市民の意見を強く反映させるべく結成された、G8サミットNGOフォーラム。現在は、環境・開発・人権に関する125団体が集まってさまざまな啓蒙活動や政府との対話を続けています。
森田さんが所属されている環境ユニットでは、洞爺湖サミットにおいて、地球温暖化とアフリカの開発問題が議題の中心になると推測。地球温暖化についてはその影響を気候変動、生物多様性、人間の健康への被害などの点から述べ、3R(リデュース・リユース・リサイクル)政策の推進を主張されました。また、二酸化炭素の排出量についても、産業発展を遂げている中国やインドと並んでG8諸国の責任が問われるべき。未だ達成されない京都議定書での温室効果ガス削減目標も含め、今後とも不断の努力を続けていくべきだとのご意見を伺いました。

○ 貧困・開発ユニット:岩附由香さん
貧困・開発ユニットは「すべての人に保険サービスを」、「すべての子供を学校へ」をテーマに、アメリカでの医療問題などを取り上げ、貧しい人も医療を受けられるような保険サービスを各国で徹底させることを主張。また、世界では7,200万人の子供が学校に行けていない現状を述べ、各国が教育のための資金を確保すること、決められた額のODAを出して助け合うこと、アフリカの債務を削減することなどを訴えました。
NGOフォーラムでは、サミットが7月7日に始まることから、短冊にこれからの世界への願いを綴ってサミットへ届ける「100万人のたんざくアクション」というキャンペーンを展開しており、来場者でもできるアクションの一つとして紹介されました。

○ 人権・平和ユニット:高橋清貴さん
環境や開発の問題と連動してますます悪化している平和と人権の問題。すべての人々が平和に生きる権利を実現することを目指す人権・平和ユニットでは、G8諸国がもっている莫大な軍事費を貧困、環境対策に回すこと、対テロの名の下に人権侵害や過剰な報道規制で表現の自由を奪わないこと。また、イラクの現状を例に、各国が戦争に加担した責任を問い直すことなどを提案していくことをお話しされました。

○「先住民族サミット」実行委員会:酒田ミナさん
アイヌ民族をはじめ世界各地の先住民族を招いて開催される先住民族サミットでは、マウコピリカ(アイヌ語で幸せになる)を標語として掲げ、環境、教育、人権などの問題について集めた提言をG8に提出することを目指しています。現在、チベットで起きている民族問題についても触れ、「環境が壊れるより前に、人と人との関係が壊れる」と、先住民族の言語、文化、誇りを守っていくことの重要性を訴えました。

(2)アンニャ・ライト ミニライヴ

環境活動家で、2児の母でもあるアンニャ・ライトさんによるミニライヴ。1990年に「NGOナマケモノ倶楽部」をスタートし、スローライフを実践するアンニャさん。やさしく、でも心にしっかりと響くアンニャさんの歌声にしばし耳を傾けました。

(3)「アースキャラバン2008」からの現地レポート

洞爺湖サミットに向けて、NGOフォーラムの他にも様々なアクションが始まっています。今回は沖縄から洞爺湖までを結ぶ「アースキャラバン2008」の高橋素晴さんと電話中継を実施。キャラバンで移動しながら、各地で子供向けの環境学校ワークショップを開催している高橋さん。6月には関東圏に到着予定です。

(4)トークセッション「洞爺湖サミットまで77日。私たちができること」

NGOフォーラムの森田さん、岩附さん、高橋さん、ステキなライヴを披露してくださったアンニャさんに加えて、明治学院大学教授でスローライフ、GNHなどユニークなキーワードで知られる辻信一さんをお迎えしてトークセッションを行いました。
国の豊かさを図る数値をGNP(Gross National Product)からGNH(Gross National Happiness)に切り替えていくことや、そのために世界の幸福を増進するための政治学やビジネスがあってしかるべき、など限られた時間の中でいろいろな意見がでました。
環境問題も貧困問題も人権問題も地球全体の問題です。今こそ今日に至るまでのその原因を問い直し、G8諸国だけで世界の命運を決めず、世界中の市民の声を反映させていかなければいけません。
これからも、それぞれが本当の豊かさや幸せを常に問い直し、アースデイが終わってもサミットが終わっても、持続可能な地球について考え、行動し続けていきましょう!

会場展示ブース

会場ロビーでも、G8サミットNGOフォーラムによる「100万人のたんざくアクション」や「もったいないばあさん」など、複数の展示を行い来場者の注目を集めていました。

オレンジプロジェクト 2008レポート


オレンジプロジェクト2008 開催レポート

Vol.1 (2008.4.13)   Vol.2 (2008.5.18)   Vol.3 (2008.6.15)   Vol.4 (2008.7.13)

Vol.4 (2008.7.13) 開催レポート

前半最後のオレンジプロジェクト。第4回目も、初参加の方からすでにベテラン(?)という方まで31名が集まりました!

オレンジプロジェクト2008

まずは、毎回恒例の草刈り。雑草を刈る前に講師の四井さんが初めての方にも分かりやすく農園の仕組みを紹介します(詳しくは第2回レポートをご覧ください)。
太陽が照りつける中、汗を流しながら生い茂った草を刈っていきます。休憩時間には採れたてのバレンシアオレンジをぱくり。甘酸っぱさが疲れた身体に染み渡ります。大人数のため、1時間もかからずに広い農地がさっぱりとした空間に。春に植えた苗木も嬉しそうです。

オレンジプロジェクト2008

草刈りが落ち着いたところで、次はミカンの摘果です。
摘果と言っても、とるのはまだ青いピンポン玉程度のミカン。木がつくる栄養を果実同士が取り合わないように数を調整することが目的です。調整の目安は栄養をつくっている葉の数。葉15〜20枚に対して1個の実を残してあとは穫ってしまいます。(今回は葉の平均枚数を考えて、1枝に2〜3個の実を残すようにしました)
「熟す前の実を穫ってしまうなんてもったいない!」という声が聞こえてきそうですが、これも12月においしいミカンを収穫するための大切な作業。摘果した実はみんなで持ち帰ります。まだ若い実は苦さが目立つため、入浴剤など香りを楽しむことに活用するのがいいそうです。

午前中最後の作業は小麦の脱穀です。テラス横に干していた束を各チームごとに分けて、手で穂をとって揉んでいきます。穂が入ったざるを揺すったり、ざるの下から仰いだりすると、殻がふわっと飛んで小麦の実が出てきました!参加者の方からも歓声が起こります。これで午後の準備もバッチリです。

オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008

ランチをはさんで、四井さんによるパーマカルチャー講座が始まります。今回は暑さを乗り切るための「気化熱」がテーマです。
例えば、注射前の消毒で腕がヒヤッとした経験はありませんか?これはエタノールが蒸発するときにまわりの熱を奪っているために起こる現象です。この液体が気体に変わるときに起こる熱の作用「気化熱」はさまざまなところで利用・活用されています。

○打ち水 ○水筒(布袋で包んで濡らすと水筒の中身が冷える) ○発熱時に濡れタオルをおでこにつける ○緑のカーテン(植物の葉から蒸発する水を利用) ○エアコンや冷蔵庫

気化熱を活用する際は、程よい風通しを確保すること。湿度をあげないこと(湿度が高いと効果が半減します)。水を無駄遣いしないこと(用途によって雨水や中水を使用)などに注意が必要です。
テラスでは実際に素焼きの鉢に水を入れるとまわりの空気がひんやりすることを体感しました。
みなさんもこの自然の仕組みをうまく応用して暑い夏をすずしく過ごしてみませんか?

オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008

オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008

講義の後は、いよいよ小麦粉クッキング。先程脱穀した小麦を挽いていきます。四井さんが持参した粉挽き器は手動式。どれも素敵なデザインです。縦にハンドルを回すと、上皿に載せられた小麦の粒が落ちて臼部へ。小さい溝にぎゅっと押し出されて、立派な(?)小麦粉がでてきます。臼部にはネジがついていて、挽き加減を調節できる仕組みです。

実際に分解してみて、自分たちの扱う道具の仕組みをしっかり理解したところで作業スタート。摩擦で熱を持たないように注意しながら順番にハンドルを回していきます。今年撒く分の種も残しつつ、たくさんの小麦粉ができました!みんなで挽きたての小麦粉の匂いを嗅いでみると、やさしい麦の香りが。でも講師の四井さんによると少し収穫が早かった時の香りなんだそうです。来年はぜひぴったりの時期に収穫した香りを体験したいですね。(みなさん、覚えておいてくださいね!)

オレンジプロジェクト2008

さて、今回のメニューは「農園クッキー」。てんさい糖や菜種油を混ぜたものに挽いた小麦粉を加え、アーモンドとレーズンをトッピングしていきます。クッキーを焼くのは、農園生まれの炭をつかった七輪で。調理に使用するエネルギーにも自然の循環を考えます。
焼いている間に、残りの参加者で菜園のミントを切って、ミカンのまわりに定植しました。このミントが雑草や害虫からミカンを守ってくれるはず。樹木と作物が混在する「アグロフォレストリー」の1歩がいよいよ踏み出されたのを感じました。

オレンジプロジェクト2008

最後は摘んだミントと参加者持参のローズマリーを使ったハーブティー、個性豊かな「農園クッキー」を楽しみながら、本日のふりかえり。みなさんからもいろいろなアイディアがでてきました。昨年撒いた麦が、今年収穫され、こうやってみんなで調理する。収穫した後の畑には大豆がまかれ、豆を収穫したあとにまた今年の麦が撒かれます。綿々と続く営みが確実に生まれてきています。今回で今年のプロジェクトのほぼ半分が終了。参加者の皆さん、ありがとうございました!

次回は、一息ついて9月14日(日)開催予定。今年新たに撒いた大豆(枝豆)を収穫します。パーマカルチャー講座のテーマは、自然のしくみの土づくり。みなさんとつくった土は菜園エリアの改修に使う予定です!初心者の方も大歓迎、ぜひご参加ください!

Vol.3 (2008.6.15) 開催レポート

梅雨の時期にも関わらず、今回も気持ちのいい天気に恵まれた第3回目オレンジプロジェクト。東京から名古屋まで、各地から名が集まりました。

オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008

今回もまずは草刈りからスタート。
草刈り機の力を借りつつ、チームに分かれて雑草を刈っていきます。回を重ねるごとにみなさんの動きも手慣れた様子に。昨年から参加している方は声を掛け合って剪定にも取りかかります。
デッキ下のエリアでは、ハーブと野菜が大分育ってきていたので、今回もランチ用に収穫。二十日大根とカブがたくさん取れました!

オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008

草刈りが落ち着いたところで、いよいよ麦の収穫です。
昨年植えた大麦と小麦はすっかり黄金色に実っています。大麦、小麦というからには、見た目が小さい方が小麦?と思っていたら、実は穂や粒など見た目の大小は名称と関係ないそうです。こんな風にそれぞれの麦をじっくり眺めることもなかなかない体験。
(麦が伝来した当時の漢字圏では、比較的容易に殻・フスマ層を除去し、粒のまま飯・粥として食べることができたオオムギを上質と考えて、「大麦=本物・品質の良いもの・用途の範囲の広いもの」「小麦=代用品・品格の劣るもの」となったそうです)

オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008

麦を刈った後の農地はスコップで地面を掘り起こして(天地返し)、大豆を植えます。
大豆は前回のコンパニオンプランツでも登場した、根に根粒菌をもつマメ科の植物。チッソ・リン酸・カリウムという植物の生育に必要な3大栄養素の内、空気中にあってなかなか摂取しづらいチッソを固定する働きをもっているのが根粒菌です。
麦が土を耕し、大豆が土を肥やす。自然の力で豊かな農地がつくられていきます。

オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008

みんなで刈った大麦は手で揉んで殻を落としてから、七輪で煎って麦茶に。小麦は奥の竹林から切ってきた竹に並べて干していきます。デッキの横にステキな黄金色のカーテンができました!最後に、前回立ち上げたキウイ棚(パーゴラ)の棚をしっかり針金で固定して、盛りだくさんだった午前中の作業が終了。

オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008

少し遅くなったランチをはさんで、午後のパーマカルチャー講座が始まります。今回のテーマは「簡単!ミミズコンポストづくり」。
微生物やミミズが有機物を食べ、攪拌する力を借りて生ゴミを処理(堆肥化)するミミズコンポストは、においが少ない、処理スピードが早い、などの利点があり、電力などのエネルギーを使わずに、豊かな土をつくるための堆肥を得ることができます。

全世界で7,000種、日本国内では125種類程が生息しているミミズのなかで、生ゴミ処理に適しているのはシマミミズ。その生態を活かすため、コンポストの箱には通気性、遮光性、25~40cmの深さの他、ハエよけの蓋、保温性(寒冷地)、液肥(底にたまることがある)を取り出す機能が必要です。

詰め物は、腐葉土・動物糞(馬糞)・ココピートがあれば理想的ですが、扱いに注意すれば、おが屑(土とまぜ水を加えたら発酵熱が無くなるまで落ち着かせる)・シュレッドした新聞紙(カラー印刷のものは重金属を含む)も使えます。これらに1%の土を加えてコンポストの基礎が完成です。

量にもよりますが、生ゴミを入れ初めてから1ヶ月半~2ヶ月程度で、黒くて湿ったきめ細かい泥のようなミミズのフンが増えてきて、5ヶ月ほどするとかなりの分量を占めてきます。6ヶ月後くらいから堆肥を取り出すことができます。よい状態は、黒くて土のにおいがし、握るとかたまりになり、触るとほろほろと崩れる状態です。

できあがった堆肥は、鉢土(10%まで使用可)、鉢植えなどの追肥(45~60日ごとに茎から葉先の届く範囲内に6㎜程度の厚さにまく)の他、種まきの苗床、苗の移植時などにも使えます。ミミズの繁殖能力や処理能力の高さなど驚く豆知識がたくさんあって、ミミズの奥深さにすっかり引き込まれてしまいました。

オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008

講義の後は、午前中完成させたパーゴラの元へ。今回は午後の時間を使ってベンチをつくります。まずは、使える材料やパーゴラの周辺を観察。どの位置にどんな形のベンチを置いたらいいのか、みんなで意見を出し合います。
大まかな流れが決まったところで、2チームに分かれて実際に作業を開始。初めて使う工具に苦戦しつつ、それぞれの個性のあふれるベンチが完成しました!

最後は煎りたての麦茶と生豆から煎ったコーヒーをいただきながら、みんなで本日のふりかえりをしました。3月から始まったオレンジプロジェクトも早くも1/3が終了。作業中やランチ中のコミュニケーションも自然と増え、みんなで作り上げていく作業の積み重ねに充実感を感じられる1日でした。コミュニティガーデンの「コミュニティ」が育ってきていることを実感。参加者の皆さん、ありがとうございました!

オレンジプロジェクト2008

次回は、7月13日(日)。オレンジプロジェクト恒例の草刈りの他、今回干してきた小麦を粉にします。パーマカルチャー講座は、暑い夏を快適に過ごすための「気化熱」をテーマにお届けする予定です。初心者の方も大歓迎、ぜひご参加ください!

Vol.2 (2008.5.18) 開催レポート

第2回目オレンジプロジェクト。
前回とはうってかわって気持ちのいい青空のもと、17名が集まりました!

オレンジプロジェクト2008 今回の午前中の作業は草刈りがメイン。草刈り機の入りづらい場所や苗木を植えたところを中心に、チームに分かれて雑草を刈っていきます。

順調に育っている苗木ですが、その背丈より高い草が辺り一面にビッシリ。刈った草は捨てずに苗木の周りに敷き詰めて、また雑草が生えてくるのをふせぐ「マルチ」として活用します。

また、昨年撒いたイネ科の「イタリアンライグラス」は家畜やペットの飼料、緑肥などに利用される麦の一種で、春先の成長期には他の雑草が生えるのを防ぎ、夏になると自然に枯れて木の成長に大切な栄養源となる植物。ちょうど今が開花の時期になるので、間違えて刈らないように注意して作業を進めます。

オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008

テントウムシや毛虫、見慣れないリュウノヒゲの実など、作業中にも講師の四井さんによる解説が入ります。自然のしくみを活かす「パーマカルチャー」を体感しながら、移動中には野いちごやお茶の葉をつまみぐい。慣れない鎌を操って汗ばんだところに野いちごの甘酸っぱさが染み渡ります。

オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008

そして、みなさんが気になっていたハーブと野菜の種撒きをしたエリアへ。
種類によりばらつきがありましたが、ルッコラ、はつか大根、かぶ、ナスタチウム、ペパーミントなどが育っているのを確認。雑草を抜きつつ、間引きもかねて早速プチ収穫。本日のサラダのゲストにお迎えすることにしました。

オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008
オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008

待ちに待ったランチの時間。今回はオーガニックカレーとルッコラ・水菜のサラダに加えて、自ら収穫した野菜や参加者が持参してくださった甘夏酵母のパン、マーマレードなどが並びます。ミカン農園の野菜たちは優しい色ながらしっかりした味でドレッシングいらず!おなかも大満足でした。

オレンジプロジェクト2008

午後は講師の四井さんによるパーマカルチャー講座からスタート。今回は「野菜づくりの大きな味方、コンパニオンプランツを学ぼう」です。
森や草原など自然の中での植物たちの集まり(植物群落)は、それぞれの性質や特徴を生かしあい共存共栄することで成り立っています。また、自ら移動することのできない植物は、害虫や病気などから身を守るため様々な工夫を行っています。この植物同士の関係や性質を応用して昔から経験的に取り入れられてきた植え付けの組み合わせ例がコンパニオンプランツです。
吸収しにくい栄養分を固定する、病気を防ぐ、害虫を寄せ付けない、花粉を運ぶ虫を呼ぶなど、組み合わせの効果も様々。トマトとバジル、タマネギとカモミールなど、いい組み合わせの例や、相性の悪い例を学びました。

オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008
オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008

講義の後はいよいよキウイ棚(パーゴラ)づくりです。
1.車の上に積んだ材木を農園の中腹に移動→ 2.穴掘り機で50cmほどの穴を掘る→ 3.材木の余分な部分を切断。組み合わせるための切り込みをいれる。→ 4.地中に埋める部分やカットした部分に防腐剤を塗る→ 5.穴に木材を入れてしっかり固定→ 6.切り込みにそって横棒を渡して固定していく→ 7.骨組みが完成!屋根になる部材を置いていく

オレンジプロジェクト2008

参加者も少なく、ほぼ女性しかいない中、次々と作業が進んで行き、2回にわたって予定していたパーゴラづくりが、見事(ほぼ)完成!というところまでたどり着きました。改めて上から眺めると、緑の農園のなかでパーゴラがいい存在感を放っています。これで夏の暑い作業も乗り切れそうです。

最後には農園の大塚さんのご好意で白椿の苗づくり。収穫中の甘夏もいただき、また盛りだくさんな一日となりました。

オレンジプロジェクト2008

前回植えた野菜を収穫して実際に食べたり、自宅で緑のカーテンを始めた方や収穫した甘夏でマーマレードやパンをつくった方がいたり、それぞれの体験が有機的にむすびついていくのを実感します。参加者の皆さん、ありがとうございました!

次回は、6月15日(日)。いよいよキウイ棚が完成。昨年撒いた小麦や大麦を収穫します。今年参加された方はもちろん、初参加の方や最近ご参加されてない方も、ぜひご参加ください!

Vol.1 (2008.4.13) 開催レポート

雨模様の中始まった第1回オレンジプロジェクト。
初回からスタッフ含めて総勢32名という始まって以来の大人数で開催されました!

まずはオリエンテーションを実施。急斜面を下りながらミカン農園の昨年までの成果と現状を観察します。この頃には雨もあがり一安心です。
オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008

午前中はデッキ近くの草むしりと野菜・ハーブの種まきを行いました。
ルッコラ、空芯菜、小松菜、はつか大根、かぶ、春菊、落花生、忘れな草、ナスタチウム、カモミール、レモンバーム、コリアンダー、西洋アサツキ、ローズマリー、タイム、ペパーミント、イタリアンパセリ。
おいしいサラダやハーブ料理を目指して、多種多様な18種を植えます。
種の大きさの2〜3倍の深さに2、3粒づつ。講師の四井さんにコツを伺いながら、作業開始です。
いつもは大変な草むしりや種まきも人数が多いとあっという間でした。

オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008

まだまだ肌寒い中、昼食の時間に。オーガニックカレーとかぶのサラダ、温かい麦茶で体を暖めます。
今回初挑戦したカマド炊きごはんは、おこげつきながら好評で、おかわりを希望される方が続出しました。

お腹いっぱいになった後は、講師の四井さんによるパーマカルチャー講座。
第1回は「『食べられる庭』への第1歩。自宅でできる緑のカーテンづくり」です。
自然のしくみやをデザインをベースに、そこにある資源(自然や人、エネルギー)をつなげていくパーマカルチャー。
ベランダなどでつる性の植物を育てて室温を調節する「緑のカーテン」にも、蒸散という植物が体温調節するしくみが活かされています。

オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008

オレンジプロジェクト2008

今回のポイントはこの緑のカーテンを食べられるようにしようということ。
キュウリにゴーヤ、つるありいんげん、ヘチマ、ハニーサックル、アマチャヅル(花粉症対策にもいいそうです)の他、あけび、ぶどう、パッションフルーツなどの果樹を植えれば、収穫した食物も生かせる、よりつながりを感じられる緑のカーテンづくりができます。
講義の後は実際にデッキ横のスペースで麻縄を使ってカーテンの基礎をつくり、いんげん(穂高菜豆)の種を植えました。
植える品種や種まきのタイミングなど、参加者の方からもたくさんの質問があがります。次回、みなさんの報告を聞くのが楽しみです!

オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008

オレンジプロジェクト2008 午後は、いよいよ施肥と苗の植え付け作業です。
農園所有者の大塚さんより苗木の植え方を教わって、3〜4名のチームに分かれて植え付けていきます。
苗木の根を傷つけないように注意しながら、甘夏(夏ミカン)5本、レモン10本、キウイ3本の苗を植えました。
以前植えたミカンにも施肥をしましたが、残念ながら虫害によって枯れてしまったミカンを発見。
大塚さんや四井さんのお話からミカン農園の厳しい現状も学びます。

オレンジプロジェクト2008オレンジプロジェクト2008

あっという間に15時が近づいてきました。初参加の方もすっかり打ち解けた中、最後に甘夏の収穫をしました。
有機栽培された甘夏は皮までおいしく食べられます。皮はマーマレードにしたい、という声も出てきました。

オレンジプロジェクト2008

放置農園の再生を目指して始まったオレンジプロジェクト、今年もみなさんのアイディアがつまったステキな場になっていきそうです。
参加者の皆さん、寒い中お疲れさまでした!

次回は、5月18日(日)。新緑も気持ちいい季節です。ぜひ、ご参加ください!

クボタ 地球小屋(Terra-Koya) 2008

本年度の参加者募集は締め切りました。
多数のご応募をいただき、ありがとうございました。


2008年のレポートはこちら


昨年の夏大好評だった小学生向けサマーキャンプ『クボタ地球小屋(TERRA-KOYA)』を今夏も開催します。未来を担う子供たちに、農業体験を通じて生命の営みや循環型社会を体感する、発見と学びの場を提供します。美しい田園風景が広がる長野県・安曇野から、楽しい夏の想い出を持ち帰ってください。

■ 実施概要

□ タイトル BGC+クボタ terra-koya
□ 実施期間 2008年7月22日(火)〜7月25日(金)/3泊4日 ※雨天決行
□ 宿泊施設 舎爐夢(シャロム)ヒュッテ 長野県安曇野市穂高有明7958
http://www.ultraman.gr.jp/~shalom/
BGC+クボタ terra-koyaBGC+クボタ terra-koya
□ 実施場所 上記宿泊施設、近隣農園 他
□ 実施形態 夏季林間学校(合宿スタイル)の活動
□ 実施運営 主催   NPO法人BeGood Cafe
特別協賛 株式会社クボタ
□ 集合解散 7月22日8:00 新宿西口集合、7月25日18:00 新宿西口解散

クボタ 地球小屋(Terra-Koya) 2007年のレポートはこちら

4日間のスケジュール (予定)

  午 前 午 後
7月22日(火) ●バスで出発 ●森の探検/ナイトウォーク
7月23日(水) ●モーニンググリーンウォーク
●パーマカルチャー教室 ※1
●パーマカルチャー教室 ※1
●シャロム エコロジー探検ツアー
7月24日(木) ●お米の教室 ●田んぼの教室(合鴨農法 ※2
7月25日(金) ●モーニンググリーンウォーク
●みんなの未来の暮らし
●ピザづくり
●エンディングセレモニー

※ 時間や詳細については確定次第、改めて参加者の方々にご連絡申し上げます。

■ 募集要項

□ 対象 関東近県にお住まいの小学校4年生~6年生
□ 定員 20名 (予定)
□ 募集締切 2008年5月31日締切 (当日消印有効)
□ 選考方法 応募書類をもとに審査し参加者を選出します。
※お子様のみのご参加です。保護者の方はご参加いただけません。
※昨年参加されたお子様はご参加できません。
※野外でのワークも多いため、健康面の不安があるお子様のご参加はご遠慮ください。
※参加に際しては、以下の事項を予めご承諾ください。

  • 期間中には本活動全般の写真撮影を行います。
  • 期間中に撮影された写真の著作権はNPO法人BeGood Cafeに帰属します。
  • それらの写真は、参加者の顔が認識できるものも含め、NPO法人BeGood Cafe及び株式会社クボタの各種印刷物、ホームページへの掲載、各種メディアへ広報・広告活動などを目的として断りなく使用させていただきます。
  • お預かりした個人情報は、厳重安全に管理し、第三者に対して個人情報の開示をいたしません。
□ 応募方法 (1) こちらから応募書式をダウンロードしてください。
応募用紙 1(プロフィールシート)
応募用紙 2(作文シート)
(2) プリントアウトしてご記入ください。
(3) 下記宛先までご郵送ください。
〒153-0043 東京都目黒区東山3-16-34 Smile Studio
NPO法人BeGood Cafe 「クボタ地球小屋」係
 
□ お問い合わせ NPO法人BeGood Cafe 「クボタ地球小屋」係 担当:小林
TEL:03-5773-0225 (平日10:00~18:00のみ)
E-mail:terra-koya@begoodcafe.com

※1)パーマカルチャーガーデン
パーマネント(持続的・永久の)、アグリカルチャー(農業)、カルチャー(文化)を合わせた言葉です。
1970年代、タスマニア大学で教鞭をとっていたビル・モリソンとデビット・ホルムグレンによって体系化された実践的な学問で、発祥の地オーストラリアでは学校教育にも取り入れられています。生態系が持つ生産力を最大限に活用し、多種多様な要素を有効に配置すること。生態系を成す一員として〈持続可能な〉環境を自らつくり出していくことが重視されています。

BGC+クボタ terra-koyaBGC+クボタ terra-koya

※2)合鴨農法(あいがものうほう)
BGC+クボタ terra-koya稲作において、アイガモを利用した減農薬もしくは無農薬農法のこと。有機農業の形で取り組まれることが一般的です。アイガモを放飼することにより、除草、害虫防除(雑草や害虫を餌として食べる)し、排泄物が米の養分となります。アイガモが泳ぐことにより土が攪拌され根を刺激し肥料の吸収が良くなると言われます。

Earthday Tokyo 2008 プラネット・フューチャー

4月22日アースデイに、国連大学 ウ・タント国際会議場にて、アースデイ東京2008特別企画「プラネット・フューチャー」を開催しました。

最新の環境映像と、G8北海道洞爺湖サミットに向けて提言を行うNGOフォーラムのトークにより、世界中で深刻化する気候変動や貧困、食料・エネルギー問題について現状を共有した後、ゲストの辻信一さん、アンニャ・ライトさんをお迎えして、これらの地球規模の問題にどう取り組んでいくのかディスカッションを行いました。

会場では、サミットに向けてメッセージを寄せる短冊が集められ、アンニャさんによるミニライブや「アースキャラバン2008」からの現地レポートも盛り上がりました。
来場者からも「G8サミットの見方が変わった、今後も注目していきたい」「いつかじゃなく、今から自分のできることを行っていきたい」などのご意見をいただきました。
ご協力いただいた関係団体各位、当日運営を支えたボランティアスタッフの方々、そしてご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました。


>> 当日のレポートはこちら

Earthday Tokyo 2008 プラネット・フューチャー
プラネット・フューチャー

〜洞爺湖サミットまで77日、地球の日に考える〜

第一部 ナショナル ジオグラフィック チャンネル 環境映像祭
第二部 トークセッション「洞爺湖サミットに向けて私たちができること」

世界中で深刻化する気候変動や経済格差、貧困、食料・エネルギー問題。7月に日本で開催される「G8北海道洞爺湖サミット」では、これらの地球規模の問題にどう取り組むかが議論される予定です。
今、私たちにできることは何なのか。G8サミットを77日後に控えたアースデイに、環境映像を通して地球の現状を知り、サミットに向け提言を行うNGOや多彩なゲストを招いたディスカッションを通じてグリーンなライフスタイルへのシフトにつなげていきたいと思います。

プログラム
・第一部 ナショナル ジオグラフィック チャンネル 環境映像祭(13:00〜17:20)

現在の地球の状況はどうなっているのか?
ナショナル ジオグラフィック チャンネル提供の最新の映像でお届けします。

6℃が世界を変える 13:00〜13:05 はじめに
13:05〜13:55 『地球環境レポート2008』(50分)
2007年の1年間、人類が地球に及ぼした影響をデータで振り返る
13:55〜14:45 『野生の楽園:ブータン 最後の理想郷』(50分、字幕)
チベットとインドに挟まれた地上最後のシャングリラに息をのむ
14:45〜14:55 休憩
14:55〜15:45 クジラたちの唄』(50分、字幕)
クジラたちの生態を通して野生生物との共存や環境問題を考える
15:45〜17:20 6℃が世界を変える』(95分)
地球の平均気温が6℃上昇したとき、地球はどうなってしまうのか?

・第二部 トークセッション 洞爺湖サミットに向けて私たちができること(17:30〜19:30)

2008年7月のG8北海道洞爺湖サミットに向けて私たちは何をすべきなのかを話し合います。

17:30〜17:35 はじめに
17:35〜18:15 (1)トークセッション
「G8北海道洞爺湖サミットに向けたNGOの提言とキャンペーン」
ゲスト:G8サミットNGOフォーラム
18:15〜18:25 (2)アンニャ・ライト ミニライヴ
18:25〜18:35 (3)「アースキャラバン2008」からの現地レポート
「地球を遊ぼう」を合言葉に、沖縄から北海道までエコカーで縦断するアースキャラバン号と会場をつなぎます。
18:35〜19:25 (4)トークセッション
「洞爺湖サミットまで77日。私たちができること」(50分)

ゲスト:
・アンニャ・ライト (環境アクティビスト・歌手)
・辻信一 (明治学院大学教授・ナマケモノ倶楽部 世話人)
・2008年G8サミットNGOフォーラム
・司会進行:シキタ純 (NPO法人ビーグッドカフェ 代表理事)

基本情報

日時 2008年4月22日(火) 13:00〜19:30(受付12:30〜)
会場 国連大学 ウ・タント国際会議場 (定員300名)
 → 地図 (http://www.unu.edu/hq/japanese/access/)
東京都渋谷区神宮前5-53-70 東京メトロ表参道駅徒歩3分
参加費 無料
お申し込み こちら(http://www.efeel.to/survey/earthday/)からフォームに入力ください。
またはearthday“at”begoodcafe.comにご氏名とご連絡先をメールください。(スパム対策のため“at”を@に変更ください)
※第一部・第二部入れ替え制となっています。両方もしくはどちらに参加するかを明記してください。
主催 アースデイ東京2008実行委員会、地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)
特別協力 ナショナル ジオグラフィック チャンネルNPO法人BeGood Cafe
協力 2008年G8サミットNGOフォーラム
助成 株式会社ラッシュジャパン


※プログラム終了後、アースデイ東京2008アフターパーティを予定しています。
日 時:2008年4月22日19:30〜21:00
場 所:国連大学1F 地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)
会 費:¥1,500(アースデイ・ボランティアの方は¥1,000)

093 安心野菜サミット!

BeGood Cafe Tokyo Vol.95

『第2回 安心野菜サミット!』 

遺伝子組換えの現状をまず知ろう
(グリーンピース・ジャパン)

 

DATE : 2006年9月10日(日)

農薬を使わない身体に優しい野菜が注目されています。
このオーガニックブームの陰で頑張っている野菜流通のみなさんに一同にお集りいただき、有機野菜の今後とスローな日本について語っていただきます。

BeGood Tokyo093

また、危機感が募るばかりの「遺伝子組換え食品」について、キャンペーンを始めるグリーンピース・ジャパンを交えて討議しましょう。

りんごなす

 

[ ゲスト ]
石井吉彦 石井吉彦さん
農業組合法人ナチュラルシード事務局長
小野敏明 小野敏明さん
夢市場(株)代表、マザーズグループ代表
河名秀郎 河名秀郎さん
有限会社ナチュラルハーモニー代表
神足義博 神足義博さん
ポラン広場(株)ポラン オーガニックフーズ デリバリ代表
長谷川森 長谷川森さん
タオ療法臨床家・気と心の学校指導員
星川淳 星川淳さん
グリーンピース・ジャパン事務局長

ゲスト プロフィール詳細

SMILEワークショップ
タオ指圧/NPOユニ“気のからだ発見ワークショップ ”

タオ指圧
心の持ち方でからだが変わる。認識の違いが周囲の人の心に影響を与える。こころ・からだ・世界は気でつながっている。このようなことを、 簡単なワークを一緒に楽しみながら、体験してみませんか?キイワードは気のからだです。

<安心野菜マーケット開催!!> @ 3F、4F

安心野菜を流通しているゲストの方々のお店が、展示販売を行います!
この機会に、直接お話を聞いて美味しい野菜を買って帰ってください。

「アクロス福岡」の緑化などを手がけた、ランドスケープの第一人者、田瀬理夫氏とのコラボレーションによって生まれた都市緑化プロデュース事業。
大規模プロジェクトはもちろん、住宅やオフィスなどの緑化に関する設計・施行をプロデュースします。また、1軒1軒のベランダや屋上に里山の自然を提供するためのシステムとデザインを開発中。
「ひとりひとりの楽しみや気持ちよさが、街全体の快適さや豊かさにつながっていく。街の環境を少し良くする。環境ストックが集積する。」
そんなことをめざし、社内外のコラボレーションチーム編成によりプロジェクトを進行させています。

GREEN ROCK 

HANAH
HANAH
父親はジャズギタリスト岩見淳三、母親はジャズボーカリスト、姉はR&Bシンガーソングライターという環境に神奈川県で生まれ育つ。綾戸智絵、MISIAのコーラスを経験し、さまざまな国内外実力派アーティストとセッションを重ねている。精力的に楽曲を作りライブを行っている。

■スケジュール 2006年9月10日(日) 14:00〜20:00

14:00〜 Door Open サロンタイム
14:20〜14:30 SPEAK OUT !
14:30〜14:50 NPOインフォメーション
14:50〜15:30 SMILEワークショップ(タオ指圧)
15:45〜16:30
16:40〜17:40 BeGoodトーク−1
17:55〜18:30 LIVE
19:50〜20:00 BeGoodトーク−2

■会場 代官山Ball Room
代官山BalRoom map
東急東横線代官山駅より徒歩1分
JR/日比谷線 恵比寿駅より徒歩8分
渋谷区恵比寿西1-34-17 ZaHOUSEビル
代官山Ball Roomへのアクセス
※お車でのご来場はご遠慮ください

※事前予約・申し込みの必要はありませんので直接会場にお越しください。

■料金(出入り再入場可)
一般1,500円(または1,000円+500地域通貨*)
ビーグッドカフェ会員1,000円
小学生以下無料
地域通貨*=Rainbow Ring、アースデイマネーが使えます。

■お問い合わせ
・BeGood Cafe/03-5773-0225

司会:シキタ純、市川美沙 制作:カナシロリエ VJ:TOOWA2 DJ:TeL
主催:BeGood Cafe
協力:ASADA(AirLab)

★Thank you for not smoking 会場内は禁煙です。

ゲストプロフィール

■石井吉彦さん
農業組合法人ナチュラルシード事務局長

1997年8月現在の前身となる「全国こだわり生産者ネットワーク」を設立するために全国の優秀な生産者を生産者団体を回り、主義・思想・農法を越えた生産者のネットワーク作りに取組む。
1999年5月有限会社ナチュラルシードネットワーク設立

■小野敏明さん
夢市場(株)代表、マザーズグループ代表

1984年4月設立「愛と有機を食卓に」という想いを持って「どこで採れた野菜なのか、誰がどんな方法でつくったのか」安全で身元のはっきりした素材と食材を、店舗・卸・開発・宅配を通して販売します。

■河名秀郎さん
有限会社ナチュラルハーモニー代表

1983年9月設立、有機野菜の宅配をどこにしようか迷っているあなたに、「ハーモニックトラスト」をおすすめします。

■神足義博さん
(株)ポラン オーガニックフーズ デリバリ代表

1980年11月創業、有機農業の発展は、農業と環境を守るための息吹です。無農薬有機栽培の農業者の成功は、周囲の農業現場を勇気づけて化学肥料や農薬への依存を減らします。

■長谷川森さん
タオ療法臨床家・気と心の学校指導員

世界各地で実践されているタオ指圧の臨床家、及び、気と心の学校指導員。演劇経験などを経て、タオ指圧に出会う。そしてこれが説く深い人間愛に共鳴して、その門下に入る。日々の臨床の傍ら、山谷のホスピスでのボランティア施術も行っている。

■星川淳さん
グリーンピース・ジャパン事務局長

82年屋久島移住、著書『魂の民主主義』『屋久島水賛歌』『非戦という希望』、訳書『アメリカ建国とイロコイ民主制』『ガイアの時代』ほか多数。

094 エコビレッジ国際会議

BeGood Cafe Tokyo Vol.95

『エコビレッジ国際会議TOKYO2006』

2006年10月28日(土) 29日(日)

エコビレッジ国際会議TOKYO2006

エコビレッジ国際会議TOKYO2006
エコビレッジ国際会議TOKYO2006

エコビレッジ国際会議TOKYO 2006

世界で広がる持続可能なライフスタイルモデル

2006年10月28(土)・29(日)、ついに日本で第1回エコビレッジ国際会議が開催されました。前売りチケットは完売。会場では休憩時間も参加者同士の話が弾み、主催側にも皆さんの関心の高さがひしひしと伝わってきました。

今回は日本で初めての国際会議。講演者として海外から4人のスペシャルゲストが駆けつけてくれました。

それぞれ特徴的な取り組みを続けるマルチ・ミューラーさん、マックス・リンデガーさん、ルイス・アーキンさん、リズ・ウォーカーさんの4人。そして日本で活動を続ける7組を加えた講演。
各団体の取り組みに、会場は大いに盛り上がりました。

以下に2日間の講演の概要を紹介!

→ ゲストプロフィール詳細


Ecovillage Conference Tokyo 2006 English Report
(PDF file)


エコビレッジ国際会議2006 レポート

エコビレッジ国際会議TOKYO2006 1日目の会場は東京ウィメンズプラザホール。テーマは「世界のエコビレッジ 奇跡と未来」。講演のトップバッターは日本大学生物資源科学部教授でパーマカルチャーセンタージャパン代表の、糸長浩司さん。糸長さんからは「持続循環型社会構築のためのエコビレッジの意義と可能性」と題して、エコビレッッジの概要が紹介された。
エコビレッジ国際会議TOKYO2006 エコビレッジ国際会議TOKYO2006 オーストラリアでパーマカルチャーエコビレッジ「クリスタルウォーターズ」を創設し、25年間に渡りその活動に従事してきたマックス・リンデガーさん。「クリスタルウォーターズ敷地のデザインでは道路幅なども、パーマカルチャーの理念に基づき、自然への付加を極力小さくするようにデザインされている。敷地内でカンガルーも生活しているほど自然は豊かで、人間と共生しているそうだ。
エコビレッジ国際会議TOKYO2006 ルイス・アーキンさんはロスアンゼルスに住みながら、車を持たずに生活している。住んでいる地域に喘息の子供たちが多いことを知ったことから、車を使わない町づくりに取り組み始め、ロスアンゼルスエコビレッジを創設したそうだ。

都市での生活を見直しつつ、自然との共生を目指したその取り組みは、州政府からも認められ、2006年カリフォルニア州ウーマン・オブ・ザ・イヤーを受賞している。

エコビレッジ国際会議TOKYO2006 同じくアメリカ、N.Y.近郊のイサカにエコビレッジを創設したリズ・ウォーカーさんは1990年から環境問題や湾岸戦争反対の運動に関わってきた。
仲間とともに立ち上げたイサカエコビレッジは、都市近郊にありながら、パーマカルチャーに基づいたデザインで、敷地には10エーカーの農地や約70エーカーの森林保護地区も含まれている。現在は2つの居住区があり、住民の自主的な活動でコミュニティ運営されており、パーマカルチャーの講座を開催するなど活発な活動が続けられている。現在も拡大の予定を持ち、今後の活動が注目を集めている。
エコビレッジ国際会議TOKYO2006 またエコロジーをテーマに情報を発信しているwebサイト、「greenz」でも紹介されている『Bio-City』編集長の杉田博樹さんからは、『Bio-City』の創刊時の様子や、今まで取りあげてきた事例などが紹介された。創刊時はパーマカルチャーを知る人も少なく、海外のエコビレッジに滞在した人から「日本にこんな雑誌があったのか」と驚かれることもあったとか。現在のパーマカルチャーの広まりを誇らしく感じているそうだ。

2日目はbegood cafeのホームとも言える代官山ボールルームで開催。この日は日本での事例を中心に紹介された。
エコビレッジ国際会議TOKYO2006 まず、武蔵工業大学環境情報学部教授で建築家の岩村和夫さんから、ドイツと日本の事例が紹介された。日本では東京都世田谷区と屋久島に環境共生住宅を設計してきた岩村さん。古くなった集合住宅建て直したという世田谷の事例では、住人が一度住まいを離れてから建て直し後にまた元の地域に戻るという前提で、住宅の建つ地域の環境全体をデザインした。ゼロから作るのではなく、もともとあった資源を利用したいというプランから、以前からあった木々などを活かした建物の配置が設計された。そして居住者同士の交流が持てるよう、共有スペースも設けるよう配慮されている。
エコビレッジ国際会議TOKYO2006 「鶴川エコビレッジ」を運営する相根昭典さんからは、自然エネルギーの利用や屋上ガーデンなどを備えた、コーポラティブハウス(住宅を建築する際、住み手が集まって協同組合方式で建てる集合住宅)が紹介された。建設時の相談から運営まで、住民同士が話し合いながら進めていく建築形式はまだまだ少ないが、問題を話し合い、解決していく過程で、住民同士のつながりもでき、建築にも積極的に関わるようになったという。
エコビレッジ国際会議TOKYO2006 また、都内でコレクティブハウス(私生活の領域とは別に共用空間を設け、食事・育児などを住人同士で共有することを可能にした集合住宅)、「かんかん森」を運営する木村ひろ子さんからは、住人が週に3回夕食を共にし、掃除などもコミュニティの仕事として住民が参加してやっているという、「かんかん森」のライフスタイルが紹介された。仕事以外の時間を大切にし、有意義に過ごすことこそ「生活すること」。その時間を大切にしてほしいとメッセージを残された。
エコビレッジ国際会議TOKYO2006 その他、株式会社地球の芽より、滋賀県で取り組んでいる「小舟木エコ村」の計画が、begood cafeが企画に携わっているエコビレッジ「PICA山中湖」の報告が設計を担当している山田貴宏さんから報告され、日本で現在進行しているエコビレッジの姿も紹介され、海外からのゲストも日本での取り組みに関心を持った様子だった。休憩時間には出演者、観客の枠を超えた交流が会場のあちこちで見られ、情報、意見の交換をしながら親好を深める姿が会場のあちこちで見られた。
エコビレッジ国際会議TOKYO2006 この日は海外事例の紹介は一件。マルチ・ミューラーさんから、2000人の住人が暮らすインドのエコビレッジ「オーロビル」の紹介だ。この村を超えた巨大な共同体はインドの思想家でヨガ行者、そして革命的指導者でもあったオーロビントと”マザー”と呼ばれた一人のフランス人によってつくられた。現在は様々な国籍の人たちが住人として暮らし、1日に訪れるゲストの数は住人を上回るという。開拓者たちによって緑が復活した広大な敷地には、300万本の木が生い茂り、各国の文化を感じさせる建物や、想像力をかきたてるデザインの、アーティスティックな建物も多く含まれている。エネルギーには、11000枚もの反射板を使ったソーラーパネルによる発電や、風力エネルギー、バイオマスエネルギーなどが利用され、パーマカルチャーの農園もある。各地域の祭りや文化行事も行われ、人種や民族を超えた文化や教育が共有されているようだ。
エコビレッジ国際会議TOKYO2006 両日とも会議の最後には、糸長浩司さんの司会のもと、海外ゲスト4人と日本人講演者に、この会議の進行役、シキタ純を加えたディスカッションが行われた。パネリストは会場からの参加者からの質問に応えながら、様々な意見を交わしていったが、中でも「エコビレッジ」という言葉の定義、そして各自異なった取り組みの中で何を目的としているのかという話題には様々な意見が飛び出した。
エコビレッジ国際会議TOKYO2006 パーマカルチャーの理念に基づき広大な敷地をデザインしていったマックス・リンデガーさん、都市の中で集合住宅の形態をとりながら、住民のつながり、自然との共生を大切にコミュニティ作りを進めていったライフスタイルを改善していったルイス・アーキンさんとリズ・ウォーカーさん。創作活動を続けながら、多民族、多文化が集まるコミュニティーに暮らすマルチ・ミューラーさん。そして日本のエコビレッジや新しいライフスタイルを目指す人々。

目的の違いもあるだろうが、共通しているのは、住人同士のつながりや自然との調和を大切にし、理想の社会を実現しようと努力を続けてきたこと。そしてそれが形になったのが「エコビレッジ」と呼ばれているように感じられる。そして子供たちのためにすばらしい環境を作り、伝えていきたい、教育の場を持ちたいという言葉も多く聞かれた。そういった理想を持つ人たちが、手をつないでいくことで、社会は動いていくのではないか。そんな気持ちにさせてくれた2日間だった。



ゲストプロフィール

■マルチ・ミューラーさん
グローバルエコビレッジネットワーク《GEN》評議委員

マルチ・ミューラー作家。写真家。元ソルボンヌ大学教授。環境問題研究家。社会活動家。国連 ECO SOC 代表。
現在、インドにあるエコビレッジ「オーロビル」とパリを行き来しながら、精力的に活動を続けている。

■マックス・リンデガーさん
グローバルエコビレッジネットワークオセアニア / アジア統括責任者

マックス・リンデガー世界最初のパーマカルチャーのエコビレッジとして「クリスタルウォーターズ」の創設にかかわるなど、25年にわたり、パーマカルチャー、持続可能なシステムデザインを実現化してきた実績から、世界中で講演、講義を行っている。

■ルイス・アーキンさん
ロサンゼルスエコビレッジ創設者

ルイス・アーキンカリフォルニア州立大学人類学専攻。ロサンゼルス保護観察所勤務を経て、1993 年にアーバンエコビレッジとして、ロサンゼルス・エコビレッジを設立。
2006 年ジャッキー・ゴールドバーグ賞受賞。都市部における低所得者の為に持続可能な生活環境を提供するプロジェクトを展開中。

■リズ・ウォーカーさん
イサカエコビレッジ創設者

リズ・ウォーカー1990 年、環境問題、湾岸戦争反対、社会における女性の平等などを訴えるための全米横断プロジェクトリーダーをつとめる。
その後、ニューヨーク近郊のイサカに、仲間とともにエコビレッジを建設する。

■糸長浩司さん
日本大学生物資源科学部教授 パーマカルチャー・センター・ ジャパン代表

糸長浩司工学博士、一級建築士。九州大学工学部建築学科卒業
東京工業大学大学院社会開発工学専攻博士課程修了。専攻は環境建築学、都市農村計画、パーマカルチャー。
日本の農村地域での住民参画型むらづくりの実践的研究、世界のエコ建築、自然エネルギー、エコビレッジ運動研究。

■岩村和夫さん
建築家、武蔵工業大学環境情報学部教授

岩村和夫1971 年早稲田大学理工学部建築学科卒業。1973 年同大学院修了後、仏政府給費留学生として渡仏。中近東・ギリシャ、ドイツ等で建築・都市計画に携わる。
1980 年岩村アトリエ設立。1998年武蔵工業大学環境情報学部教授就任。

■杉田博樹さん
BIO-City 編集長

杉田博樹1949年、東京生まれ。日本で唯一のエコロジカルデザインの総合誌『BIO-City』( ビオシティ )編集長。
同誌で世界のエコビレッジを紹介。サステナブルな社会をめざす編集方針は、毎号、日本でのエコビレッジのモデルを示している。桑沢デザイン研究所非常勤講師。

095 芸術論

BeGood Cafe Tokyo Vol.95

『芸術論』〜 コミュニティ+アート
地域創造化が始まった!
DATE : 2006年11月19日(日)

芸術って生活とはかけ離れたもの。生活空間に、ましてや田舎に定着するものじゃない……そんなふうに思っていませんか?

しかし日本にもアートにあふれる風景が登場し始めているのです。今回のメインゲストは新潟の寒村をアートあふれる地域に変えた「越後妻有アートトリエンナーレ」総合ディレクターの北川フラムさんと東京東部の下町をクリエイターの力で動かし始めた「CET」の佐藤直樹さん。おなじみの代官山Ball Roomに、心を豊かにさせるアートで素敵な時間が生まれました。

[ ゲスト ]
北川フラム 北川フラムさん
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ総合ディレクター、アートフロントギャラリー代表

 

佐藤直樹 佐藤直樹さん
CET(セントラルイースト東京)メインプロデューサー、アジール・デザイン&アジール・クラック、アートディレクター

 

ゲスト プロフィール詳細

BeGood Cafe Tokyo
ビーグッドTALK−1
ゲスト:佐藤直樹さん(CET[セントラルイースト東京] メインプロデューサー、アートディレクター)

アジールデザイン、アジール・クラックのアートディレクター、佐藤直樹さん。多摩美術大学で助教授を務めるなど多彩な活動を続ける佐藤さんですが、この日は東京の下町をクリエイター居住区に変え始めたCET(Central East Tokyo=セントラルイースト東京)の活動を中心に話が進みました。佐藤さんが力を入れているのは、「かつては東京の中心だった東京東部の下町」。ここで入居者がいなくなったビルなどを新たなアート空間として再生しているのです。その取り組みはアーティストの個性を生かしたユニークなものであるとともに、地域の住人達を巻き込んだ、地域再生的な動きまでをも含んでいます。さまざまな試みをしてきたようですが、なかには地域の人の発案で道路を通行止めにしてイベントをやったこともあるのだとか! 熱い江戸っ子の血に火をつけたのでしょうか? アートの持つエネルギーの底力を感じさせてくれるエピソードですね!

BeGood Cafe Tokyo ビーグッドTALK−2
ゲスト:北川フラムさん(大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ総合ディレクター)

「大地の芸術祭ー新潟越後妻有アートトリエンナーレ2006ー」は芸術作品が山、川、田の広がる集落に点在するというユニークでダイナミックな自然とアートが融合した祭典。それは新潟県のホームページでも紹介されるなど、地域と人をつなぐアートイベントとして、様々な分野の人から注目されているようです。
北川フラム氏が十日町地域振興局長と2006大地の芸術祭振り返る

BeGood Cafe Tokyo これを企画したのは、企画展のプロデュースからまちづくりと一体になったアート計画など幅広い活動をおこなっている北村フラムさん。1988年には「アパルトヘイト否!国際美術展」を全国194ヵ所で開催し、アパルトヘイトに反対する芸術家の動きを日本に紹介するなど、独自の視点に立った活動を続けてきた方です。「この車が赤い風船と一緒にまちにやってくるんだよ」と車の模型とスライドで当時の様子を紹介した後、現在取り組んでいる大地の芸術祭について語り始めました。
BeGood Cafe Tokyo 今年妻有につくられたアート作品は、過去2回の開催で設置された恒久作品130点と、新たに加わった40カ国200組のアーティストの作品。プロジェクターで映し出される作品群、そのダイナミックさ、繊細さ、そして豊かさには圧倒されるばかり。そしてなによりこの企画自身が地域のネットワークをつくり、人を元気にしているというのが嬉しいところ。「海外のアーティストに頼むとだいたい断られません。彼らも田舎で育っています。田舎が元気になって欲しいという思いは彼らの中にもあるのです」と、世界に広がる普遍的な動きと、その中で見いだせるアートの可能性について熱く語ってくださいました。終了後もフラムさんのまわりには質問を投げかける人が絶えず、雨ですっかり冷え込んだ空の下、タバコを吹かしながら熱ーいアート論を繰り広げていました。

「大地の芸術祭ー新潟越後妻有アートトリエンナーレ2006ー」の詳細は
http://www.echigo-tsumari.jp/

GREEN ROCK

BeGood Cafe Tokyo 平野 剛

「光をあたたかいと思うこと、風を感じること、それらを受け取った時に、その中には無数の目に見えない生き物が息づき、いっせいに輝いています。それは少しずつためられ、或るとき静かに流れ出します」一人ピアノと向き合って座り、空間の中に音を生み出していく……。淡々とした中に確信に満ちた安らぎを生み出すステージは、まさにこの言葉を再現しています。豊かな感覚と繊細な情感を広げる音の世界。しばしの沈黙、そして終焉を知らせるライトとともに会場には大きな喜びが満ちあふれました。

Smileワークショップ サウンド・メディスン/声の薬
國分利江子(ニューヨーク認定マッサージ・セラピスト)
BeGood Cafe Tokyoクリスタルボウルという楽器を知っていますか? いろんな大きさの足のないお椀のようなカタチの楽器を使って演奏するのですが、倍音のように響くその音色は癒しの効果が高いのだそうです。今回登場したのは國分利江子さん。声の出し方と体に生まれる感覚を組み合わせたヒーリングをレクチャー。会場には荘厳な雰囲気とリラックス空気が流れ、参加者の皆さんもその心地よさにしばし酔いしれているようでした。

アート・ギャラリー
“もったいない” Waste Me Not Calendar 2007
世界のデザイン賞を受賞した読売広告社のカレンダーの展示・販売をしました。
「もったいない」に基づいた、今に伝わる暮らしの知恵を集め、実用性とデザイン性の高いカレンダーです。
詳しくは、http://www.yomiko-design.com/

ワールドレポート
BeGood Cafe Tokyo森田玄さんから日本ではなかなか耳に入らない世界のニュースを紹介するこのコーナー。「ディキシーチックス」という女性グループをフューチャー。全米で大ブレイク、しかし「ブッシュ大統領が同じテキサス出身で恥ずかしい」と政治的発言をしたことから一気にメディアから相手にされなくなってしまった彼女達。CDの不買運動など大変な出来事が起こったそうです。しかし彼女達の活動を取り上げた映像ができるなど、追い風も吹いている模様。頑張れ!!ディキシーチックス!!

BeGood Cafe Tokyo speak out! art action information−1
最近エコロジー関係の雑誌などでもよく目にするようになった「もったいない」という言葉。読売広告社がつくった「もったいないカレンダー」は各国のデザイン賞でも評価を受けているスグレモノ。ミシン目が入っていて使い終わった後も日付入りのメモ用紙として使用でき、しかも毎月「生活の知恵」をテーマに構成されているという力の入ったもの。スタッフの方に聞くと、その内容は練りに練った永久保存版クラスの自信作なのだとか。美しくデザインされた写真といい、カレンダー以外の楽しみ方がいくつもありそうですね。
BeGood Cafe Tokyo speak out! art action information−2
「treasured trush」ゴミが宝になる”資源バコ”をクリエイター達がデザイン! 「持続可能な社会」をデザインで実現していこうという新しいプロジェクトが発足している。約30組のデザイナーが参加してのこの企画はgift_の池田さんが中心となって呼びかけたもの。中には行政と共同で実用化の話しが生まれたものもあるのだとか。アートが世界を変える日がやってくるかもしれません。
BeGood Cafe Tokyo speak out! art action information−3
続いては写真家として、またトークイベントなどを通じて「未来の新しい暮らし方」を提案している瑳山ゆりさん。そんな彼女からWORLD PEACEのイベント紹介。彼女の感性で切り取られたポートレイトはどの笑顔もまぶしい!
BeGood Cafe Tokyo speak out! art action information−4
そしておなじみ谷崎テトラさんの登場。この日は開場と同時に素敵な手書きステッカーを配っていた彼。それが「FREE HUGS」! 紹介されたミュージッククリップには「FREE HUGGS」と書かれたプレートを持った男性が登場。街を行き交う人々とHUGし合う様子が映し出されましたが、これをみるとなぜか心があったかくなるのです。会場では「FREE HUGS」があちこちで発生していました!

BeGood Cafe Tokyoいろんな人がいろんなカタチでつながりをつくっていこうとしている。そんな実感を持たせてくれた今回のBeGood Cafe。ゲストの方々が持つシャープな頭脳と豊かな感性にビリビリ刺激をいただいた1日でした。皆さんありがとうございました!

そしてこの会を最後にしばらく産休に入る司会の丹羽順子さんと制作のカナシロリエさん、お疲れさまでした! 幸せなお母さんになって帰ってきてくださいね!

ゲストプロフィール

■北川フラムさん
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ総合ディレクター、アートフロントギャラリー代表


■佐藤直樹さん
CET(セントラルイースト東京)メインプロデューサー、アジール・デザイン&アジール・クラック、アートディレクター


■平野 剛さん
ミュージシャン

鎌倉市在住。音楽家。橋本一子氏に師事。90年よりカナダを中心に活動を始める。
自然に対峙し、ピアノ、ピアニカ、声、パーカッション等を用いた音楽を演奏。光をあたたかいと思うこと、風を感じること、それらを受け取った時に、その中には無数の目に見えない生き物が息づき、いっせいに輝いています。それは少しずつためられ、或るとき静かに流れ出します。